今日は、レザージャケット、レザーコート（レザーウェア、レザーブルゾン）、通称革ジャン（革ジャンパー）を取り上げます。《最終更新日: 2013年1月21日》
レザージャケット、レザーコート（レザーウェア、レザーブルゾン、革ジャン、革ジャンパー）……
レザー（皮革）製の服は、丈夫で防寒性や防風性にも優れるため、もともとは機能的な服として着用されていたと思います。昔の軍用フライトジャケットやライダースジャケットは、たいてい皮革製でしたし。
新素材やダウンウェアが普及した現在、皮革製の服には以前ほどの機能性は求めらていないのかもしれません。それでも現在も変わらぬ人気なのは、その高級感や独特の「味」を支持する人が多いからでしょう。適切な手入れをしながら着込んでいけば、何年も着られるだけでなく、さらなる味が加わることも期待できます。
あと、レザー自体には季節感がありませんので、特に薄手のものなら春先にレザーウェアを着るのもオススメです。
レザーの種類やお手入れ方法については、とりあえずこの辺を参考にしてみてください。
- 10年レザーを着るための、メンテナンス基礎知識を教えます！ - FASHION - X BRAND
- 革の基礎知識。知っているようで意外と説明できませんよね？ - FASHION - X BRAND
- ライダースジャケットで見る“革”の違い - ［アメカジ］All About
こちらは、レザージャケットの着こなしいろいろ。
- On the Street…..via San Andrea - The Sartorialist
- Humphrey Bogart - the impossible cool.
- Face Hunter: NEW YORK - on the street, soho & union square, 08/20/07
Cinquanta（チンクアンタ、チンクワンタ）
チンクアンタ（チンクワンタ、Cinquanta）を別記事で取り上げていますが、1973年創業のイタリアのレザーウェアファクトリーの1ブランドです。
9332は、いわゆるシングルライダースジャケット。柔らかくて上品なシープレザー（羊革）を使用していてアメカジ的なハードな印象はなく、都会的に着こなせます。それほど厚手ではないです。
4633は、Gジャン（ジージャン）型のレザージャケット。しっとりとした肌触りのゴートスキン（山羊革）のスエード（スウェード）地を使用しています。Gジャンは今っぽいアウターのひとつなのですが、その中でも大人っぽい上品さを出したければこういうのを選ぶ手もあります。発色も良いですね。
2621は、ゴートスキン（山羊革）のスエード（スウェード）、つまりゴートスエードを使用したダウンベスト。この高級感とシックな雰囲気はやはり良いものです。襟にあしらわれている本革のムートンにも注目してください。
3632は、ウエストコート（オッドベスト、ジレ）型のレザーベスト。素材はゴートスエードです。背中側はコットン地。強いて言えば春夏秋向きくらいでしょう。
Brooks Brothers（ブルックス・ブラザーズ）
ブルックス・ブラザーズ（Brooks Brothers）を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ（アメリカン・トラッド）の雄のブルックス・ブラザーズにはアウター類も充実しています。
「ゴートスエード ボマージャケット」は、柔らかくしなやかなゴートスキン（山羊革）のスエード（スウェード）、つまりゴートスエード地を使用したスウィングトップ型ブルゾン。大人っぽいブルゾンといえば、やはり究極はスエード地なんですよ。デザインがスポーティーでもシックに見えるのです。よく見るとリブも凝っていますね。
「ゴートスエード ダウンジャケット」は、しなやかなゴートスキン（山羊革）のスエード（スウェード）地を使用したダウンジャケット。温かさと上品さと軽さを満たしたアウターといえます。
「ゴートスエード キルティング ベスト」はやはりゴートスエードを使用したベストで、これはダウンではなく中綿が入ったキルティングベストです。身幅は細めでインナーとしても活躍してくれるでしょう。
そうそう、セール（クリアランス、Clearance）になっているコートがあるかもしれませんので、そちらも見てみてください（別ページにあります）。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
Emmeti di Franco（エンメティ）
エンメティ（Emmeti di Franco）は、1975年創業のイタリアはフィレンツェ近郊の町ヴィンチのConfezione MT社のレザーウェアブランド。
Juriは、いわゆるシングルライダースジャケット。といってもデザインは極めてシンプルなので、立ち襟のスウィングトップ感覚で着こなせるでしょう。素材はゴートスキン（山羊革）のスエード（スウェード）で、色出しも含めとにかく滑らかで上品。身幅は細めで春秋向きです。
Levi's（リーバイス）
リーバイス（Levi's）を別記事で扱っていますが、アウター類にも力を入れています。特に、こだわりの上級ブランドであるリーバイス・ヴィンテージ・クロージング（Levi's Vintage Clothing、LVC）の商品には注目です。
“Suede Trucker Jacket” は、その名のとおりスエード（スウェード）地のトラッカージャケット。襟にはスムースレザーをあしらっていて、その配色にも注目してください。
Sheepskin Leather Coat 72293（シープスキン・レザー・コート）は、迫力ある牛革を使用したレザーコート。ショールカラー（ヘチマ襟）にはウール混紡素材を使用しています。ムートンを使用していませんが、ムートンコートっぽい雰囲気が魅力です。ベルトは着脱可能。
Buzz Rickson's（バズ・リクソンズ、バズ・リクソン）のフライトジャケットG-1
バズ・リクソンズ（バズ・リクソン、Buzz Rickson's）は、東洋エンタープライズの1ブランド。本物志向のミリタリーウェアを得意としています。
フライトジャケットG-1は、1950年代に登場したアメリカ海軍の中温域用のフライトジャケット。襟にはムートンがあしらわれ、素材はゴートスキン（山羊革）なのが基本です。アメリカ陸軍航空軍のA-2と並び、レザー製フライトジャケットの代表格のひとつといえるでしょう。
BR80145は、バズ・リクソンズのG-1ジャケット。こだわりの逸品です。BR80240はG-1の先祖にあたる1940年代に登場したM-422Aで、すでにG-1の雰囲気はほぼ完成していますね。
ランチコート、フライトジャケットB-3などのムートンアウター
ランチコートやフライトジャケットB-3などのムートンのアウターは、温かさと存在感では最高のレザーアウターといえるでしょう。
70年代風に着こなすか、あえてキレイめに着こなすか、着こなし方はあなた次第。近年は細身のすっきりしたシルエットのものが多いですよ。
フライトジャケットA-1、Valstar（バルスター）型ブルゾン、A-2
ミリタリーウェアにはレザージャケットの名作が目白押しなのですが、その中でもフライトジャケットA-1（A1）は大人っぽく上品に着られるレザーブルゾンとして一押しです。バルスター（ヴァルスター、Valstar）型ブルゾンとも呼ばれます。
その他、A-1の後継フライトジャケットであるA-2（A2）もおなじみですね。ラギッドなレザーアウターが欲しいなら、やはりミリタリーもの、特にフライトジャケットは外せません。
ライダースジャケット（モーターサイクルジャケット）
バイク用のライダースジャケット（モーターサイクルジャケット）も、レザージャケットの代表格のひとつ。
ハードなアメリカ風もあれば、上品なヨーロッパ風もあり。お好みでお選びください。
スタジャン（スタジアムジャンパー）、アワードジャケット、バーシティージャケット
往年のアイビースタイルの定番アウターであるスタジャン（スタジアムジャンパー、アワードジャケット、バーシティージャケット）は、身頃の部分がレザー製のものが基本です。
一番スポーティーな革ジャンといえば、これでしょう。
Rocky Mountain Featherbed（ロッキー・マウンテン・フェザーベッド）
35サマーズ（35 Summers）の寺本欣児氏が復活させたロッキー・マウンテン・フェザーベッド（Rocky Mountain Featherbed）は、もともとはアメリカの幻のダウンウェアブランド。
あのクラークス（Clarks）とコラボして、なんと全面レザーのダウンベストが出ました。これは見逃せません。そのほか、デュベティカ（Duvetica）にもレザーダウンジャケットがありますよ。
他の記事も……
「タグ / アウター: レザー」「タグ / ジャケット: レザー」をご覧になると、当ブログのレザーウェアに関する全記事を網羅できます。また、「カテゴリ / ブルゾン、コート」をご覧になると、当ブログのアウターについての記事を網羅できます。
なお、もし今日の記事の商品などがうまく表示されないようでしたら、「快適にご覧いただくために……」の記事の内容を確認してみてくださいね。ノートン先生が何かしているかも……。
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追記
- （2006年3月3日）商品を追加。
- （2006年10月21日）2006年度秋冬最初の更新。
- （2006年11月9日）商品を追加、入れ替え。
- （2006年12月13日）商品を追加。
- （2007年2月27日）商品を追加、入れ替え。
- （2007年10月14日）2007年度秋冬最初の更新。
- （2008年12月24日）2008年度秋冬最初の更新。
- （2009年12月20日）2009年度秋冬最初の更新。
- （2010年2月5日）2010年春夏最初の更新。
- （2011年1月5日）2010年度秋冬最初の更新。
- （2012年1月14日）2011年度秋冬最初の更新。
- （2013年1月21日）2012年度秋冬最初の更新。
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