今日は、ホワイツ・ブーツ(White's Boots、Whites Boots)の革靴(靴、シューズ)、ワークブーツを取り上げます。《最終更新日: 2012年6月5日》
White's Boots(Whites Boots、ホワイツ・ブーツ)
ホワイツ・ブーツは、南北戦争(1861年-1865年)以前に創業したというアメリカの老舗ワークシューズブランド。昔ながらの手縫いのステッチダウン製法でつくられています。
古い製法にこだわった迫力あるワークシューズは、数あるワークシューズの中でも最高峰といえるでしょう。靴の素人でも「オーラ」の違いは一見して分かるはず。ただ、そのぶんいいお値段になっちゃうのですが。
この記事では、ホワイツ・ブーツの靴をバラしています。
- White's 2021 All Sole | UNION WORKS BLOG [ユニオンワークスブログ]
- White's 2021 All Sole 2 | UNION WORKS BLOG [ユニオンワークスブログ]
アメリカのAmazon.comなら、一部の靴でwidth(足囲、ウィズ、ワイズ)を選べます。
Semi-Dress(セミドレス)
ホワイツ・ブーツの靴の中でも人気が高いのが、Semi-Dress(セミドレス)。事務作業もしくは軽作業用のワークブーツだそうで、このブランドにしては比較的おとなしめのデザインです。
Men's EX(メンズ・イーエックス)の2008年5月号の「BEST商品」企画にて、なんとこの靴はカジュアル靴部門の第1位に選ばれています。
デザイン上の大きな特徴は、ウエスタンブーツのように傾斜のついたピッチトヒール(ピッチドヒール)のかかと。好みを分ける仕様でしょうね。甲革(アッパー)や靴底(ソール)の仕様はいろいろあります。
こちらは、野趣に富んだ風合いが魅力の水牛(ウォーターバッファロー)を使用したSemi-Dress。キズが付きにくい革だそう。渋い色合いにも注目してください。
Smoke Jumper(スモーク・ジャンパー)
Smoke Jumper(スモーク・ジャンパー)も、ホワイツ・ブーツの代表作のひとつ。"smoke jumper" とは「森林消防降下隊員」の意味で、山火事のときパラシュートで降下する消防隊員用の靴だそうな。やはり頑強そうなワークブーツですね。
こちらは、ゴツいラグソールを使用したSmoke Jumperです。
Lace-to-Toe Smoke Jumper(レーストゥトウ・スモークジャンパー)は、鳩目(アイレット)を爪先まであしらったSmoke Jumper。よりフィット感を向上させた仕様といえます。
Northwest(ノースウェスト)
Northwest(ノースウェスト)は、ビブラム(ヴィブラム、Vibram)社の軽いクレープウェッジソールを装備したブーツ。Smoke Jumperを軽い履き心地にした靴といえそう。街履きに向いています。
こちらは、ホーウィン(Horween)社の名作クロムエクセル(Chromexcel)を使用したNorthwest。定評のある味のある定番オイルドレザーなのです。
Lace-to-Toe Northwest(レーストゥトウ・ノースウェスト)は、鳩目を爪先まであしらったNorthwestです。
Hathorn(ハソーン)
ハソーン(Hathorn)は、ホワイツ・ブーツの廉価版ブランド。通常のホワイツ・ブーツのステッチダウンのステッチが2重なのに対し、ハソーンは1重になっているようです。
Rainier(レイニア、レーニア)は、シンプルなプレーントウ型。いわゆる「ブーティー・オックスフォード」です。クレープウェッジソールを装備し、軽い履き心地。
別注White's(ホワイツ)
こちらは、ネイビーのChromexcelを使用した別注商品のSemi Dress、Smoke Jumper、Northwest、それにRainier。これはこの機会を逃すと入手するのは難しいでしょうね。ネイビー靴ファンの人は急ぎましょう。
こちらは、去勢していない雄牛の革を使ったSmoke Jumper。ご覧のとおりすこぶる野趣に富んだ荒々しい革で、丈夫です。
その他
その他のホワイツ・ブーツやハソーンの靴、ワークブーツはこちら。
他の記事も……
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追記
- (2011年2月1日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2012年6月5日)2012年春夏最初の更新。
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この記事へのコメント
サガ
開始されていたんですか。
なんかレッドウイングの時みたいな
ブームにはなってほしくないですね(汗)
微妙に世代違うので赤羽ブームは
経験していないですがプレミア
価格とか怖いですねぇ・・・
私もそろそろ4足目オーダーしようか
ドレス系メーカーにしようか迷っています。
オールデンが一番自分にシックリ来ますが
価格の吊り上げが(汗)
ホワイツは輸入元によっては
まだ良心的な価格で買える所が
在るので助かりますかね。
どうしてもブーツはホワイツ、
ドレスは頑張って・・・(ビームスなどでオデンVチップ価格見て)
リーガルのVチップに逃げてしまいますね。
リーガルでも十分メンテ次第で化けてくれますし。
blackwatch
ブームになることはないでしょう、ご心配なく。カジュアル靴に10万円出せる人は限られると思います。
ホワイツクラスのカジュアル靴を買うと、どうしてもドレス靴にしわ寄せが来ちゃいますね。あとはご自身がドレス寄りの格好が多いかカジュアル寄りの格好が多いかの問題で、お金の掛け方はそれ次第でしょう。
私の場合は持っているのはドレス靴ばかりで、純粋なカジュアルシューズはNew BalanceとDannerくらいしかないんですよね。カジュアル靴ももうちょっと増やしたいんだけどなぁ。
サガ
認知度次第で価格は上がるでしょうね。
ウエスコがその傾向でしたし元4万円台が10万超え(唖然)。。
最近の私は無難なカジュアルな方に逃げ勝ちですね。
「ドレスにも手を伸ばしたいぞ~・・・でも冒険できない」
と天邪鬼楽なカジュアルスタイルばかりですね・・・
ドレスシューズを合わしたくても釣り合わない・・・
結局カジュアルに行き着きます・・・
まぁこのままの状態をキープ?するのも私のふぁっしょん
なんでしょうね(苦笑)
blackwatch
確かに、輸入代理店次第では定価が上昇してしまうかもしれませんね。不良品を厳しく検査して輸入しているので、そのぶん品質は高いという話もありますけど。
まあ、カジュアルスタイルで問題なければ、そのままでいいんじゃないでしょうか。生活の中でドレススタイルを求められることが多くなれば、イヤでもドレスアイテムをそろえなければならなくなります。