2009年春夏パリのメンズコレクションの雑感

2007年秋冬パリ、ミラノ、ニューヨークのメンズコレクションを見てみる (1): パリ・コレクション1981‐2000

先日までパリ2009年春夏メンズコレクションが行われていましたので、今日はその雑感を。

例によって素人の戯言なので、話半分でお読みください。どちらかと言うと、自分用のメモって感じの記事です。総花的なダラダラした内容になっちゃったかな。

Viktor & Rolf(ヴィクター&ロルフ)

ヴィクター&ロルフViktor & Rolfの今季は、まずは初っ端のこれでツカミはOK(←古い?)。極端に丸いドロップショルダーのスーツ。

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端正なシルエットのジャケットやパンツもありまして、これはこれで綺麗なシルエット。

と思ったら、スタジャンも登場。プリーツの入ったパンツのシルエットも面白い。

John Galliano(ジョン・ガリアーノ)

今季のジョン・ガリアーノJohn Gallianoは、各所で話題になっていますね。何でも、大阪の若者から着想を得たコレクションだそうな。色鮮やかで楽しいのですが、何かの罰ゲームにも見えなくもない(汗)。

インタビューの中でガリアーノは、「日本の若者は(生活費が高いせいで)実家暮らしが長いので、そのぶんファッションに多くのお金を使う」みたいなことを語っています。そうなんだっけ?

Dries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)

ドリス・ヴァン・ノッテンDries Van Notenは、毎季プリント柄が綺麗ですね。これはダブルブレストのスーツ。

ウイングチップ(フルブローグ)の靴を集めてみました

こちらは、ちょいローゴージ気味で生地感の良さそうな2つボタンスーツ。ストラップ付きでサイドエラスティック仕様のウイングチップが面白い。

Paul Smith(ポール・スミス)

サドルシューズ、コンビシューズを集めてみました

今季のポール・スミスPaul Smithは、何となく靴に目が行ってしまいました。こちらは、コンビのサドルシューズ。全体的に緩い着こなしもいい感じ。

デッキシューズには、ロールアップしたデニムパンツを合わせて。ちょいアメトラ風の着こなし。

近年のポール・スミスは、タッセルローファー(タッセルモカシン)を多く使っています。ドレスにもカジュアルにも。

Lanvin(ランバン)、Yves Saint-Laurent(イヴ・サンローラン)、Kilgour(キルガー)

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アルベール・エルバスAlber Elbazルカ・オッセンドライバーLucas Ossendrijver)のデザインするランバンLanvin)は、近年とても評価が高いみたい。こちらは、デニムのショーツに合わせたダブルブレストジャケットのカジュアルな着こなし。

イヴ・サンローランYves Saint-Laurentの今季は、いかにもモードスタイル(?)って感じのコレクション。特に、腿が太くて裾が細い、いわゆる「ペグトップ」っぽいパンツが印象に残りました。

そう言えば、フレアっぽいパンツを発表しているデザイナーは少なくなりましたね。これも時代の流れか。

キルガーKilgourは、数年前まではキルガー・フレンチ・スタンバリーKilgour French Stanbury)という名前の老舗名門テーラーでした。近年はモダン路線みたいで、こちらはアディダス(?)のスニーカーと合わせているのかな。

Junya Watanabe(ジュンヤ・ワタナベ、渡辺淳弥)

紺ブレ(ブレザー)、ネイビージャケットを集めてみました

2008年秋冬のアメトラ(アメリカン・トラッド)路線が話題だったJunya Watanabeジュンヤ・ワタナベ渡辺淳弥)ですが、今季もアメトラっぽい着こなしは少なくないです。これは、ブルックス・ブラザーズBrooks BrothersのI型ジャケットをモディファイしたものかな?

バラクータBaracutaのリバーシブルブルゾンもあるらしいのですが、どれかなぁ。写真じゃよく分かりません…。

Comme des Garcons(コム・デ・ギャルソン)、Yohji Yamamoto(ヨウジ・ヤマモト、山本耀司)、…

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今季のコム・デ・ギャルソンComme des Garconsは、とにかくモノトーン。まあ元祖「黒ファッション」みたいなブランドだから、こういうのはお手のものですな。スカートみたいなパンツ(?)も登場。

今季のヨウジ・ヤマモトYohji Yamamoto山本耀司は、いろいろな年齢層のモデルが登場。特に、切り替えの入ったジャケットが印象に残りました。

今季のミハラヤスヒロMiharayasuhiro三原康裕は、フィッシングベストが印象に残りました。

宮下貴裕のデザインするNumber (N)ineナンバー・ナインは、今季はちょっと壊れちゃった?(笑)

あとがき

ミラノコレクションの記事は、こちらです。

流行がここ数年で大きく変わったせいか、最近はコレクションを見るのが苦痛ではなくなりました。ちょっと前までは苦痛だったんですよ、つまんなくて(汗)。フレアパンツは嫌いだし…。

でもまあ、それでもコレクションの服は、実際の自分の着こなしの参考にはあまりならないですね(ラルフ・ローレン等は除く)。アート的に楽しんでいるって感じ。

それでは。

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この記事へのコメント

  • ヤマ

    もともとリアルクローズの発表会だったメンズのコレクションをここまでほとんどのメゾンがショー化するとさすがに面白いですね、きっと爆笑の渦か静寂なんでしょうね会場は。しかしサルエルが大阪ファッションだとは知りませんでした、もっと西アジアのほうかと(笑)
    どこもデフォルメしたバランス感にあふれてますが、まあコレクション商品ではないものにちゃんとキルガーやランバンのようなリアルクローズもまだまだあるのでしょう。しかし、とりあえずレギンスはけばもうメンズトレンド先取りですよね。アウトドアっぽくスパッツオンショーツでもありなのかな?
    2008年07月05日 01:59
  • blackwatch

    ヤマさん、こんにちは。

    好みではない傾向のリアルクローズ路線よりは、デフォルメしたクリエイティブ路線のほうが観てて楽しいです。ジョン・ガリアーノのメンズが儲かっているのかは謎ですけど(パトロンがいるのかな)。
    2008年07月06日 00:08
  • ヤマ

    えっ彼の側はLVMHですよ。ショーにざっと億でしょうね~いたってスニーカー好きのようですが
    2008年07月07日 00:48
  • blackwatch

    ヤマさん、こんにちは。

    ああそうか、パトロンはLVMHですね。メンズ単体の収益なんてセコいことは重要ではないのでしょう。
    2008年07月08日 00:04

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