今日は、マッキントッシュ(Mackintosh)のコートを取り上げます。トレンチコートやキルティングジャケットも…。
Mackintosh(マッキントッシュ)
マッキントッシュは、1823年創業のイギリス(スコットランド)のレインウェアブランド。チャールズ・マッキントッシュが、2枚のコットン(綿)の間に天然ゴムを挟んだ防水素材マッキントッシュクロス(ID)を開発したことが、この会社の起源です。
今では、そのマッキントッシュクロスを使用したゴム引きコートだけでなく、通常のコットンやウール等の生地を使ったコートも作るようになりました。
ゴム引きコート
ゴム引きコートは、張りのあるバリッとした独特の素材で、早い話(?)が格好良いんです。くたびれたサラリーマンに見られる心配は無用(笑)。コットン地のものなら生地に季節感がないので、春先に着ても違和感がありません。
ただ欠点もあります。まず蒸れやすいこと。そしてゴム臭いこと。いずれも感じ方に個人差があるでしょうが、多かれ少なかれこういう特徴があることは、理解しておいたほうがいいです。
それから「ゴム引きはクリーニング不可」が定説でしたが、最近は引き受けてくれるクリーニング屋さんもあるみたいですね。
ゴム引きコートを日本人が着るようになったのは、結構最近(90年代中旬以降?)のことだと思います。実は私、マッキントッシュが流行する前に、ゴム引きコートを持ってました(ちょっと自慢)。移転前のビームスF(Beams F)で購入(95年頃)。やっぱり、生地に惚れたんです…。
「ゴム引きは嫌だ!」という方は、普通のコットンのコートはいかがでしょう? これはこれで格好いいんです。バーバリー(Burberry)等を買うのなら、こっちのほうがいいと思うけどなぁ。

最も細身のFenwick(フェンウィック)
それでは、まずは基本のバルマカーンコート(バルマカンコート、ステンカラーコート、バルカラーコート)から。
Fenwick(フェンウィック)は、2006年に登場したマッキントッシュの中でも最も細身のモデル。細身が好きな方、痩身の方は迷わずコレ?
柄物としては、タッターソール柄(厳密に言えばタッターソールとはちょっと違う気もしますが)やブラックウォッチ柄が出ました。今季を逃すと入手困難になりそうな商品ですので、お早めにどうぞ。
ゴム引きを施していないコットン(YD、YG)のものは、取り扱いがラクなのがいいところ。
KC素材は、コットンにコーティングを施して張りを出した素材。薄手なのでで春秋にピッタリです。
薄手のポリエステル(YA)素材は、あまり寒くない春秋向きの素材。マッキントッシュも、近年はこういうモダンで機能的な素材を活用しています。
ウール(AJ)のコートの特徴は、保温性が高まることももちろんあるのですが、ドレス度が高まることも見逃せません。冠婚葬祭(フォーマル)にはチェスターフィールドコートが最も相応しいのでしょうけど、バルマカーンでもウールのものならそれなりに見えます。
ストライプ柄のものもありますよ。
バルマカーンコート(ステンカラーコート、バルカラーコート)のDunkeld(ダンケルド)、他…
Dunkeld(ダンケルド)は、「セレクトショップ」で一番多く扱われてきたモデルでしょう。海外モデルのDuncan(ダンカン)よりも細身で、Fenwickほど細くない、着やすいシルエット。ゴム引きの他に、コットン(YG)のものもあります。
痩せていない方がジャケットの上に羽織る場合は、FenwickよりもDunkeldのほうが無難かも。
Turnberry(ターンベリー)は、Fenwickを着丈短めにしたモデル。短いほうが、やはり取り回しがしやすいのは確かでしょう。
生地はゴム引きの他、シルクのような光沢のあるコットン地であるYP、それに春夏に最適なリネン(麻)とコットンの混紡地のものがあります。
Trinity(トリニティー、トリニティ)は、肩章(エポレット)のついたちょっとミリタリー風のコート。これもかなり細身です。
コットンツイル素材ののOIのものは背抜き仕様なので、やはり春秋向きかな。
Stewart(スチュワート)は、ベルト付きでフラップポケットのモデル。これも、Fenwickと同じくらい細身ですね。生地は、ゴム引きのものと普通のコットンのものがあります。
Brodie(ブロディー、ブローディー)もベルト付きのコートですが、着丈はちょい短め。生地には、光沢感のあるコットンであるYPを使用しています。
Earlston(アールストン)は、ベルト付きで着丈が長めのエレガントなモデル。薄手ポリエステルのYA素材を使用しています。コートの着丈は長くないと、という方はこれ。
Duncan(ダンカン)は、昔からある定番モデル。身頃に比較的余裕があるのが特徴です。
トレンチコートのLongford(ロングフォード)、Dalry(ダルリー)
次は、やはりトラッドなコートとして欠かせないトレンチコート。
Longford(ロングフォード)は、細身の仕上がりのトレンチコート。生地は、典型的なトレンチコートの素材であるコットンギャバジンだと思います。
Dalry(ダルリー)は仕様が簡略化されたトレンチコートで、着丈もちょい短め。仰々しくないトレンチに仕上がっています。生地は、薄手ポリエステルのYA。
Farndon(ファーンドン)、サファリジャケットのCraigton(クレイトン)
Farndon(ファーンドン)は、ハンティングジャケットとマウンテンパーカーを足して2で割ったようなブルゾン。フードは、着脱可能です。カジュアルなデザインと思うのですが、高級感を感じる雰囲気なのはさすがマッキントッシュというところ。
生地は、光沢のあるコットンであるYPです。
Fraser(フレーザー、フレイザー)は、マウンテンパーカー(マウンテンパーカ)と呼んでいいでしょう。とは言っても、イギリスのマウンパは上品な仕上がりです。生地はコットン。
Fullarton(フラートン)は、コートの定番であるPコート(ピーコート)。生地に春夏のアメトラ(アメリカン・トラッド)の大定番であるコードレーンを使用し、まさに爽やかな逸品に仕上がりました。もちろん細身ですよ。
Eton(イートン)は、サファリジャケット(ブッシュジャケット)。生地はリネン(麻)とコットンの混紡地で、春夏向き。ベルト付きで、やはり細身です。以前のモデルであるCraigton(クレイトン)もあります。
キルティングジャケットのWaverly(ウェイバリー)、Stoke(ストーク)、Wiston(ウィストン)、…
近年のマッキントッシュは、キルティングジャケットにかなり力を入れているみたい。
Stoke(ストーク)は、裾がスクエアカット仕様のキルティングジャケット。よりコートっぽい雰囲気に。ウール地の無地やグレンチェック柄、ストライプ柄があります。
Fife(ファイフ)は、テーラードジャケット型のキルティングジャケット。やはり裏地は前面ボアなので、防寒性も優れています。
その他
その他のマッキントッシュは、こちら。
アイルランドのマッキントッシュ、Francis Campelli(フランシス・キャンペリ)
スコットランドだけでなく、アイルランドにもマッキントッシュはあるんです。フランシス・キャンペリ(Francis Campelli)というブランド名になっています。
フランシス・キャンペリのコートは、ゴム引きなのにドライクリーニングはもちろん、手洗いも可とのこと。これは素晴らしい。
セヴィルロウ倶樂部さんのサイトに、マッキントッシュについての詳しい記述がありました。
凄くざっくり纏めますと…(詳しくはリンク先を読んでください)
- 「マッキントッシュ」はブランド名でもあり、「ゴム引きコート」という意味の一般名詞でもある。
- ブランドとしてのマッキントッシュとして有名なのは2つあり、ひとつはイギリス(スコットランド)の "Mackintosh"、もうひとつはアイルランドの "Mackintosh of Ireland"。
日本の「セレクトショップ」等で大々的に売られているのは、イギリスの "Mackintosh" の方です。
で、このフランシス・キャンペリ(Francis Campelli)のコートが、"Mackintosh of Ireland" なんです。よく見たら、ロゴ等も全然違いますね。このキャンペリさんは、1983年に事業を継承した人だそう。
というわけで、今後はアイルランドのマッキントッシュにも注目していきたいですね。もっと日本に輸入して欲しい!
Traditional Weatherwear(トラディショナル・ウェザーウェア)
上のセヴィルロウ倶樂部さんのページにも出てきた、スコットランドのマッキントッシュの旧社名トラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)。その名前から採ったトラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)というブランドが、2006年に誕生しました。
薄く軽いナイロンコートや本格的なトレンチコート、細身のPコート、スウィングトップ等、かなりオイシイ(?)アウターが揃いましたよ。各方面でかなり話題になっていまして、大人気です。
他の記事も…
バルマカーンコートやトレンチコートについては、ビジネススーツの上に羽織ってももちろん文句ないのですが、カジュアルで活用することもオススメしますよ。
他の記事にも、バルマカーンコート(ステンカラーコート)、トレンチコート、キルティングジャケット等を集めた記事がありますので、それらも併せてご覧ください。
「タグ / Mackintosh」をご覧になると、当ブログのマッキントッシュに関する全記事を網羅できます。また、「アウター / ブルゾン、コート」をご覧になると、当ブログのアウターに関する記事を網羅できます。
なお、もし今日の記事の商品等がうまく表示されないようでしたら、「快適にご覧いただくために…」の記事の内容を確認してみてくださいね。ノートン先生が何かしているかも…。
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Fidelity(フィデリティ)のPコート(ピーコート)、ダッフルコート
Canada Goose(カナダグース)のダウンジャケット、ダウンベスト
無印良品(Muji)のブルゾン、コート
追記
- (2005年10月23日)商品を追加。
- (2005年11月24日)商品を追加。
- (2006年2月24日)商品を追加。
- (2006年3月10日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月10日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月29日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年5月18日)商品を追加。
- (2006年8月6日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年8月29日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月4日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月19日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年1月5日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年3月17日)2007年春夏最初の更新。
- (2007年4月16日)商品を追加。
- (2007年5月5日)商品を追加。
- (2007年7月27日)商品を追加。
- (2007年9月8日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年9月26日)商品を追加。
- (2007年10月10日)新作を追加。
- (2008年1月13日)キルティングジャケットを追加。
- (2008年3月4日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年4月9日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年7月27日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2008年12月2日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年3月6日)2009年春夏最初の更新。
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マッキントッシュ×フランシスキャンペリについて検索していたら、このサイトにたどり着いた者です。
コートに関しての手解き、お詳しいですね!
というかコートだけでなく全般的な、「服」に対してのこだわりを感じました。
ちなみに私は女性なんですが・・・、面白そうなのでまた覗きにまいります(^。^)
あっ、キャンペリのコートは早速楽天で注文しました(^^♪
早く羽織って出かけたいーっ。
コートが届いたら感想をご報告しようかなと思ってますので、
またコメント致しますね!
それでは。
女性の方には、このブログはどう映るのでしょうか?(汗)
キャンペリ、買われましたか! 今、個人的にマッキントッシュで一番気になるのはコレなんで、感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
たまたまたどり着いて以来、大変興味深く見させて頂き、
とても参考にさせていただいてます。
キャンペリのコートを見て一目ぼれしてしまいましたが、
オリーブS以外完売…。
他に扱っているところをご存知ないでしょうか?
出来れば実際に見て買いたいので実店舗だと嬉しいです。
(もちろん分かれば通販でも嬉しいです。)
私は、都内在住です。
出来ましたら、宜しくお願いします。
頑張ってこれからも続けてください。楽しみにしています。
それでは。
すでにお読みになっているかもしれませんが、フランシス・キャンペリについてはこちらの記事でも触れています。
http://blackwatch.seesaa.net/article/10709849.html#H20051216_ZZZZZ
で、アイルランドのマッキントッシュについては、残念ながら私もこれ以上の情報を持っていないのです…。もしかすると、Abu storeさんかセヴィルロウ倶樂部さんに問い合わせると、日本の代理店か何かを教えてもらえるかもしれませんが。
来年あたり、もっと日本に紹介されるといいですね。
以上、お役に立てなくてすみません。
「お役に…」なんて、とんでもないです。
ご返答ありがとうございます。
なるほど…。 その記事は読んでいませんでした。
読んで全ての疑問が解けました(笑)。
仰る通り、もっと出てくると良いですね。
こちらのブログも参考に、他のアウターを模索してみます。
では、引き続き楽しみに拝見させていただきます。
ポロシャツとクールネック出ましたね。
個人的にポロのデザインにノックアウトされたのですが一番小さいサイズでも胸囲が102cmもあるみたいで唖然です。
その一番小さいサイズ102cmが34サイズらしいのですが
ヴァルカナイズさん曰く36のマッキンを着ている方には
34のポロがピッタシですとの事ですが
そもそもダンケルドでも36サイズは胸囲102ぐらいだった気が(汗)
フェンウィックなどもっと細いですし。
何で細身ラッシュ中のマッキンがポロを出せば馬鹿でかいんですかね?(^^;)
ラコステで言うと4に近いですね。着丈は何故か65とかなりショートですが。
マッキントッシュのポロシャツって、ボタンが目立つヤツですよね? あれ、私も気になってました。
胸囲が大きいとのことですが、うーん、日本向けの製品じゃないってことなのでしょうかね(アングロサクソン体型向け)。ダンケルド等、コートは日本向けのものが多いじゃないですか。
日本向けかどうかは不明ですが
簡単に言えばポロシャツ、シャツであるのにサイジングは
コートサイズ規格とホボ同じと言うわけです。
大よそですが
コートのダンケルドの34サイズの胸囲が101センチで
今回のポロの34サイズ(ポロで販売されているメンズサイズで一番小さいサイズ)が胸囲102センチ
です。コートとポロシャツ、ジャンルが違う服なのに胸囲が一緒と言うわけです。
当たり前に種類が違うので同じサイズでもコートでスリムに着れてもポロだとかなりラフになるわけです。
ちなみにフェンウィックの36サイズは胸囲99センチ
一つ上のサイズなのに既にポロの34サイズを重ね着できそうです(^^;)
ただこのタイミングでこのようなメーカーの歴史を変えるモノが出たと言う事はライセンスマッキンに対しての露払いなんでしょうかね?オールシーズン使えるようにして知名度上げるとか。
コートで34から36を着ている方はポロは34でフィットします。
皆さん見て大きいかなと思いますが着てみると
カットソーなのできっちりフィットします」
と言われたので試着してみましたが
んーやはりデカイですね(^^;)
ラコステなんてスリム系の胸囲は90ぐらいですから
やはりワキ辺りのクリアランス感は否めませんでした。
生地はやはり良かったです。マッキンが出すだけあって。
来期そのまま出る予定はないみたいで何時もの製品通り
サイジング変更する可能性も在りますね。
ではでは。
なるほど、あまり細身・小柄の人向けの商品ではないようですね。まあ、そういう商品は他にもあります。
コートブランドの悩みは、夏場に売るものがないこと(汗)。ポロシャツあたりが軌道に乗れば、夏場も稼げますな。ゴム引きのポロシャツなんてどうだろ(←暑いだけ)。