今日は、マッキントッシュ(Mackintosh)のコートを取り上げます。トレンチコートやキルティングジャケットも…。《最終更新日: 2009年11月27日》
Mackintosh(マッキントッシュ)
マッキントッシュは、1823年創業のイギリス(スコットランド)のレインウェアブランド。チャールズ・マッキントッシュが、2枚のコットン(綿)の間に天然ゴムを挟んだ防水素材マッキントッシュクロス(ID)を開発したことが、この会社の起源です。
今では、そのマッキントッシュクロスを使用したゴム引きコートだけでなく、通常のコットンやウール等の生地を使ったコートも作るようになりました。
ゴム引きコート
ゴム引きコートは、張りのあるバリッとした独特の素材で、早い話(?)が格好良いんです。くたびれたサラリーマンに見られる心配は無用(笑)。コットン地のものなら生地に季節感がないので、春先に着ても違和感がありません。
ただ欠点もあります。まず蒸れやすいこと。そしてゴム臭いこと。いずれも感じ方に個人差があるでしょうが、多かれ少なかれこういう特徴があることは、理解しておいたほうが良いです。
それから「ゴム引きはクリーニング不可」が定説でしたが、最近は引き受けてくれるクリーニング屋さんもあるみたいですね。
ゴム引きコートを日本人が着るようになったのは、結構最近(90年代中旬以降?)のことだと思います。実は私、マッキントッシュが流行する前に、ゴム引きコートを持ってました(ちょっと自慢)。移転前のビームスF(Beams F)で購入(95年頃)。やっぱり、生地に惚れたんです…。
「ゴム引きは嫌だ!」という方は、普通のコットンのコートはいかがでしょう? これはこれで格好良いんです。バーバリー(Burberry)等を買うのなら、こっちのほうが良いと思うけどなぁ。

Dunkeld(ダンケルド)が新しくなりました
それでは、まずは基本のバルマカーンコート(バルマカンコート、ステンカラーコート、バルカラーコート)から。
Dunkeld(ダンケルド)は、「セレクトショップ」で一番多く扱われてきたモデルでしょう。海外モデルのDuncan(ダンカン)よりも細身で後述のFenwickほど細くない、着やすいシルエット。特別に痩せていない人がテーラードジャケットの上に羽織る場合は、FenwickよりもDunkeldのほうが無難でしょう。
そのDunkeldが、2009年秋冬より少し細くなってNew Dunkeldとして生まれ変わりました。従来のDunkeldとFenwickの中間くらいの仕上がりです。こちらは、基本のゴム引きのIDクロスのDunkeld。
ゴム引きを施していないコットン(YD、YG)のものは、取り扱いがラクなのがいいところ。
こちらは、チェック柄のウールのライナーが付いたDunkeld。防寒性に優れたDunkeldです。
最も細身のFenwick(フェンウィック)
Fenwick(フェンウィック)は、2006年に登場したマッキントッシュの中でも最も細身のモデル。ジャケット感覚で着こなしたい人、痩身の人は迷わずコレ?
柄物としては、タッターソール柄(厳密に言えばタッターソールとはちょっと違う気もしますが)柄が出ました。今季を逃すと入手困難になりそうな商品ですので、お早めにどうぞ。
ゴム引きを施していないコットン(YD、YG)のものは、取り扱いがラクなのがいいところ。
KCクロスは、コットンにコーティングを施して張りを出した素材。薄手なのでで春秋にピッタリです。
薄手のポリエステル(YA)クロスは、あまり寒くない春秋向きの素材。マッキントッシュも、近年はこういうモダンで機能的な素材を活用しています。
ウール(AJ)のコートの特徴は、保温性が高まることももちろんあるのですが、ドレス度が高まることも見逃せません。冠婚葬祭(フォーマル)にはチェスターフィールドコートが最も相応しいのでしょうけど、バルマカーンでもウールのものならそれなりに見えます。
ストライプ柄のものもありますよ。
その他のステンカラーコート(バルマカーンコート、バルカラーコート)
Dunoon(ダヌーン)は、Dunkeldの丈を短くしたモデル。これも少し細身になって、New Dunoonとして生まれ変わりました。
ゴム引きのIDクロスの他、コットンのYGクロス、それにウール地のものがあります。




Turnberry(ターンベリー)は、細身のFenwickを着丈短めにしたモデル。
こちらは、やわらかなポリエステル地のKJクロスを使用したTurnberryです。春秋向きかな。
Downfield(ダウンフィールド)はベルト付きのモデルで、襟が台襟付きで立体的なのも特徴。こちらは、コットンのYGクロスを採用したDownfieldです。
Brodie(ブロディー、ブローディー)は、Downfieldの着丈を短くしたようなモデル。生地は、コットンツイルのYPクロスと、ポリエステルのYAクロスのものがあります。




Trinity(トリニティー、トリニティ)は、肩章(エポレット)のついたちょっとミリタリー風のコート。Fenwickくらい細身です。コットンツイルのOIクロスのものは背抜き仕様なので、やはり春秋向きかな。
Earlston(アールストン)は、ベルト付きで着丈が長めのエレガントなモデル。薄手ポリエステルのYAクロスを使用しています。コートの着丈は長くないと、という方はこれ。
トレンチコートのLongford(ロングフォード)、Dalry(ダルリー)
次は、やはりトラッドなコートとして欠かせないトレンチコート。
Dalry(ダルリー)は仕様が簡略化されたトレンチコートで、着丈もちょい短め。この手の仰々しくないトレンチは、比較的誰にでも似合いやすいですよ。生地は、薄手ポリエステルのYAクロス。
Monkton(モンクトン)も、仕様が簡略化された現代的なトレンチコート。生地には、1772年創業のイギリスのフォックス・ブラザーズ(Fox Brothers)社のウールフランネルを使用しています。高級レストランでも気後れしないトレンチコートに仕上がっています。
キルティングジャケットのWaverly(ウェイバリー)、Stoke(ストーク)、Wiston(ウィストン)、…
近年のマッキントッシュは、キルティングジャケットにかなり力を入れているみたい。
Waverly(ウェイバリー)は、典型的なデザインのキルティングジャケット。後述のトラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)にもWaverlyがありますが、マッキントッシュのもののほうが高級感がありますね。
Buttoned Waverly(ボタンド・ウェイバリー)は、大きなボタンフロントが印象的なWaverly。ナイロン地のQTクロスのものと、ツイード調がお洒落なウール地のUCクロスのものがあります。
こちらもナイロン地のButtoned Waverlyですが、着脱可能なウールのライナーが付いています。このライナーがなんともお洒落な柄で、魅力的なのです。
Stoke(ストーク)は、裾がスクエアカット仕様のキルティングジャケット。テーラードジャケットの上に羽織るのもオススメです。ナイロン地のQLクロスのものに加え、ウールとカシミア(カシミヤ)混紡地のQLクロスのものがあります。
Longwell(ロングウェル)は、着丈の長いいわゆるキルティングコート。フードは着脱可能で、フードのあるなしでずいぶん印象が変わります。やはり、ナイロン地のQLクロスのものとウールとカシミア(カシミヤ)混紡地のQLクロスのものがあります。
Pコート(ピーコート)のSandford(サンドフォード)
Sandford(サンドフォード)は、冬のカジュアルアウターの大定番であるPコート(ピーコート)。ガキっぽくなくてそれでいて退屈ではない仕上がりで、これはPコートの本命に近いデキ? Pコートらしいメルトンウール製です。
その他
その他のマッキントッシュは、こちら。
アイルランドのマッキントッシュ、Francis Campelli(フランシス・キャンペリ)
スコットランドだけでなく、アイルランドにもマッキントッシュはあるんです。フランシス・キャンペリ(Francis Campelli)というブランド名になっています。
Traditional Weatherwear(トラディショナル・ウェザーウェア)
スコットランドのマッキントッシュの旧社名トラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)。その名前から採ったトラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)というブランドが、2006年に誕生しました。
薄く軽いナイロンコートや本格的なトレンチコート、細身のPコート、スウィングトップ等、かなりオイシイ(?)アウターがそろいましたよ。各方面でかなり話題になっていまして、大人気です。
他の記事も…
バルマカーンコートやトレンチコートについては、ビジネススーツの上に羽織ってももちろん文句ないのですが、カジュアルで活用することもオススメしますよ。
他の記事にも、バルマカーンコート(ステンカラーコート)、トレンチコート、キルティングジャケット等を集めた記事がありますので、それらも併せてご覧ください。
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なお、もし今日の記事の商品等がうまく表示されないようでしたら、「快適にご覧いただくために…」の記事の内容を確認してみてくださいね。ノートン先生が何かしているかも…。
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追記
- (2005年10月23日)商品を追加。
- (2005年11月24日)商品を追加。
- (2006年2月24日)商品を追加。
- (2006年3月10日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月10日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月29日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年5月18日)商品を追加。
- (2006年8月6日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年8月29日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月4日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月19日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年1月5日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年3月17日)2007年春夏最初の更新。
- (2007年4月16日)商品を追加。
- (2007年5月5日)商品を追加。
- (2007年7月27日)商品を追加。
- (2007年9月8日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年9月26日)商品を追加。
- (2007年10月10日)新作を追加。
- (2008年1月13日)キルティングジャケットを追加。
- (2008年3月4日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年4月9日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年7月27日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2008年12月2日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年3月6日)2009年春夏最初の更新。
- (2009年11月27日)2009年度秋冬最初の更新。
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マッキントッシュ×フランシスキャンペリについて検索していたら、このサイトにたどり着いた者です。
コートに関しての手解き、お詳しいですね!
というかコートだけでなく全般的な、「服」に対してのこだわりを感じました。
ちなみに私は女性なんですが・・・、面白そうなのでまた覗きにまいります(^。^)
あっ、キャンペリのコートは早速楽天で注文しました(^^♪
早く羽織って出かけたいーっ。
コートが届いたら感想をご報告しようかなと思ってますので、
またコメント致しますね!
それでは。
女性の方には、このブログはどう映るのでしょうか?(汗)
キャンペリ、買われましたか! 今、個人的にマッキントッシュで一番気になるのはコレなんで、感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
たまたまたどり着いて以来、大変興味深く見させて頂き、
とても参考にさせていただいてます。
キャンペリのコートを見て一目ぼれしてしまいましたが、
オリーブS以外完売…。
他に扱っているところをご存知ないでしょうか?
出来れば実際に見て買いたいので実店舗だと嬉しいです。
(もちろん分かれば通販でも嬉しいです。)
私は、都内在住です。
出来ましたら、宜しくお願いします。
頑張ってこれからも続けてください。楽しみにしています。
それでは。
すでにお読みになっているかもしれませんが、フランシス・キャンペリについてはこちらの記事でも触れています。
http://blackwatch.seesaa.net/article/10709849.html#H20051216_ZZZZZ
で、アイルランドのマッキントッシュについては、残念ながら私もこれ以上の情報を持っていないのです…。もしかすると、Abu storeさんかセヴィルロウ倶樂部さんに問い合わせると、日本の代理店か何かを教えてもらえるかもしれませんが。
来年あたり、もっと日本に紹介されるといいですね。
以上、お役に立てなくてすみません。
「お役に…」なんて、とんでもないです。
ご返答ありがとうございます。
なるほど…。 その記事は読んでいませんでした。
読んで全ての疑問が解けました(笑)。
仰る通り、もっと出てくると良いですね。
こちらのブログも参考に、他のアウターを模索してみます。
では、引き続き楽しみに拝見させていただきます。
ポロシャツとクールネック出ましたね。
個人的にポロのデザインにノックアウトされたのですが一番小さいサイズでも胸囲が102cmもあるみたいで唖然です。
その一番小さいサイズ102cmが34サイズらしいのですが
ヴァルカナイズさん曰く36のマッキンを着ている方には
34のポロがピッタシですとの事ですが
そもそもダンケルドでも36サイズは胸囲102ぐらいだった気が(汗)
フェンウィックなどもっと細いですし。
何で細身ラッシュ中のマッキンがポロを出せば馬鹿でかいんですかね?(^^;)
ラコステで言うと4に近いですね。着丈は何故か65とかなりショートですが。
マッキントッシュのポロシャツって、ボタンが目立つヤツですよね? あれ、私も気になってました。
胸囲が大きいとのことですが、うーん、日本向けの製品じゃないってことなのでしょうかね(アングロサクソン体型向け)。ダンケルド等、コートは日本向けのものが多いじゃないですか。
日本向けかどうかは不明ですが
簡単に言えばポロシャツ、シャツであるのにサイジングは
コートサイズ規格とホボ同じと言うわけです。
大よそですが
コートのダンケルドの34サイズの胸囲が101センチで
今回のポロの34サイズ(ポロで販売されているメンズサイズで一番小さいサイズ)が胸囲102センチ
です。コートとポロシャツ、ジャンルが違う服なのに胸囲が一緒と言うわけです。
当たり前に種類が違うので同じサイズでもコートでスリムに着れてもポロだとかなりラフになるわけです。
ちなみにフェンウィックの36サイズは胸囲99センチ
一つ上のサイズなのに既にポロの34サイズを重ね着できそうです(^^;)
ただこのタイミングでこのようなメーカーの歴史を変えるモノが出たと言う事はライセンスマッキンに対しての露払いなんでしょうかね?オールシーズン使えるようにして知名度上げるとか。
コートで34から36を着ている方はポロは34でフィットします。
皆さん見て大きいかなと思いますが着てみると
カットソーなのできっちりフィットします」
と言われたので試着してみましたが
んーやはりデカイですね(^^;)
ラコステなんてスリム系の胸囲は90ぐらいですから
やはりワキ辺りのクリアランス感は否めませんでした。
生地はやはり良かったです。マッキンが出すだけあって。
来期そのまま出る予定はないみたいで何時もの製品通り
サイジング変更する可能性も在りますね。
ではでは。
なるほど、あまり細身・小柄の人向けの商品ではないようですね。まあ、そういう商品は他にもあります。
コートブランドの悩みは、夏場に売るものがないこと(汗)。ポロシャツあたりが軌道に乗れば、夏場も稼げますな。ゴム引きのポロシャツなんてどうだろ(←暑いだけ)。
値段も4万円を切っていたので、ついつい。
親は値札で定価を確認してひっくり返っていましたが…あんたバカじゃないかと。
使用してみた感じは、音がパリパリとちょっとうるさいですが、やっぱり独特な感じがカッコイイですね!
かなり気にいったので、長い付き合いになりそうです。
学生さんでゴム引きのマッキントッシュとは、うらやましいですね。このやろうって感じです(汗)。
Fenwickは細身ですから、太らないようにしてくださいね(笑)。末永く愛用してやってください。