今日は、バルマカーンコート(バルマカンコート、ステンカラーコート、バルカラーコート)を取り上げます。
バルマカーンコート(バルマカンコート、ステンカラーコート、バルカラーコート)とは
「ステンカラー」が和製英語であることは、ご存知の方も多いかと思います。正しくは「バルマカーン」とか「バルカラー」だそうですが、英米のアパレル関連サイトを見てもあまりこの表記を使ってはいないような…。あまり現代的な(お洒落な)表現ではないのかな? じゃあどんな表記をしているのかというと、結構バラバラなんですねぇ。
ちなみに「バルマカーン」とはスコットランドの地名でして、そこでこんな形のコートがよく着られていたことから、バルマカーンという名前がついたのでしょうかね。
生地はコットン(綿)、特にバーバリー(Burberry)でお馴染みの綾織りで目の詰んだコットンギャバジンのものが最も有名ですが、ウールやナイロン、ポリエステルのものも多いです。
ところで、トレンチコートを着た俳優と言えば、『刑事コロンボ』のピーター・フォーク? 『ぼくの伯父さん』のジャック・タチも印象的。
ロック好きなら、元The Jam(ザ・ジャム)、The Style Council(ザ・スタイル・カウンシル)のPaul Weller(ポール・ウェラー)を思い出すのでは?
Schott NYC(ショット)
ショット(Schott NYC)は、1913年創業のアメリカのカジュアルウェアブランド。ライダースジャケット等のレザーウェアに定評があり、メルトンウール地のPコート(ピーコート)も有名です。
770N(770)は、透湿防水機能に優れたブリザテック(Breathatec)という素材を使用したナイロン地のコート。肩章(エポレット)付きのミリタリーっぽいデザインが特徴です。
身幅は細めで、今っぽく着られます。最も注目すべきはその色展開で、80年代っぽい鮮やかな色合いが魅力。



Diamond Geezer(ダイアモンド・ギーザー、ダイアモンドギーザー)
ダイアモンド・ギーザー(ダイアモンドギーザー、Diamond Geezer)は、2006年に誕生した新進気鋭の国内ブランド。英国テーラリングを基本にした大人のドレスカジュアルブランドだそう。
こちらは、薄手で春秋向きのナイロン地のコート。細身のシルエットで、文句なく今っぽく着られます。
右肩に当て布があるのがちょいトレンチっぽいのに加え、大きな特徴はボタンダウン仕様であること。ビジネスにもカジュアルにも着こなしやすいでしょう。
ちなみに、日本のブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)でも、この手のボタンダウンのコートを見たことがあります。
Fox Umbrellas(フォックス・アンブレラズ)
フォックス・アンブレラズ(Fox Umbrellas)は、1868年創業のイギリスの名門傘ブランド。
そのフォックス・アンブレラズから、傘ではなく服が出ました。こちらは、かなり薄手のナイロン地のコート。フード付きなので、トラッドになり過ぎずいい塩梅で着こなせるのではないでしょうか。比較的ゆったりめのシルエットですが、ドローコードで身体にフィットさせることができます。
小さく折りたためるので(パッカブル)、レインコートとしても非常に優秀でしょう。イギリス製。
m's braque(エムズブラック)
エムズブラック(m's braque)は、フランス在住のデザイナー松下貴宏氏が手がける2007年登場の注目の新ブランド。
こちらは、ベルトと肩章(エポレット)が付いたトレンチコート風のバルマカーンコート。私好みのラグランスリーブ(ラグラン袖)で、クラシックな香りが漂います。
生地は、シャツ感覚のオックスフォード地。春や秋に軽く羽織るのに向いています。






一方こちらは、打ち抜きボタン仕立てのバルマカーンコート。やはりベルトと肩章付きで、ラグランスリーブ仕様です。
生地は、ちょい厚手のコットンツイル。裏地はあまりないので、寒いときは中に着込みましょう。
Sage de Cret(サージュデクレ、サージュ・デクレ、サージュ・デ・クレ)
サージュデクレ(サージュ・デクレ、サージュ・デ・クレ)は、「ワーク、ミリタリー、トラディショナルこそメンズウエアのベースであると主張」する千田仁寿氏のデザインするカジュアルウェアブランド。
sdc9136は、バルマカーンコート(ステンカラーコート、バルカラーコート)。打ち抜きボタン仕様で肩にフェイクの当て布付き、カジュアルで着ても退屈にならない仕上がりです。
素材には、防風透湿性に優れたゴアテックス(GORE-TEX)社のウィンドストッパー(WINDSTOPPER)を内蔵したポリエステルを使用。ウィンドストッパーはゴアテックスほど防水性能は優れていないようですが、そのぶんお手頃価格みたい。



Hevo(イーヴォ)
イーヴォ(Hevo)は、2008年秋冬に誕生したイタリアのアウターブランド。数々の人気ブランドを手掛けてきたマルコ・レ(Marco Re)氏をディレクターに迎えている期待のブランドです。
こちらは、リモンタ(Limonta)社製のかなり薄手のポリエステル地のベルト付きのコート。小さく折りたたんでもあまりシワが目立たない生地なので、レインコートとしても使いやすいでしょう。ラグランスリーブ(ラグラン袖)なのは私好み、シルエットは細身です。






一方こちらは、薄手ポリエステル地の3つボタンジャケット。ポリエステルと言っても安っぽさは微塵も感じさせず、高級感を感じさせるのは流石です。やはりシワが目立ちにくいので、旅行用としても重宝しそう。シルエットも、大人が今っぽく着るのにちょうど良いくらい。
Herno(ヘルノ)
ヘルノ(Herno)は、1948年創業のイタリアのアウターブランド。作りの確かな老舗ながら、ニール・バレット(Neil Barrett)とコラボするなど今っぽい感覚も持ち合わせています。
こちらは、コットンとポリエステル混紡のオックスフォード地を使用した一枚仕立てのコート。軽い作りで、春秋から初冬向きくらいかな。打ち抜きボタン仕様で、カジュアルにも合わせやすいデザインです。




一方こちらは、かなり薄手のポリエステル地のコート。小さく折りたたんで付属のポーチに入れて持ち運ぶことも可能で、高級感のあるレインコートとしても重宝しそう。
ヘルノのコートは、コドモには着て欲しくないなぁ。オトナのためのコートだと思います。
Peuterey(ピューテリー)
ピューテリー(Peuterey)は、2000年に誕生したイタリアのカジュアルウェアブランド。ダウンウェアで知られるジェオスピリット(Geospirit)の一ブランドです。
丈がちょい長めの中綿入りコートであるSigfrid(ジークフリード、ジークフリート)は、ミリタリー寄りのデザインですがバルマカーンっぽく使えると思います。すこぶる現代的で都会的なコートと言えます。
Aigle(エーグル)
エーグル(Aigle)は、1853年創業のフランスのアウトドアウェアブランド。アメリカのアウトドアウェアとはひと味違う、フランスらしい上品さが魅力。
定番のライディングコートはちょっと変わったデザインと思われるかもしれませんが、意外にバルマカーンコートっぽく着られるコートです。
Scye(サイ)
Scye(サイ)は、2000年創業の日本のMasterpiece and Co.の1ブランド。ScyeのポロシャツやPコート(ピーコート)はすでに「セレクトショップ」等で大人気でして、馴染みのある方も多いのでは。
こちらは、整備士等が着るいわゆるショップコート。カバーオールの丈を伸ばしたようなアウターです。味のあるコットンツイル地の一枚仕立てで、春秋向き。
Mackintosh(マッキントッシュ)のFenwick(フェンウィック)、Dunkeld(ダンケルド)
ゴム引きコートでお馴染みのマッキントッシュ(Mackintosh)は、1823年創業のイギリス(スコットランド)のレインウェアブランド。
現在、最も格好良いコートを作ってくれているブランドのひとつと言っていいでしょう。Fenwick(フェンウィック)やDunkeld(ダンケルド)をはじめ、バルマカーンコートの種類もすこぶる多いです。
Traditional Weatherwear(トラディショナル・ウェザーウェア)のSelby(セルビー)、Derby(ダービー)
マッキントッシュ(Mackintosh)の弟ブランドと言っていいのが、2006年に誕生したトラディショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)。お兄さんと比べると、ちょいカジュアル寄りで現代風かな。ちなみに「トラディショナル」は、元々はマッキントッシュの旧社名。
ナイロン地のバルマカーンコートであるSelby(セルビー)やDerby(ダービー)は、使い勝手に優れたコートで大人気です。コットン地やウール地のものもありますよ。
Lavenham(ラベンハム、ラヴェンハム)のThurston(サーストン)
キルティングジャケットの代名詞とも言えるラベンハム(ラヴェンハム、Lavenham)は、1969年創業のイギリスの乗馬用具メーカー。
丈の長いThurston(サーストン)は、大きなボタンが可愛いバルマカーン型キルティングコートです。
Dispant(ディスパント)のY106
ナイロンアウターが得意なディスパント(Dispant)は、1968年創業のイタリアのカジュアルウェアブランド。
スタンドカラーのベストが付いたウィンドプルーフ・コートのY106は、最も今っぽいバルマカーンコートのひとつと言っていいんじゃないでしょうか。中綿入りで、暖か。その他、薄手でフード付きベストが付いたコートもあります。
Lands' End(ランズエンド)
アメリカのアパレル通販の雄ランズエンド(Lands' End)は、このブログの常連です。
「大人のビジネスマンにも似合うお手頃価格のコートはないかなー」という御仁には、ランズエンドのナイロンやポリエステル地のコートがオススメ。ヘタなコットンよりも、こんな化繊地のほうが勝負を避けられて(?)いいですよ、マジで。
もちろん、カジュアルにも合わせられます。
Sierra Designs(シェラデザイン、シエラ・デザインズ)のTacoma Coat 8100(タコマ・コート)
マウンテンパーカーでお馴染みシェラデザイン(シェラ・デザインズ、シエラデザイン、シエラ・デザインズ、Sierra Designs)は、1965年創業のアメリカのアウトドアウェアブランド。
お得意の60/40クロスを使用したタコマ・コート(Tacoma Coat 8100)は、アウトドアファンならずとも見逃せない逸品。
Eddie Bauer(エディー・バウアー)
アメリカで最も古いダウンウェアブランドであるエディー・バウアー(Eddie Bauer)は、1936年からダウンジャケットを作り続けています。
DiAPLEX(ディアプレックス)やWeatherEdge(ウェザーエッジ)等のハイテク素材の各種アウターにも定評がありまして、バルマカーン的なコートもいろいろあります。
無印良品(Muji)
庶民の味方(?)、無印良品(Muji)。お手頃価格が魅力です。
無印良品は、毎年何らかのバルマカーンコートを作ってくれていますよ。
トレンチコート
キレイめコートのもうひとつの代表格トレンチコートは、バルマカーンより主張の強いコートと言えます。
別記事にまとめていますので、じっくり検討してみてください。背が高い人には、特にオススメ。
他の記事も…
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Urban Research Doors(アーバンリサーチ・ドアーズ、URD)のマウンテンパーカー、スウェットパーカ
無印良品(Muji)のブルゾン、コート
追記
- (2005年11月25日)商品を追加、入れ替え。
- (2005年12月26日)商品を追加。
- (2006年3月7日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年3月20日)商品を追加。
- (2006年3月23日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月5日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月19日)2006年度秋冬最初の更新。トレンチコートは別記事に。
- (2006年11月7日)商品を追加。
- (2006年11月28日)商品を追加。
- (2006年12月9日)商品を追加。
- (2007年3月7日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年12月30日)2007年度秋冬最初の更新。
- (2008年2月21日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年10月5日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年1月22日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年12月30日)2007年度秋冬最初の更新。
- (2009年3月20日)2009年春夏最初の更新。
- (2009年5月7日)商品を追加、入れ替え。
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フクスミさんもついに完売ですか。去年か一昨年くらいにはトゥモローランドが扱っていたのですが、今年はやってないような気がする…。
現在はMackintoshと同じグループの傘下のようなので、何か皺寄せでも喰らっているのかしら(勝手な想像です)。
格好いいラグランのバルマカーンは、現在非常に選択肢が少ないですね。来年あたり、もう少し復活して欲しいなぁ。