ゴールデン・フリース(The Golden Fleece、金羊毛)でお馴染みのブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)が、ついに日本にもネット通販サイト(オンラインショップ)を開設しました!
アメリカブランドは本国ではネット通販に力を入れているところが多いのですが、なぜか日本ではあまりやってないんですよね。そんな中で、究極のアメトラ(アメリカン・トラッド)ブランドと言えるブルックス・ブラザーズは頑張ってくれました。
ブルックス・ブラザーズの商品の見所を、ウンチクの紹介も兼ねて以下に書いてみます。ウンチクは、主に公式サイトの説明を参考にしました。創業は1818年、日本はまだ江戸時代です。
- ジャケット、ブレザー
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1845年にアメリカで初めて既製スーツを販売したのが、ブルックス・ブラザーズだそう。それまでは、スーツと言えば注文服しかなかったんですよ。
ブルックス・ブラザーズと言えば、やはりI型のブレザーやジャケット。3つボタン段返りで胴絞りのない(ダーツが入っていない)ズン胴シルエットで、私の大好きな型です。あと、2つボタンのII型も大定番ですよ。
ちなみに、エイブラハム・リンカーンが暗殺されたとき着ていた服も、ブルックス・ブラザーズのものだったとのこと。
小さいサイズのみですが、ブレザーの寸法はこんな感じらしい(ファインサージの場合)。
段返り3釦ブレザーのサイズ表 サイズ 36SHT 37SHT 36REG 37REG 着丈 73.1 73.7 77.4 77.7 胸囲 107 109.5 107 109.5 袖丈 58.4 58.7 60.9 61.2 肩幅 44.3 44.9 44.6 45.2 シングル2釦ブレザーのサイズ表 サイズ 36SHT 37SHT 36REG 37REG 着丈 73.1 73.7 77.4 77.7 胸囲 110.4 112.9 110.4 112.9 袖丈 58.3 58.6 60.8 61.1 肩幅 46.3 46.9 46.6 47.2 - ポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)
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アメトラに欠かせないボタンダウンシャツを「発明」したのも、ブルックス・ブラザーズです(1896年)。馬に乗って行うポロ競技の選手の襟がはためかないようボタン留めされていたのを参考に、創業者の孫が考案したのだそう。
と言うわけでブルックス・ブラザーズでは、今でもボタンダウンシャツのことをポロカラーシャツ(polo collar shirt)と呼びます。美しいロールを描く比較的大きな襟が特徴。
現在人気が高いノンアイロンシャツも、実は登場が1953年とかなり古いのです(当時はポリエステル混紡)。アメリカブランドは、実用面にも力を入れているところが多いですね。
フィットについては、普通体型の人ならスリムフィットのものをオススメします。小さいサイズのみですが、サイズ表はこちら。(ト)はトラディショナルフィット、(ス)はスリムフィットです。
ドレスシャツのサイズ表 サイズ 14.5(ト) 15(ト) 14.5(ス) 15(ス) 首周り 38.4 39.7 38.4 39.7 胸囲 120.7 125.7 108.0 113.0 腰周り 111.1 116.2 96.5 101.6 着丈 81.3 82.2 81.3 82.2 - レップタイ
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逆「ノ」の字を描くアメリカ式のストライプタイを作ったのも、1920年のブルックス・ブラザーズとのこと。当時はレップタイ(repp tie)と呼んでいました。「ノ」の字を描くイギリス式のレジメンタルタイを参考にしたそうな。
当然のことながら、ブルックス・ブラザースにはアメリカ式のストライプタイが豊富にそろっています。実は、通販では意外にちゃんとしたものは入手しにくいんですよね。
- リボンベルト等の小物
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ブルックス・ブラザーズらしいアイテムとして、個人的にはリボンベルトも挙げたいなぁ。プレッピー風味溢れる爽やかな逸品です。
また、ポケットチーフあたりも狙い目だと思います。無地はもちろん、ペイズリー(ペーズリー)柄のものがいかにもアメトラっぽくて良いですね。
- マドラスチェック、シアサッカー、アーガイル柄の靴下、…
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その他、マドラスチェック柄の生地、シアサッカーの生地、アーガイル柄の靴下なんてものも、ブルックス・ブラザーズがアメリカの元祖的存在みたい。このブランドがなければ、アメトラはここまで発展しなかったことでしょう。
ちなみにブルックス・ブラザーズのアーガイルソックスは、アーガイル柄が甲まで施されていますね。
今時点のブルックス・ブラザーズのオンラインショップの最大の弱点が、寸法表記が非常に貧弱なこと。欧米のオンラインショップは、なぜかたいていこんな感じなんですよね。
ただし、問い合わせれば各部の実寸等をていねいに教えてくれますよ。実際に、私はいくつかの商品についてすでに問い合わせ済みです。でもやっぱり面倒くさいので、今後の改善に期待しましょう。
このブランドは今流行のタイトシルエットではないですけど、コンサバの王道はこんな感じなのです(あまり痩せている人向きではないかも)。そうそう、トム・ブラウン(Thom Browne)のブラック・フリース(Black Fleece)については、このお店で扱う予定はあるのでしょうか…。
それでは。
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