早いもので、2009年ももう終わり。歳を重ねるごとに1年が過ぎるのが早くなって、イヤになっちゃいます。
と言うわけで、今年のコンサバファッションを振り返ってみましょう。
アメトラ(アメリカン・トラッド)
アメトラ(アメリカン・トラッド)が結局流行ったのか流行らなかったのかは意見が分かれるところですが、まあ昔からモード好きの人にとってアメトラは不倶戴天の敵(?)ですからねぇ。
そういう人は、何があってもアメトラを着ないものです。そう言った意味では、トム・ブラウン(Thom Browne)は茨の道を歩んでいると言えます。
いずれにせよ、アメトラファンの人にとって今年は過ごしやすい1年だったのではないでしょうか。適度に流行している感じ。例えばパンツのロールアップスタイルが人気を集めましたが、これもアメトラ度の高い着こなし術だと思います。
ただ、気になる動向が…。
WWDがホストクラブ「Ryugujo」の社長に、歌舞伎町の最新スタイルを聞いていました。
(中略)
今秋トライしたいのは清潔感あるアイビー系。
そう言えば、この手のワル系の人向けの雑誌に最近プレッピーという言葉が踊ってるんですよね(汗)。本来着るべきではない人まで着だすようになると、もうアメトラの流行も末期なのかなぁと思わないでもないです…。
アメカジ(アメリカン・カジュアル)
今年絶好調だったアメカジ(アメリカン・カジュアル)。特にアウトドアファッションの人気は女性にも飛び火して、山ガールというのがいるそうな。
ただ、基本的にはアメカジは野暮ったい服なので、あまり流行ると反動が怖いと考えている人もいます。まあ、「○×トラッド」というファッションが流行している限り、アメカジもアメトラもゼロ年代前半みたいなダサファッションには転落しないとは思いますよ。
ブリトラ(ブリティッシュ・トラッド)
今年の秋冬は、ブリトラ(ブリティッシュ・トラッド)風のファッションの人気が高かったですねぇ。特にブリティッシュ・カントリーが人気みたいで、「セレクトショップ」にフェアアイル柄があふれていたのにはビックリしました。
もちろん、タータンチェックやアーガイルの人気も相変わらず高いですね。ただスーツについては、ブリティッシュ風なのはまだ「柄」のみって感じ(グレンチェックとか)。
春夏はブリトラの元気がなくなっちゃうのですが、まあブリトラの性格上しょうがないですな。これからは、モッズみたいなストリート寄りのブリティッシュスタイルも人気が出るのでしょう(私はやりませんけど)。
フレンチ・トラッド、フレンチ・カジュアル
近年私がイチオシしているのが、フレトラ(フレンチ・トラッド)やフレカジ(フレンチ・カジュアル)。分かりやすいアイテムとして、今年はバスクシャツすっかりが復活しました。
あとは、色遣い。以前トリコロールの色遣いを取り上げたことがあるのですが、それ以来私はトリコロールに限らず赤(レッド)を着こなしに取り込むことに夢中です。今季も、セーターやマフラーは赤系ばかりが気になっています。
そうそう、今年はエルベ・シャプリエ(エルベシャプリエ、エルベ・シャペリエ、エルベシャペリエ、Herve Chapelier)のデイパックも買っちゃいました。
今後、フレンチスタイルが盛り上がることは確実だと思います。それを見越して、「フレンチ寄りのアメトラ」が最近の私のテーマ。エルメス(Hermes)のスカーフなんて新鮮かなと。
1980年代(80年代)
1980年代(80年代)風スタイルも注目されました。今年は、ダブルブレスト(ダブル前)のジャケットがかなり登場しましたね。そうそう、80年代的なスーツを着た首相が誕生しました。
80年代ブームもそろそろ終わりという声もありますが、まだまだ80年代は本気を出していないと思いますけどねぇ。2プリーツパンツはやっとチラホラという感じですし、ビッグショルダーやルーズシルエットという大物(?)がまだ控えていますし。本気を出す前に終わっちゃうの?
1990年代(90年代)
1990年代(90年代)という声も聞こえてきます。ただ、個性の強かった70年代や80年代と比べると、90年代スタイルはイマイチ特長をつかみづらいんですよね。そのぶん、90年代に悪い印象を持つ人は少ないんじゃないかしらん(私もそう)。
個人的には、1960年代(60年代)もちょっと気になっています。90年代と60年代はちょっと似ている部分があるように思いますし。
2009年、そして2000年代(ゼロ年代)を回顧
とにかく不景気だった2009年は、ひと言で言うとファストファッション、そしてユニクロ(Uniqlo)の年だったと言えるでしょう。
意外にあまり言われないことですが、最近のユニクロの好調さの要因のひとつは、トラッドやアメカジが復活したことだと思いますよ。ゼロ年代前半のようなモード寄りやラテン寄りの服の全盛時代は、ユニクロはしんどかった記憶があります。
そして、今年は2000年代(ゼロ年代)の最後の年。ゼロ年代は、個人的にはスリムシルエットとトンガリ靴(汗)の時代だったと思います。
私は影響を受けていませんが、若い人にとってはエディ・スリマンの時代だったと言えるのかな。この人のおかげで店頭にスリムシルエットの服があふれ、痩身の私にも合う既製服が多くなりました。私もこの人に感謝しないといけませんね。
…以上、来年、そして2010年代は景気が良くなってもらいたいものです。民主党は大丈夫かなぁ。参考までに、こちらは昨年の記事。
Dentsの記事を更新しました
さて本日の更新は、以下の記事でございます。
紳士の冬の装いには、実はレザーグローブは欠かせないアイテムなのです。で、そのレザーグローブの「基準」と言えるのが、このデンツ。特にペッカリーグローブはいつかは入手したい逸品です。
…あと諸事情がありまして、明日(12/31)の記事の更新は昼過ぎになる予定です。ご了承ください。
それでは。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願い致します…。
←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック!
この記事へのコメント
oki
2009年で印象に残ったことは、個人的にはフレンチカジュアルですね。爽やかな感じで、春夏は大いにハマりました。ただ、ボーダーやデッキシューズは人を選ぶので、要注意だなと思います(細身の人がより似合う気がする)。
あと足元にスニーカーではなく、キャンプモカシンやデッキシューズといった「スニーカー以上革靴未満」な靴を持ってくる人が増えたと思います。男よりも女性ウケがあった印象です。
blackwatch
okiさん、こんにちは。
デッキシューズはともかく、ボーダー柄は横に広がって見えやすいようなので、昔から太った人には難しいと言われていますね。
キャンプモカシンやデッキシューズのような靴は、ゼロ年代前半には見向きもされていなかったように思います。トラッド復活に合わせて人気が上昇してきましたね。
しんいちろう
新宿歌舞伎町にも、さらさらヘアにプレッピーファッションを着こなしたオザケン(ちょっと古いか)みたいなホストが現れたりしてw。
逆も然りでキャバクラなどの女性の格好というのもどうしてああ画一的なんでしょうね。
女性のああいうファッションは私は怖いです。(頭がニワトリみたいになっていて、ずるずるスカートをひきづってるような)
深津絵里とか原田知世みたいなコンサバ女子が接待してくれる店とかあれば行ってみたい。
blackwatch
水商売系の人は、男女を問わず究極の「異性受け」ファッションですよね(異性受けしてナンボの商売だし)。特にヤンキー系の人は、ああいう格好の異性が好きな人が多いのでしょう。
コンサバな男女が接待してくれる店というと、メイド喫茶とか執事喫茶とかが思い付きます。こちらは、ヤンキー系の対極にあたるオタク系の人に人気です。
まあいずれにせよ、私はこういう世界はとんと疎くて、よく分かりません…。