今日は、ショルダーバッグ(鞄、カバン、かばん)を取り上げます。《最終更新日: 2014年10月18日》
ショルダーバッグとは、メッセンジャーバッグとは
カジュアルバッグの代表格といえば、やはりショルダーバッグでしょう。手が自由になるのは大きな利点。自転車便従事者向けにつくられた大きなフラップ付きのメッセンジャーバッグも、ショルダーバッグの一種といえます。
トラッドなショルダーバッグのひとつとして、フィッシングバッグやハンティングバッグ、ゲームバッグと呼ばれる鞄が挙げられます。たいていコットンキャンバス地でできていて、ネットが付いているとさらに「らしい」雰囲気になります。
Tusting(タスティング)
タスティング(Tusting)は、1875年創業のイギリスの鞄ブランド。もともとはタンナーで、皮革にしても鞄にしても一流ブランドに提供しているそう。もちろんイギリス製ですよ。
Stanford(スタンフォード)は、シンプルなデザインが現代的なショルダーバッグ。ブラックのものはストライプのストラップが爽やかです(色によってストラップの柄は異なるようです)。靴のライニングに使われる「シューレザー」というちょっとシワのあるレザーを使用しています。
イギリス製の全面皮革の鞄にしては、タスティングは比較的狙いやすい価格帯だと思いますよ。
Felisi(フェリージ)の9362/DS
フェリージ(Felisi)は、1973年創業のイタリアはフェラーラの鞄ブランド。1992年よりつくっているナイロンとナチュラルレザーを組み合わせた鞄は高く評価されています。
12/45は、ショルダーストラップとハンドルが付いたショルダーバッグ。そこそこしっかりしたハンドルが付いているので、ブリーフケースのようにも持てます。
Zanellato(ザネラート、ザネラット)
ザネラート(ザネラット、Zanellato)は、1976年創業のイタリアはビチェンツアの皮革製品ブランド。スポーツ用のボールなんかもつくっていたのが面白いなと。
Postina(ポスティーナ)は、1950年代のイタリアの郵便配達人の鞄を基にデザインされたショルダーバッグ。A4ファイルが収納できるくらいの大きさです。ハンドルが付いていますので、トートバッグ的にも使えます。
こちらは、マルカプント(Marcapunto)という皮革を使用したPostina。シボの入った良い感じの皮革です。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)とJ.W. Hulme(J・W・ホルム)のコラボ
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズは鞄もつくっています。
J・W・ホルム(J・W・ハルム、J.W. Hulme Company、J.W. Hulme Co.)は、1905年創業のアメリカはミネソタ州の鞄ブランド。現在はOrvis(オービス、オーヴィス)という会社の一ブランドになっているようです。ブルックス・ブラザーズが、そのJ・W・ホルムとコラボしました。
J・W・ホルムらしくいかにも味の出そうな皮革を使っています。真鍮(ブラス)の金具もトラッドで良いですね。さりげなくブルックス・ブラザーズの証であるゴールデン・フリースが刻印され、裏地もゴールデンフリース柄。アメリカ製。
こちらは、フラップ型のメッセンジャーバッグおよび縦長のショルダーバッグ。さすがの迫力です。
Gregory(グレゴリー)、Drifter(ドリフター)、Manhattan Portage(マンハッタン・ポーテージ)、
リュックサックやデイパックに定評のあるグレゴリー(Gregory)は、1977年創業のアメリカのアウトドアバッグブランド。ショルダーバッグもいろいろありまして、私が愛用しているのはこのSatchel(サッチェル)。色も素材も本当にたくさん種類があります。
もともとはパラシュート(!)をつくっていたというドリフター(Drifter Sport and Travel Bags)は、1977年創業のアメリカはオハイオ州のアウトドア鞄ブランド。コーデュラ・ナイロンの鞄が主力で、ショルダーバッグやメッセンジャーバッグの種類も豊富です。
メッセンジャーバッグ専業ブランドといってよさそうなマンハッタン・ポーテージ(Manhattan Portage)は、1980年創業のアメリカの鞄ブランド。丈夫なコーデュラ・ナイロンを使用しており、種類や大きさも豊富です。
Frost River(フロスト・リバー)、Duluth Pack(ダルース・パック)
撥水性にすぐれて丈夫なワックスコットンを使用した鞄を得意としているフロスト・リバー(Frost River)は、アメリカはミネソタ州ダルースのアウトドア用品ブランド。レザー(皮革)と真鍮(ブラス)を組み合わせたその鞄は、昔ながらのクラシックでラギッドな雰囲気が魅力です。
特にカヌー用の鞄に定評のあるダルース・パック(Duluth Pack)は、1882年創業のアメリカはミネソタ州のアウトドア用品ブランド。鞄の主力は丈夫なコットンキャンバスとレザーを使用したラギッドなもので、「本気」のブランドです。
Parrott Canvas Company(パロット・キャンバス・カンパニー)、Johnson Woolen Mills(ジョンソン・ウーレン・ミルズ)
猟師や森林作業者などに愛用されてきたジョンソン・ウーレン・ミルズ(Johnson Woolen Mills)は、1842年創業のアメリカはバーモント州のウール製品メーカー。ウール製の鞄は、タータンチェック柄やネイティブ柄がかわいい仕上がりです。
もともとは帆布を扱う会社だったパロット・キャンバス・カンパニー(Parrott Canvas Company)は、1982年創業のアメリカの鞄ブランド。クラシックなキャンバストートが得意なブランドですが、ショルダーバッグもつくっています。
Brady(ブレディ)
100年以上もフィッシングやハンティング用の鞄をつくってきたブレディ(ブレディー、Brady)は、1877年創業のイギリスの鞄ブランド。防水膜を挟んだコットンキャンバスとブライドルレザーのトリミング、そして真鍮(ブラス)の金具というクラシックな仕様の鞄は、トラッドが復活した今とても新鮮です! Ariel Trout(アリエル・トラウト)などのショルダーがあります。
Daniel & Bob(ダニエル&ボブ)、Orobianco(オロビアンコ)
現在最も人気の高い鞄ブランドのひとつであろうダニエル&ボブ(ダニエル・アンド・ボブ、Daniel & Bob、Daniel and Bob)は、1976年創業のイタリアはフェラーラの皮革製品ブランド。大人気のハンドルショルダーのJasmine(ジャスミン)やJoshua(ジョシュア)など、ショルダーバッグも人気が高いです。
比較的お手頃価格のイタリア鞄ながら部品を全部自社製作しているというオロビアンコ(Orobianco)は、1996年創業のイタリアの鞄ブランド。種類豊富な鞄をつくっているオロビアンコですから、もちろんショルダーバッグも充実しています。
Briefing(ブリーフィング)、Slow(スロウ、スロー)
ミルスペック(米国軍用規格)に準拠した素材や部品で製作される硬派中の硬派の鞄ブランドといえば、日本企画でアメリカ製の鞄ブランドであるブリーフィング(Briefing)。Day Tripper(デイ・トリッパー)などショルダーバッグも各種あります。
Sports、Luxury、Outdoor、Workという4単語の頭文字からブランド名を取ったというSlow(スロウ、スロー)は、2008年に誕生した日本の鞄ブランド。素材にこだわっていて、特にBonoやRubonoというフルベジタブルタンニングレザーの鞄はいかにも味が出そうですね。
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追記
- (2006年1月9日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年2月16日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年6月16日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年10月14日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年5月2日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年7月15日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年8月30日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年8月25日)商品を追加、入れ替え。
- (2010年2月15日)商品を追加、入れ替え。
- (2010年8月7日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年9月10日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年8月29日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年2月23日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年10月18日)2014年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
Pre
先日トリムラのツィードダッフル(レッド系)を手に入れたものです。
私はバッグも大好きで、ダッフルの前に、ここに紹介されているトリムラのツィードショルダーを入手しました。色はグリーン系です。実際にはネービー地にグリーンのチェックが入っています。大きさはやや小振り。使いやすいサイズです。ベルトのデザインにもう少し気を配ってくれれば言うことなしなのですが。
どちらもソニー通販サイトから購入しました。ダッフルもそうですが、このツィード、やや生地の腰が弱く、手元に届いたときは若干の型くずれがありました。あるいはソニーファミリークラブでの保管に問題があったのか(無神経に積み重ねたとか)?
ま、いずれにしても気に入ってます。値段も手頃でしたし。
blackwatch
またまた貴重なご意見ありがとうございます。
なるほど、よくも悪くもデリケートなツイードなのかもしれませんね。よく見ると、このバッグはトグルも可愛い…。
それにしても、この商品に限らずバイズさんはもうちょっとモデル写真(実際に持ってみたところの写真)を格好よくすればいいのに、と思いました。商品がグンと魅力的に見えるはず。ショルダーはたすき掛けして欲しいなぁ。
大豆
ところで気になったのですが、このブログではフェリージが紹介されていないようなのですがblackwatchさん的にはあまりオススメでないのでしょうか?
オロビアンコやイルビゾンテは紹介されているので少し不思議に思いました。
blackwatch
なぜ紹介していないんでしょうね?(笑) モノ自体は良いものだと思いますので、機会があれば紹介することがあるかもしれません。
ブラックスーツ
私も自転車用にバーニー・ラッスル・ブランケットを使っていますが。
メッセンジャーバッグって結構使い勝手が悪かったりします。
服装も写真のようにナイロン、もしくはツルっとした素材のものが
良いです。
ウールはダメですね。蓋開ける時にマジックテープの部分が必ず袖部分に
引っかかります。
私のピーコートはコレで裾がボロボロです。
それと蓋を開ける時、例のマジックテープの「バリバリッ」と言う音が
かなり大きいです。財布の比ではありません。毎回、この音にビビリます。
なので、最近は全く使っていません。
自転車にはリュック型の方が使いやすいです。
普段使いなら、メッセンジャーバッグより普通のショルダーをオススメします。
以上、個人的な感想でした。
blackwatch
かなり昔から取り上げていましたよ。当ブログでもスポーティーな服を取り上げていますから、それに合う鞄として。
使い勝手については好みや生活習慣などでさまざまでしょうけど、マジックテープについてはどのブランドの鞄においても利点・欠点を考慮しておく必要があるのかもしれませんね。
ブラックスーツ
そうでしたか?それは失礼しました。
メッセンジャーバッグについては、自転車乗りの間でも賛否両論
ありますからね。
適材適所。鞄に限らず、その品物を良く見ろって事ですな。
blackwatch
本気の自転車乗りの人にとっての鞄の使い勝手については、残念ながら私にはよく分かりません……。まあ一般論として、適材適所というのは正しいですよね。