ピッティ・ウォモ第91回のスナップ写真、とな?

ローファー、スリッポンシューズを集めてみました

先日開催された第91回となる2017年秋冬ピッティ・イマジネ・ウォモPitti Immagine Uomoの様子については、以前取り上げました。

前回はブランドが提案している着こなしを基にした考察でしたが、今回は会場周辺にいた人のスナップ写真を基にしたこれからの傾向の考察。ピッティに集まる人は皆さんお洒落なのです。例によって今回もビームスBeams中村達也氏の記事でして、3編に分かれています。

やはり前回取り上げている項目と重複しているものも多くて、こんな感じです。

  • レジメンタルタイ
  • プリーツ入りパンツ
  • ゆとりのあるプレーンフロント(ノープリーツ)パンツ
  • 501のようなストレートジーンズ
  • (カッタウェイではなく)セミワイドやレギュラーカラーのシャツ
  • チェンジポケット(チケットポケット)付きジャケット
  • サスペンダー

今日は、そのほかに気になったものを取り上げます。

英国や米国ブランドのタッセルスリッポンを履いた人がとても多いです。

長らくダブルモンクのブームが続いていましたが、今は完全にタッセルが大ブームになっていると言っても過言でないでしょう。

私はタッセルローファーが好きで、スーツにもカジュアルにもよく履いてきました。ただ、流行りすぎないでほしいとも思います(陳腐化してしまうので)。こちらは10年前の記事。

アメリカン タイプのローファーもちょっとしたブームになっています。

(中略)

彼が履いているローファーは、アメリカのSEBAGOのローファー。以前からイタリアではセバゴを扱うショップが多かったので、アメリカに疎いイタリア人にとっては馴染みのあるブランドです。

Sebago(セバゴ)のデッキシューズ、ビーフロールローファー

ここではセバゴSebagoのビーフロールローファーをウール系生地のスーツに合わせていますけど、そんなに合っていない気もするんですね。ローファーだからというよりは、ガラス革の質感がウールパンツとは合わせにくいような気がします。コットン系のパンツのほうが無難かなと。

ちなみに私は、セバゴのローファーを4足くらい持っています。こちらの記事はリンク先が無効になっていますけど、これも10年前の記事。

ベルトループの付いているパンツをベルトレスで穿くというスタイルが本当に増えています。

少し前までは、派手なベルトやウオレットチェーンで主張するのがイタリアのスタイルでしたが、完全に流れが変わりました。

ジーンズについてですが、同様の着こなしを以前取り上げたことがあります。ベルトをするにしても、ベルト幅が細くですっきりしたものが今の気分だと思います。80年代(1980年代)的もしくは50年代(1950年代)的といえるのかな。

数年前にあれだけ流行った、ベルトの剣先を垂らすスタイルも今やほとんど見かけなくなってしまいました。

このベルトを垂らす着こなしは私は嫌いでしたので、まあ良かったなと。

英国的なシルクプリントのチーフを挿している人がとても増えました。以前はこのスーツスタイルであれば、白のリネンのチーフがイタリア人の定番でしたが、それも変わりました。

ましてや、チーフをパフで挿す人などほとんど見られなかったので、これもイタリアのスーツスタイルに英国的なテイストを入れることが今の流れであることが影響しているのだと思います。

私もシルク素材のプリントポケットチーフが好きで、持っているものの8割はこれ(ほぼ小紋柄)。アイロンする必要もないですし、適当に丸めてポケットに入れるだけですし。

パンツの股下がかなり短いので、ダブルの折り返しも2.5cmくらいの細い幅です。

9分丈で裾幅が細いパンツは4.5cmや5cmくらいの太めの折り返し幅がスタンダードとなっていますが、このような太目のテーパードラインのパンツは更に短かい丈で穿くケースが多いので、ダブルは細い幅で折り返すのがスタンダードになっています。

きついテーパード(つまり太腿が太めで裾幅は細め)のパンツだと、物理的に太い幅のダブルの折り返し仕上げにしにくいと思います。また、プリーツ入りパンツはプレーンフロントパンツよりもダブル幅が細めのほうが似合う気もします。

メタルボタンはしばらくシルバーが多かったのですが、クラシック回帰の流れもあり、ゴールドのメタルボタンがリバイバルしています。

ボタンに限らず、ゴールド金具のアイテムに注目すべきと考えます。80年代くらいまでは、金具といえばゴールドが優勢だったように記憶しています。

最近このようなカラーバーを使うイタリア人が増えましたが、以前はほとんど見られなかったので、これも新しい流れです。

私のイメージではカラーバーはアメリカ人のイメージ。昔のアランフラッサーやポールスチュアートのイメージですね。

カラーピンとも呼ぶはずです。レギュラーカラーシャツやボタンダウンシャツに組み合わせて、タブカラーと同じような効果を出せます。ネクタイの結び目がシャキッと立ち上がるのがうれしいところ。

日本人には理解できないと思いますが、イタリア人は本当に靴の手入れをしない人が多いです。あまりにもピカピカの靴は不自然だという意識の人が多いのも一因です。

因みに、私も靴は綺麗に手入をして履きますが、ピカピカに光らせるのは不自然に感じるので、普通にクリームを塗って磨くだけです。

革靴のお手入れの方法(其ノ参)…靴磨き篇

これ、イタリア人に限らない傾向だと思います。スナップ写真を見る限り、アメリカ人あたりもお洒落な人でさえそんなにきれいにしていません。

最近の日本の靴好きの人は鏡面磨き(ハイシャイン)した靴がお好きのようですが、真っ昼間からピカピカさせるのはどうかと思わなくもないです。確かに靴単体の写真映え(インスタグラム映え?)がしますし、もちろん夜のパーティーあたりならふさわしいのですけど。

ちなみに90年代くらいまでは、私には鏡面磨きは靴屋の店頭の見本用という印象がありました。

もともとイタリア人には男性がトートバッグを持つ習慣はなく、このサイズだとボストンバッグのほうがポピュラーだったのですが、最近徐々にトートバッグを持つ人が増えています。

イタリアはスリが多いので、防犯上の理由もあって、間口が開いた状態のトートバッグはニーズが無いと以前から言われていましたが、今トートバッグを持っているイタリア人は日本の影響を受けている人がほとんどです。

トートバッグを集めてみました

トートバッグは、欧米の男性にはそれほど人気がないのです。女性の持ち物という印象が強いのでしょう。特に持ち手が長いと女性的な雰囲気になるかなと。

鞄に限らず、良くも悪くも日本のファッションはジェンダーレスというか、女性風の着こなしを男性が取り入れる傾向があるようです。メンズノンノみたいなかわいい着こなしは、たぶん欧米ではあまり人気がないでしょう。良くも悪くも向こうはマッチョ志向で、お洒落な人はゲイという感じ。

とはいえ、トートバッグはやっぱり便利なんですよ。

注目されているレジメンタルタイについては、中村氏のこういう記事もありました。こちらを見る限り、トラッド好きな人なら持っているであろう普通のレジメンタルタイで十分対応できそうです。

ネクタイ(タイ)を集めてみました

そうそう、レジメンタルのようなストライプタイの向きは、イギリス式なら左下がり(ノの字)、アメリカ式なら右下がり(逆ノの字)という話は有名です。ただ、イギリス軍のレジメンタルタイを見ますと、どうやら右下がりのものもけっこうあるようなのです。この向きの違いに深い意味があるのかないのか、よく分かりません……。

ところで、日本のクラシコ・イタリア好きの人には、中村達也氏は今や教祖、いや伝道師的存在なのかも……。

ステンカラーコートの記事を更新しました

Fox Umbrellas FC-C10

さて本日の更新は、以下の記事でございます。

いま必携のコートといえばこれ、と言い切っちゃいます。もっとも、流行に関係なく、トラッド派の人なら必携のコートなのです。

それでは。

人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。

メンズファッション ブログランキングへ←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック