革靴のお手入れの方法(其ノ参)…靴磨き篇

Kiwi Shoe Polish

今日は、革靴レザーシューズ手入れ方法やり方)の3回目をお届けします。読んでいない方は、先に1回目2回目を読んでおいてくださいね。《最終更新日: 2010年1月26日》

牛革の表革(スムースレザー)の靴磨き

1回目の記事で、「革靴を履く場合の全般的な注意点」を挙げました。2回目の前回は5.まで書きましたが、今回は最後のこれ。

  1. 適切な手入れを行う

手入れといえば、特に重要なのは「靴磨き」ですね。

革靴の素材にはいろいろありますが、今日は一番一般的な牛革カーフキップガラス等)の表革スムースレザー)の靴磨き方法について、書いてみます。

その他の革、コードバン、スエード・ヌバック等については、次回書く予定です。

M. Mowbray(M.モゥブレィ、モゥブレイ、モウブレイ)、Collonil(コロニル)、Kiwi(キィウイ)

まずは、靴磨き製品のオススメブランドをご紹介。

靴クリームのブランドとしては、なんと言ってもメルトニアンMeltonian)が有名だったのですが、現在はブランドが消滅しM.モゥブレィモゥブレイモウブレイM. Mowbray)が後継ブランドになっています。

以前と若干成分が違うとのうわさもありますが、まあまずはこれで間違いはないでしょう。基本ブランドです。

コロニルCollonilは、1909年創業のドイツの皮革製品手入れ用品のブランド。靴だけでなく、皮革製品全般のお手入れ用品を扱っています。私はこのブランドの大ファンでして、多少お値段は高いかもしれませんがそれだけのことはあると思います。

キィウイKiwiは、1906年にオーストラリアで誕生した靴手入れ用品ブランド。特に、ワックスやミンクオイルが有名です。

靴磨きの頻度

ここで言う「靴磨き」とは、靴墨クリームワックスを入れる靴磨きのことです。

靴磨きは、しょっちゅうやればよいというものではありません。やり過ぎても革を傷めてしまいます。過ぎたるはおよばざるが如し、です。

私の場合、1回磨いたら、少なくとも10回以上はそのまま履いてます。見た目がちょっとボロくなったなぁ、というくらいで靴磨き。理由? 面倒臭いんですもん(汗)。でも、もうちょっと頻度を上げてもいいような…。

普段は靴ブラシをかけるだけ

靴磨きはしょちゅうやらなくてもいいですが、その代わり履くたびにブラシをかけましょう。靴ブラシをかけると、少々の汚れや小キズは取れますよ。

なお、靴用ブラシには大きく分けて馬毛豚毛の2種類があります。

馬毛は毛が柔らかく、普段のホコリ落とし等に向いているかな。あと、繊細な革(コードバン等)にも向いています。一方豚毛は毛が硬く、靴クリームを塗った後のクリーム落とし等に向いているかな。まあ、この辺はいろいろ説があります。

M. Mowbray Hog Hair Shoe Brush
M. Mowbray Hog Hair Shoe Brush
Collonil Horsehair Shoe Brush
Collonil Horsehair Shoe Brush
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Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)の靴 Church's(チャーチ)の靴

ちなみに、イギリスの本格靴ブランドであるチャーチChurch'sクロケット&ジョーンズCrockett & Jonesの純正靴ブラシは、馬毛です。

靴の手入れにおいて、ブラシは不可欠。用途に応じて、数本用意する必要があります。

履き下ろす前に…

靴を買ったらすぐに履きたくなる気持ちも分かりますが、履き下ろす前には必ず後述の靴磨きを行っておきましょう。

靴を履くときは、きちんと靴クリームを入れて、靴の表面を保護してやる必要があります(新品の靴の状態は、靴や店によっていろいろだと思いますが)。

靴クリームを入れないで靴を履くのは、スッピンで外を歩くようなものかな?

さあ、靴磨き

それでは実際に靴を磨きましょう。

実は靴磨きの方法は、人によって本によって、書いてあることがバラバラなのです(汗)。ゴルフのスイングみたいに、絶対にコレ! というものはないのかもしれません。

私が今日示す方法も私なりのやり方に過ぎませんので、実際に自分でいろいろ試して、自分なりの方法を見つけてください。

革靴のお手入れの方法(其の弐): Collonil Shoe Tree

なお、靴磨きをするときは、シューツリーシューキーパー)を入れておいてください。磨きやすいですから。

もうひとつ、靴磨き用の製品は、場末のヘンな店のヘンなモノ(?)を買うのではなく、今日紹介するような定評あるものを選んだほうが無難だと思いますよ。

まずは、ブラシをかけておく
Collonil Horsehair Shoe Brush

これは、前述の普段のブラシがけと同じです。ほこり、汚れ等を落としておきましょう。

そうそう、ひも靴の場合、やはりひもは外しておいたほうがよいでしょう。

汚れ落とし

靴の汚れや古い靴墨を、汚れ落としで落としてやります。古布等につけて、靴全体を軽く擦ってやればよいでしょう。あまりムキになってゴシゴシやると、色落ち等の恐れがあります。

汚れ落とし用の製品として一番有名なのは、M.モゥブレィのステイン・リムーバーStain Remover)。靴好きなら誰もが持っている、大定番なのです。

M. Mowbray Stain Remover: 500ml
500ml
M. Mowbray Stain Remover: 300ml
300ml
M. Mowbray Stain Remover: 60ml
60ml
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ただ、革によってはステインリムーバーと相性が良くないものもあるようです。その場合は、コロニルのマイルド・クリーナーMild)がオススメ。名前のとおり、効き目が「マイルド」みたい。特にガラス革については、こっちのほうが合う気がする…。

Collonil Mild: 50ml
50ml
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私の場合、上記の両方を適当に使い分けています。なお、毎回汚れ落としを使う必要はないという説もありますが、いずれにせよたまには使ってやったほうがよいのでは。

乳化性の靴クリームを入れる

いわゆる靴墨には、大きく分けて「乳化性靴クリーム」と「油性ワックスポリッシュ)」があります。前者は主に靴に栄養を与える効果、後者は主に防水効果と靴をピカピカに光らせる効果があります。

いろいろ意見はあるでしょうが、普通の手入れなら、靴クリームだけ入れれば十分だと思います。靴クリームだけでも磨けば十分光りますし。

靴クリームのブランドとしては、やはりM.モゥブレィが一番有名でしょうね。色展開も、すこぶる豊富です。

M. Mowbray Shoe Cream
Shoe Cream
M. Mowbray Shoe Cream: Neutral
Neutral
M. Mowbray Shoe Cream: Medium Brown
Medium Brown
M. Mowbray Shoe Cream: Black
Black
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靴クリームの色ですが、とりあえず無色ニュートラル)があればどの色の靴にも使えます。ただ、少なくとも黒い靴には、補色という意味で黒色の靴クリームを入れたくなりますねぇ。

色付きの靴クリームを使う場合、靴の色より薄い色を使わないと、靴の色が濃くなってしまいます。もちろん、わざと靴の色を濃くしたい場合は、その限りではありません。

靴クリームを入れる方法は、古布を使う、指を使う(!)等ありますが、細かなところまで手軽に均等にクリームを入れることができるので、私はいわゆるペネトレイトブラシペネトレートブラシ)という小さなブラシを使っています。

黒靴用茶靴用で、2個はあったほうがよいでしょう(両面ブラシなら1個で済む)。

Application Brush
Application Brush
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なお、靴クリームを入れたら、クリームが革に浸透するまで待ちましょう。少なくとも30分は待ったほうがよいみたいです。履き下ろしの前や靴が疲れているときなら、一晩くらい置いてもよいのでは。

ブラシをかけて、靴クリームを落とす
M. Mowbray Hog Hair Shoe Brush

次は、またブラシです。ブラシをかけて、靴クリームを落とします。一生懸命ブラシをかけていると、ツヤも出てくるでしょう。

ここで使うブラシは、上記の汚れ落とし用のブラシとは別のものを用意すべきでしょうね。また、やはり黒靴用茶靴用で、2個はあったほうがよいと思います。

最後の仕上げ磨き

最後に仕上げの磨きをします、ピカピカにしましょう。こんな専用の布や革やグローブがあります。こういうのも、黒靴用茶靴用で分けたほうがよいでしょうね。

パンストパンティストッキングを使うのもよいみたいですよ(汗、でも結構マジ)。

M. Mowbray Gloves
M. Mowbray Gloves
Collonil Cloth
Collonil Cloth
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…以上で、ひととおりの靴磨き手順となります。

靴をより光らせたいなら、油性ワックス(ポリッシュ)

靴をより光らせたいなら、油性ワックスポリッシュ)を使いましょう。防水性も高める効果もあります。

手順としては、靴クリームを入れてブラシをかけた後、適当な布でワックスを入れることになるのでしょうね。履きジワの部分にワックスを入れると見た目が汚くなることがあるので、つま先とかかとのみに入れるのがオススメ。

ワックスで評価の高いのは、キィウイです。有名なシュー・ポリッシュShoe Polish)の他、よりピカピカになるパレードグロス・プレステージParade Gross Prestige)もあります。

ちなみに、"prestige" の付かないアメリカ(USA)仕様のParade Grossのほうが、シリコン入りでよく光るんだそうな。

Kiwi Shoe Polish: Black
Shoe Polish: Black
Kiwi Shoe Polish: Neutral
Neutral
Kiwi Shoe Polish: Brown
Brown
Kiwi Parade Gross Prestige: Neutral
Parade Gross Prestige: Neutral
Kiwi Parade Gross Prestige: Brown
Brown
Kiwi Parade Gross Prestige: Black
Black
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近年は、鏡面磨きグラッサージュ)というすごくピカピカにする技が話題です。ほんの数滴水を加えるのがコツみたい。ただ、普段は靴をピカピカにする必要はないと思いますよ。革に負担が掛かるみたいですし。冠婚葬祭(慶事)やパーティ時に試したい技と言えます。

靴が疲れているときには、デリケートクリーム

靴を酷使した結果「革の張りがなくなったかなぁ」というときは、栄養価の高いクリームを入れてあげましょう。

この手のクリームで有名なのが、M.モゥブレィのデリケート・クリームDelicate Cream)。トロトロしてて、食べたくなるクリーム。

ただツヤは出ませんので、後で靴クリームやワックスを入れたほうがよいでしょう。

M. Mowbray Delicate Cream: 60ml
60ml
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私が最高に気に入っているのは、コロニルのプレミアム・ディアマントプレミアム・ディアマンテPremium Diamant)。こちらは、(無色のものは)フルーチェみたい。

私はあまり靴磨きをしない負い目もあって(?)、このディアマントをよく使っています。上記の靴磨き手順で、靴クリームとしてこれを使います。コイツはツヤも十分出るので、靴クリーム代わりとしても申し分ないです。

Collonil Premium Diamant: Colourless
Premium Diamant: Colourless
Collonil Premium Diamant: Black
Black
Collonil Gold-Premium Leather Polish
Gold-Premium Leather Polish
Collonil Premium Lotion
Premium Lotion
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革がすごくお疲れのときは、やはりコロニルのゴールド・プレミアムGold-Premium Leather Polish)をどうぞ。さらに強力な効き目があるみたい。その他、プレミアム・ローションPremium Lotion)という製品もあります。

ちなみにツヤが出る出ないは、成分にろうロウが入っているか入っていないかが一応の目安になります。乳化性クリームやワックス、ディアマント等には「ろう」が入っていますが、デリケートクリームやプレミアム・ローションには入っていません。また「ろう」が入っていると、防水効果もあります。

靴クリームについては、この記事も参考になりますよ。

コバや靴底(ソール)の手入れ

これは、主に革底レザーソール)の靴についての話です。

まずはコバ(靴底の横の部分)について。甲革と同様に靴クリームを入れておけばほぼ問題はないように思いますが、ひどく傷んだときは専用のM.モゥブレィのウェルトクリームウエルトクリームWelt Cream)を使うとよいみたい。

いくら甲革(アッパー)がピカピカでも、コバが汚いときれいな靴には見えないものなのです。

M. Mowbray Welt Cream
Welt Cream
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次に革底について。こんな製品があります。コロニルのソールトニックSohlentonic)やM.モゥブレィのソール・モイスチャライザーLeather Sole Moisturizer)。

水の浸透を防ぎ通気性も維持するそうなのですが、実際に私は効果を実感したことはありません(汗)。と言うか、よく分からないんですよね…。おまじないみたいなモノかも。

Collonil Sohlentonic
Collonil Sohlentonic
M. Mowbray Leather Sole Moisturizer
M. Mowbray Leather Sole Moisturizer
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防水スプレーについて

「靴には防水スプレーを使え」と言われることが多いですが、表革の場合、私は特に使う必要はないと思っています。ヘタなものを使うと靴に悪そうですし。

ただ、最強の雨専用靴(?)を育てたい、と考えているなら、使うのも悪くないのでは。

私が持っているのはこれ。やはりコロニルのプレミアム・プロテクトPremium Protect)。これは(良くも悪くも)革に栄養を与える効果もあるみたい。近年は、ナノテクを使用したナノプロNanopro)というのも登場しています。

Collonil Premium Protect
Premium Protect
Collonil Nanopro
Nanopro
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まだ続きます…

表革の手入れ全般については、こちらの記事も参考になりますよ。

次回は、こちら。これで最後です。

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追記

  • (2007年7月13日)内容を更新。
  • (2010年1月26日)内容を更新。

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