
今日は、ショルダーバッグと並ぶカジュアルバッグの代表格、トートバッグ、手提げ鞄(カバン、かばん)を取り上げます。《最終更新日: 2015年7月27日》
トートバッグ、手提げ鞄
カジュアルバッグとしてショルダーバッグは便利なのですが、テーラードジャケットを着ている場合には不向きです。肩やラペル(襟)に負担が掛かり、ジャケットの型崩れの原因になるからです。
そういった場面には、トートバッグがよいでしょう。ブリーフケースだと、ちょっとビジネス寄りになってしまいますし。
- On the Street…..ReMix at Ralph Lauren - The Sartorialist
- White Chinos, White Bucks, Striped Bateau & Navy Blazer Holding A LL Bean (?) Tote ~ Walking By NYFW | MISTER MORT
もちろん、ジャケットを着ていなくても、気軽に手で持つことのできるトートバッグは使いやすい鞄といえます。
手がかじかまない夏は、トートバッグを特に使いやすい季節でしょう。身体に密着しませんし。
こちらには、トートバッグを使った着こなしがいろいろ載っています。
Artifact Bag(アーティファクト・バッグ)
アーティファクト・バッグ(Artifact Bag)は、2010年に誕生したアメリカの鞄ブランド。コットンキャンバスと皮革を使用したラギッドな鞄を得意としています。アメリカ製。
トートバッグの種類はとても多いのですが、男らしさで選ぶとすれば少し大きめのUtility Tote(ユーティリティ・トート)でしょうか。味があって水に強いワックスコットン地と無難に使えるコットンダック地のものがあって、アメリカの名門ホーウィン(Horween)社の皮革を使用しています。












Tool & Garden Tote(ツール&ガーデン・トート)は、横長でちょっと大きめのトートバッグ。なんでも放り込んでしまいましょう。
Heritage Leather Company(ヘリテージ・レザー・カンパニー)
ヘリテージ・レザー・カンパニー(Heritage Leather Company)は、2000年にアメリカはロサンゼルスで誕生した皮革製品ブランド。昔ながらの味のある素朴な商品をつくっています。アメリカ製。
Day Tote 7717は、Heritage Leather Companyの中でも最も基本的なモデルといえそうなシンプルなトートバッグ。コットンキャンバスとヌメ革の組み合わせで、大きな内ポケットが付いています。色展開にも注目してください。



Cisei(シセイ、チセイ)

Cisei(シセイ、チセイ)は、イタリアはフィレンツェ在住の大平智生(ちせい)氏が2006年に創めた鞄ブランド。
0941(941)は、このブランドの代表作のひとつのトートバッグ。少し大きめで、ハンドルも肩掛けができるくらいの長さです。シボの入った高級感のあるカーフを使用していまして、この手の革はキズが付きにくいんですよね。迷彩(カモフラージュ)柄も出ました。












0906(906)は、0941にフタを付けたようなデザインのトートバッグです。
Kaptain Sunshine(キャプテン・サンシャイン) x Porter(ポーター)
キャプテン・サンシャイン(Kaptain Sunshine)は、児島晋輔氏がデザインする2013年誕生の日本ブランド。トラッド心を感じる服をつくっていると思います。
キャプテン・サンシャインが、おなじみ吉田カバンのポーター(Porter)にヘルメットバッグを別注しました。生地はポリエステルナイロンで、バックパックにも変形するのが特徴。こういうバックパック、近年人気がありますね。
実は私はポーターのタンカー(Tanker)シリーズはけっこう好きなのですが、ちょっとストリート色があっておじさんになると持ちにくくなったのも事実。この別注商品はストリート色が薄くて持ちやすいと思います。また、ヘルメットバッグにしては小さめなのも持ちやすいかと。日本製。そういえば、こんな別注商品もありました。
Blk Pine Workshop(ブラック・パイン・ワークショップ)
ブラック・パイン・ワークショップ(Blk Pine Workshop)は、2009年に誕生したアメリカはシアトルの鞄ブランド。丈夫なコットンキャンバス地の商品を得意としています。家具もつくっています。アメリカ製。
Standard(スタンダード)シリーズは、厚手の18オンスのキャンバス地を使用した主力シリーズ。トートバッグは大きさが大小ありまして、内外にポケットも付いています。特に白黒コンビのものがお洒落で良いと思いました。比較的新しいブランドですので、つくりはローテクですが意匠は現代的なのです。






Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)とJ.W. Hulme(J・W・ホルム)のコラボ

ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズは鞄もつくっています。
J・W・ホルム(J・W・ハルム、J.W. Hulme Company、J.W. Hulme Co.)は、1905年創業のアメリカはミネソタ州の鞄ブランド。現在はOrvis(オービス、オーヴィス)という会社の一ブランドになっているようです。ブルックス・ブラザーズが、そのJ・W・ホルムとコラボしました。
こちらは、典型的なデザインのトートバッグ。J・W・ホルムらしくいかにも味の出そうな皮革を使っています。真鍮(ブラス)の金具もトラッドで良いですね。さりげなくブルックス・ブラザーズの証であるゴールデン・フリースが刻印されています。アメリカ製。






一方こちらは、コットンキャンバス地と皮革のコンビ仕様のトートバッグ。これはこれで色遣いが魅力的です。こちらのほうが少し大きめ。
そうそう、セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
Glenroyal(グレンロイヤル)、Whitehouse Cox(ホワイトハウス・コックス)、Brady(ブレディ、ブレディー)

ブライドルレザーを適度に現代的にアレンジして商品化してくれるグレンロイヤル(Glenroyal)は、1979年創業のイギリスの皮革製品ブランド。人気のトートバッグは、マイナーチェンジしてさらに使いやすくなりました。ナイロン製のトートもあります。

Begin(ビギン)などの雑誌でもおなじみホワイトハウス・コックス(Whitehouse Cox)は、1860年創業のイギリスの皮革製品ブランド。定番のキャンバストートバッグが復活しました。私はこれ、実は3色持っています……。

100年以上もフィッシングやハンティング用の鞄をつくってきたブレディ(ブレディー、Brady)は、1877年創業のイギリスの鞄ブランド。防水膜を挟んだコットンキャンバスとブライドルレザーのトリミング、そして真鍮の金具というクラシックな仕様の鞄は、トラッドが復活したいまとても新鮮!
L.L.Bean(L・L・ビーン、エル・エル・ビーン、エルエルビーン)、Parrott Canvas Company(パロット・キャンバス・カンパニー)、Drifter(ドリフター)
アメリカを代表するブランドのひとつであるL・L・ビーン(エル・エル・ビーン、エルエルビーン、L.L.Bean)は、1912年創業のアメリカはメイン州のアウトドア用品ブランド。コットンキャンバス地のトートバッグは、まさにトートバッグの代表格!

もともとは帆布を扱う会社だったパロット・キャンバス・カンパニー(Parrott Canvas Company)は、1982年創業のアメリカの鞄ブランド。やはりクラシックなキャンバストートが得意なブランドですが、特に底部やハンドル部に頑強なコーデュラ・ナイロンを使用したものに注目です。

もともとはパラシュート(!)をつくっていたというドリフター(Drifter Sport and Travel Bags)は、1977年創業のアメリカはオハイオ州のアウトドア鞄ブランド。ブタ鼻付きのトートバッグは、まさにアウトドア気分を盛り上げてくれます。
Duluth Pack(ダルース・パック)、Frost River(フロスト・リバー)、Filson(フィルソン)

特にカヌー用の鞄に定評のあるダルース・パック(Duluth Pack)は、1882年創業のアメリカはミネソタ州のアウトドア用品ブランド。鞄の主力は丈夫なコットンキャンバスとレザーを使用したラギッドなもので、「本気」のブランドです。

撥水性にすぐれて丈夫なワックスコットンを使用した鞄を得意としているフロスト・リバー(Frost River)は、アメリカはミネソタ州ダルースのアウトドア用品ブランド。レザー(皮革)と真鍮(ブラス)を組み合わせたその鞄は、昔ながらのクラシックでラギッドな雰囲気が魅力です。

マッキーノクルーザー(Mackinaw Cruiser)でおなじみフィルソン(Filson)は、1897年創業のアメリカのアウトドアウェアブランド。オイル加工されたコットンのトートバッグも有名でして、アウトドアファンなら気になる逸品のはず。
Daniel & Bob(ダニエル&ボブ)、Orobianco(オロビアンコ)

現在最も人気の高い鞄ブランドのひとつであろうダニエル&ボブ(ダニエル・アンド・ボブ、Daniel & Bob、Daniel and Bob)は、1976年創業のイタリアはフェラーラの皮革製品ブランド。今大人気の多機能トートバッグのCulodoro(クロドーロ)を始め、トートバッグもいろいろあります。

比較的お手頃価格のイタリア鞄ながら部品を全部自社製作しているというオロビアンコ(Orobianco)は、1996年創業のイタリアの鞄ブランド。気の利いたデザインが多く、私もここのトートバッグをひとつ愛用しております。
Seil Marschall(サイル・マーシャル、サイルマーシャル)

日本では特に鞄が多く扱われているサイル・マーシャル(サイルマーシャル、Seil Marschall)は、1896年創業のドイツのアウトドア用品ブランド。
鞄はコットンキャンバス地のものが主力で、随所にレザー(皮革)があしらわれています。いかにも使い込むと味が出そうというか、すでに味が出ているというか。
Briefing(ブリーフィング)、Slow(スロウ、スロー)

ミルスペック(米国軍用規格)に準拠した素材や部品で製作される硬派な鞄ブランドといえば、日本企画でアメリカ製の鞄ブランドであるブリーフィング(Briefing)。Protection Tote(プロテクション・トート)は、いろいろな意味で「最強の」トートバッグといえるのではないかしらん。
そのほか、フライトライト(Flight Light)シリーズや、ブラックライン(Blackline)シリーズのトートバッグもありますよ。

Sports、Luxury、Outdoor、Workという4単語の頭文字からブランド名を取ったというSlow(スロウ、スロー)は、2008年に誕生した日本の鞄ブランド。素材にこだわっています。
Arts & Crafts(アーツ&クラフツ)、Yuketen(ユケテン)

イギリス人ウィリアム・モリスが19世紀に提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動からブランド名を採ったアーツ&クラフツ(Arts & Crafts)は、2006年に創業した日本のエバーグリーン・ワークス(Evergreen Works)社の1ブランド。手づくり感のある鞄は各種あります。

日本人のユキ・マツダ(Yuki Matsuda)氏が企画するユケテン(Yuketen)は、1989年創業のアメリカの靴ブランド。鞄にも力を入れていまして、ラギッドなトートバッグもあります。
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追記
- (2006年1月14日)商品を追加。
- (2006年2月21日)商品を追加。
- (2006年7月20日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月31日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年5月23日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年11月13日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年8月3日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年2月21日)商品を追加、入れ替え。
- (2010年2月8日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年4月22日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年1月29日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2012年2月4日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2013年5月16日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年5月19日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年7月27日)2015年春夏最初の更新。
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