ご存じの方はとっくの昔にご存じでしょうが、あの "Take Ivy"(テイク・アイビー)の英語版が出ました。
"Take Ivy" とは、メンズクラブ(Men's Club、メンクラ)の別冊ともいえそうな1965年に発行された写真集のこと。当時のアメリカの名門大学(アイビーリーグ、アイヴィーリーグ)の学生生活を写したもので、当時のホンモノのアイビーファッションがよく分かります。
この写真集、昨今のアメトラ(アメリカン・トラッド)ブームにともない、アメリカにおいても話題になっているようです。
- 'Take Ivy' to be re-released in the U.S. | CNNGo.com (Wayback Machine)
- Dress Codes - The All-American Back From Japan - NYTimes.com
エンジニアード・ガーメンツ(エンジニアードガーメンツ、Engineered Garments)の鈴木大器氏も、この現象に注目なさっています。ニューヨーク・タイムズの記者から取材を受けたそう。
とにかく彼がまとめたかったのは(中略)今のアメリカのプレッピーや、クラシックスタイルの流行は、完全に日本の影響だということ。
彼はアメリカ人のラルフローレンが、他国のイギリスのスタイルに憧れ、それをアメリカに紹介しつつ独自のスタイルと作り上げたように、日本人が、アメリカに憧れて作り上げてきた日本独特のスタイルが、今逆にアメリカに取り入れられて来ている。つまり当のアメリカ人が日本人が見て作り上げたアメリカ人のスタイルをカッコ良いと思っているのが面白いということだ。
自国の文化の良さにその国の人は気づいておらず、外国人に指摘されて初めて気がつくことが結構あります。日本だと浮世絵とか。昔の日本では、浮世絵は「芸術」とはみなされていなかったそうな。印象派の人たちに高く評価されて、日本人自身がビックリ。
で、肝心要の本国日本で "Take Ivy" が復刻されないのは、どうしたことか。2006年に限定復刻されたものを私は持っていますが、やはり今のメンクラの路線だと素直には復刻しにくいのだろうなぁ(汗)。
それでは。
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この記事へのコメント
いけぼう
blackwatch
アメトラやアメカジは「アメリカ→日本→アメリカ」、浮世絵は「日本→ヨーロッパ→日本」という流れが面白いと思いました。
日本からアメリカへは、アニメとかゲームみたいなサブカル関連ならそこそこ影響を与えているのかもしれません。
そういえばイギリスのロックバンドのQueenは、本国イギリスよりも先に日本で人気が出たことを思い出しました。