
資生堂の整髪料uno(ウーノ)の新商品であるフォグバー(Fog Bar)が話題になっています。私が特に注目したのは、テレビCM(CF)に登場する4人組の着こなし。よく似合っています。
この4人組が着ているのは、1960年代(60年代)のモッズ(Mods)風のスーツですね。モッズスーツは、Vゾーンが狭く着丈が短い細身の3つボタンジャケットと、やはり細身で短丈のパンツが特徴。
『ザ・ストリートスタイル』という本によると(この本はモッズについての記述が充実している)、ジャケットには胸ダーツがなくシャツもボタンダウンが多かったようなので、1950年代(50年代)のアメリカのアイビーリーグスタイルの影響も受けているのではないでしょうか。
ちなみにモッズの当時のライバルが(よくケンカしていたみたい)、ロッカーズ(Rockers)。こちらは革ジャンにリーゼントというスタイルで、50年代のアメリカのマーロン・ブランドあたりの影響を受けているようです。
リマスター盤の発売で最近話題のザ・ビートルズ(The Beatles)は中期まではモッズ風の服を着ている印象が強いですが、実はデビュー前はロッカーズでした(マネージャーの指示で転向したそうな)。
1980年代(80年代)ブームの次は1990年代(90年代)と言われていますが、60年代もこれから注目されていくのではないでしょうか。60年代と90年代は結構共通点が多いですし、90年代当時も60年代スタイルが注目されていたように記憶しています。

ただし、モッズは基本的には悪ガキのスタイルなので、サラリーマンオヤジは安易にマネしないほうがよいかと。エリート(お坊ちゃん)のスタイルであるアイビーやプレッピーとは、そこが大きく違うところです。このことは過去になんども書いていますけど。
ついでに書くと、(UKロックの影響を受けているであろう)いわゆる「ミュージシャン系」のスタイルも、実はいまいちコンサバとは言いがたかったりします(スカパラとか)。
60年代や90年代スタイルにおいてわれわれサラリーマンオヤジが今後注目すべきは、3つボタン上2つ掛けのスーツやジャケットでしょう。Vゾーンの広い2つボタンが全盛の今は人気がないですが、これから徐々に復活すると私はにらんでいます。
もっとも、この手のVゾーンの狭いスーツは、特にメタボなオヤジには似合わないことが多いんですけどね。
ところで、このフォグバー(Fog Bar)自体についても興味があります。いつか試してみようっと。
それでは。
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