
今日はちょっと趣向を変えて、私が持っている靴をご紹介。Foot-So-Port(フット・ソー・ポート)のVチップ(Uチップ)の革靴(靴、シューズ)で、50年代(1950年代)よりも古いと思われるデッドストック品です。
Foot-So-Portについては私もよく知らないのですけど、1927年創業のアメリカの靴ブランドだそう。いわゆる矯正靴(オーソペディックシューズ)をつくっているブランドで、オールデン(Alden)のモディファイド・ラストの靴も本来は矯正靴なんですよね。
さて、私の靴です。デザインは、見てのとおり「乗せモカ」仕様のいわゆる「Vチップ」。オールデンにモディファイド・ラストの同様の靴がありますが、あれほど特殊な木型(ラスト)ではないと思います。鳩目(アイレット)が7組あるのがクラシック。
靴底は革底(レザーソール)で伏せ縫い(ヒドゥン・チャネル・ソール)仕様。斜めに塗られたちょっと変わった半カラス仕上げです。
ちなみに写真はありませんが、ライニング(裏地)の前半分は布でできています。矯正靴にはよくある仕様です。
この靴の最大の見所は、見事に立体的につくられた土踏まず部分のベヴェルドウェストでしょう。私の手持ちの靴の中でも、たぶん一番立体的なつくりの靴かな。
今でもFoot-So-Portというブランドは存続しているのですが、こういう凝った靴はもうつくっていないようです。
で、張り切って履きおろしたんですが、数回の着用でかかと部分が裂けてしまい、ユニオンワークス(Union Works)で修理するハメに(涙)。なにぶん古い靴なもので、革やステッチが弱っていたみたいです。見た目はきれいなんですけど。
こちらの記事によると、Foot-So-Portは靴の中に書かれた数字でつくられた年代が分かるそう。ただし、そのことを知ったのは修理に出した後のことでして、修理後は表記が消えて年代が分からなくなってしまいました。でも、どうやら50年代(1950年代)より古いことは間違いなさそうです。
ちなみにこの靴のwidth(足囲、ウィズ、ワイズ)は、例によって激細の "A"。私は特に古い靴に興味があるわけではなく、細いwidthの靴を探していると古い靴にめぐり合うことが多いという感じです。
この靴を入手したのはかなり(3年以上?)前のことなのですが、履き降ろす前の写真が出てきましたので、せっかくなので紹介してみました。なお、UチップやVチップの靴を集めた記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。
そうそうFoot-So-Portの靴は、オークションにはしばしば出品されていますよ。
Mackintosh(マッキントッシュ)のMonkton(モンクトン)
昨日の首都圏地方は、久しぶりに少し暑さが和らぎました。というわけでもないのですが、秋冬物を少しご紹介。

別記事で大きく取り上げているマッキントッシュ(Mackintosh)に、秋冬の新作が入荷しています。Monkton(モンクトン)は、仕様が簡略化されたトレンチコート。私のような貫禄のない男でも(汗)、これなら着こなせると思います。
素材には、透湿防水フィルムを張り合わせた機能的なウールを仕様。細身の仕上がりです。
トレンチコートを集めた記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。
それでは。
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