今日は、ローク(Loake)の革靴(靴、シューズ)、ブーツを取り上げます。《最終更新日: 2015年1月26日》
Loake(ローク)
ロークは、1880年創業のイギリスはノーザンプトンの老舗靴ブランド。超高級ブランドというわけではありませんが、中堅ブランドとして確かな評価を得ています。
ロークといえば、モッズなどのUKロックな人が愛した厚底のタッセルローファーを思い出す人もいらっしゃるでしょう。でもこのブランドは、クラシックでコンサバな靴が主力商品ですよ。英国王室御用達(ロイヤルワラント)ブランドでもあります。
靴の名産地のノーザンプトン製の靴ですから、基本的にはやはり堅牢なグッドイヤーウェルト製法でつくられています。
Loake 1880(ローク1880)、Loake Shoemakers(ローク・シューメーカーズ)
ロークにはいろいろラインがありまして、Loake 1880(ローク1880)が最高級ライン、Loake Shoemakers(ローク・シューメーカーズ)が中堅ライン。やはり少なくとも革質は1880ラインが上でしょうね。そのほか、カジュアルラインや、比較的廉価なアジア生産のラインもあります。
Fitting(Width、足囲、足幅、ウィズ、ワイズ)は基本的には “F” が多く、これは一般的なイギリス靴くらいの幅といえます(イギリスの靴のwidth表記は独特で、アメリカ靴などとはぜんぜん違いますのでご注意を)。
アメリカのAmazon.comでも扱っています。
ストレートチップ、キャップトウ(キャップトゥ)
まずはドレスシューズの基本、ストレートチップ(キャップトウ、キャップトゥ)からご紹介。
Aldwych(オルドウィッチ)は、最高級ラインの1880の内羽根式のキャップトウ。まさに基本の一足です。木型(ラスト)は甲が低めですっきりしたセミスクエアトウのCapital(キャピタル)で、ドレス寄りのゴム底(ラバーソール)であるダイナイトソール(Dainite Sole)仕様。
Guildhall(ギルドホール)は、Shoemakersラインのイギリス靴にはちょっと珍しい外羽根式のキャップトウ。もしかするとアメリカのスーツとのほうが相性が良いのかも。パーフォレーションしかないいわゆるクォーターブローグに近い意匠で、控えめな印象です。木型はラウントトウのChancery(チャンセリー)で、革底(レザーソール)仕様。
ウイングチップ(ウィングチップ)、フルブローグ
次は、英国靴らしさを最も楽しめる靴かもしれないウイングチップ(ウィングチップ、フルブローグ)。
Buckingham(バッキンガム)は、1880ラインの内羽根式のフルブローグ。メダリオンなどの穴が小さく控えめで、スーツに合わせやすい上品なフルブローグといえます。木型はCapitalで、革底のほかに
Jack(ジャック)は、Design Loake(デザイン・ローク)というカジュアルラインのスエード(スウェード)地の外羽根式フルブローグ。ストームウェルト付きでカントリーシューズ風です。木型はボリュームのあるラウンドトウの024で、革底仕様。
モンクストラップ
Cannon(キャノン)は、1880ラインのダブルモンクストラップ。まさに端正な仕上がりです。木型はCapitalで、革底仕様。
その他
その他のロークの革靴(靴、シューズ)は、こちら。
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追記
- (2013年3月2日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年1月26日)2013年度秋冬最初の更新。
- (2015年1月26日)2014年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
shinbox
blackwatch
まさに真っ当な靴って感じですよね。ノーザンプトンの靴に、悪い靴はないと思いますよ。
ikebou
これだけロークを詳しく解説してくださるブログは初めてです。
blackwatch
ネットでも雑誌でも、あまりロークは取り上げられていないですよね(代理店が弱い?)。まとめて記事にする価値があるんじゃないかと思いました。