ブルックス・ブラザーズのボタンダウンシャツが新仕様に、とな?

Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)のボタンダウンシャツ(ポロカラーシャツ)

別記事で大きく取り上げているブルックス・ブラザーズBrooks Brothers)のボタンダウンシャツ、まさにブルックス・ブラザーズの、いやアメトラアメリカン・トラッドを象徴するアイテムといえます。

すでにご存じの方も多いかと思いますが、今年からそのボタンダウンシャツの仕様が変更されました。久しぶりの大きな仕様変更なのではないかと思います。前ボタンの数が6つから7つに変更されたとき以来なのかも。

ひと言でまとめると、昔の仕様を採用し、よりクラシックに、より大人っぽく仕様変更したといえるのではないでしょうか。まずは商品をご覧ください。

Regent Fit Original Polo Button-Down Oxford Dress Shirt ME02352: Blue
Regent Fit Original Polo Button-Down Oxford Dress Shirt: Blue
Regent Fit Original Polo Button-Down Oxford Dress Shirt ME02352: White
White
Regent Fit Original Polo Button-Down Oxford Bengal Stripe Dress Shirt ME02353: Blue
Bengal Stripe
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なお、Regent Fitリージェント・フィット)が旧スリムフィット、Milano Fitミラノ・フィット)が旧エキストラスリムフィットのことです。数季前より名称が変更されました。

具体的な変更点は、ブルックスさんが以下にまとめています。

胸ポケットなし

これが見た目の一番分かりやすい変更点でしょう。ブルックスらしくないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はブルックスのシャツに胸ポケットが付いたのは1969年頃らしいのです。意外に最近。どういう経緯で付けたのでしょうね。変更前後の当時のカタログがありました。

ちなみに、同じくアメトラの雄であるJ・プレスJ. Pressのシャツはフラップ付き胸ポケットで知られていますが、どうやらこれは昔から付いていたと思われます。昔の広告を見る限り。

いずれにせよ、胸ポケットを利用していた人にとっては残念な変更点といえます。私自身はほとんど使いませんが。ドレスシャツの「世界標準」に近づいたともいえます。

カフを小さくし、ボタンの位置を下げる

カフのボタン位置を下げる、つまり肘寄りにするというのも昔の仕様なのです。カフを折って腕まくりしやすくなるという効能があるのでしょう(それが本来の目的なのかどうかは分かりません)。カフを小さくするのも腕まくりがしやすい変更点といえます。手首のいわゆる剣ボロが短くなっているのも変更点。

ちなみに、ブルックスのシャツは剣ボロにボタンがないことで知られていますが、この点は今回も変更ありません。

裾はより深くカーブを描き、補強用のガゼット追加

このへんも昔の仕様です。前身頃と後身頃の長さが同じになっています。以前からそうでしたが、着丈は短くないので裾出しには向いていません。

シェルボタン(貝ボタン)を採用

J・プレスやインディビジュアライズド・シャツIndividualized Shirtsなどのアメリカのシャツは、丈夫さを優先するために(割れない)プラスチック系のボタンをよく採用しています。ブルックスもそうだったのですが、今回変更されました。まあ一般的な高級シャツはこれですから。

ところで、昔のシャツのボタンの材質はどうだったんでしょうね。

襟の芯地をなくしてより柔らかく

襟のロールがよりきれいになることを狙っているとのこと。

スーピマコットンを採用

要するに、高級感のある生地にしたということです。そうそう、お値段もちょっと高級になりました……。

40年代(1940年代)製というブルックス・ブラザーズのボタンダウンシャツの写真がありました。参考になるでしょう。胸ポケットがないこと、カフのボタン位置、裾のカーブ、ガゼットなどに注目してください。

注意点としては、今のところアメリカ製オックスフォード地のみが変更の対象ということ。ノンアイロン地などは当面旧仕様のままのようです(いつか変更されるかも)。

『オフィシャル・アメリカン・トラッド・ハンドブック』(“Official American Trad Handbook”)を読む

さて、歴史的な経緯はともかくとして今回のシャツを客観的に見ますと、スーツなどのドレススタイルにより合わせやすくなったといえます。かといってカジュアルスタイルに合わせられなくなったとは思いませんが、プレッピー的な学生っぽさは薄れたかなと。

レッド・フリース(Red Fleece)というカジュアルラインができましたから、もしかするとこれから本体ラインはより高級寄り・大人寄りになるのかもしれません。ブラック・フリース(Black Fleece)も休止しましたし。これからのブルックス・ブラザーズの動向に注目したいところです。

なお、ボタンダウンシャツを集めた記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。「タグ / Brooks-Brothers」をご覧になると、当ブログのブルックス・ブラザーズに関する全記事を網羅できます。

それでは。

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この記事へのコメント

  • ぶらじ

    はじめましてです。
    うーん、個人的にはアメリカ製のオックスフォードにここまでのディテールはいらないのかと…
    ある意味雑な、でもラギッドな仕様がアメトラの味なんじゃないのかなあ。。。
    とりあえず、旧モデルを買いだめしております。

    初見にも関わらず、駄文失礼いたしました。
    2016年03月05日 00:19
  • blackwatch

    ぶらじさん、こんにちは。

    確かにマウンテンパーカーあたりに合わせるなら旧仕様がいいですよね。でも「ラギッド」という要素はアメトラの一要素に過ぎないと思うのですよ(某誌の影響でアメトラ=ラギッドという印象になってしまった感がありますが)。

    スーツ、特にBatakがつくっているような50年代風のI型スーツには、新仕様のほうが確実に合いやすいと思います。ケーリー・グラントやフレッド・アステアが着ていそうなボタンダウンシャツを想像してみると、やっぱり新仕様のほうかなと。

    あと、新仕様のようなボタンダウンシャツは既製品では他ではあまりないように思いますので、希少価値もあるかなと。旧仕様だと他でも代替品がありそうです(ブルックスのサイズの豊富さは魅力ですが)。
    2016年03月06日 00:16

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