今日は、雑誌モノ・マガジン(mono magazine)マガジン 2010年9/2号を読んでみます。ちなみに表紙は、Scye Basic(サイ・ベーシック)のブレザーですよ(生地は違いますけど)。
21世紀のアイビー・スタイル
今月の大特集は、「21世紀のアイビー・スタイル(Ivy 21)」。流行るとか流行らないとかいわれていたアメトラ(アメリカン・トラッド)ですが、結局じわじわと人気が広がってきましたね。
この特集では、ブレザーからコート、シャツ、ネクタイ、パンツ、靴まで、アイテムや着こなしをひととおり紹介しています。「21世紀」と銘打っているだけあって、ガチガチではなく柔軟にトラッドを考えている点には好感を持てます。
今さら書くまでもないことですが、「アイビー・スタイル」とはもともとは1950年代から1960年代前半くらいのアメリカ東海岸の名門大学(アイビー・リーグ)に通う学生の格好のことです。
なんだかんだいって学生の格好ですから、大人が若作りする傾向のある現代においても、大人がそのままマネするのはちょっとつらい感があるのは否めません。ほかのスタイルを混ぜたり今の流行を取り入れたりして、まさに「21世紀」のアイビー・スタイルを実践する必要があるでしょう。
「ヘタな小細工なんかしたくない」という硬派な人は、ケーリー・グラントやスティーブ・マックイーンのような大人っぽいアメトラスタイルを目指すほうが無難かも。アイビー世代のオジサンがそのままアイビーをやると、コスプレにしか見えないことが少なくないような。
それはともかく、日本のファッションが他のアジア諸国と違う点のひとつは、トラッドスタイルの下地があることだと思います。しょせん「他国の伝統」なので必ずしも自慢できる点とは限らないような気もしますが(汗)、せっかくの下地ですので活かさない手はないなと。長じてトラッドをアメリカに逆輸出(?)しちゃいましたし。
いろいろ書きましたが、今号のモノ・マガジンは近年の雑誌のアメトラ特集の中でもかなり力の入った内容ですので、当ブログの読者の方なら黙って買いだと思いますよ。
それでは。
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この記事へのコメント
ブラックスーツ
ページ数的に物足りなさを感じましたが、色んな情報を盛り込み過ぎて
読みづらいよりは良かったかも。
スーツはお洒落着と言っているのが好感持てました。
只、必ずしもネクタイは必要ないと言っておきながら、ノータイの
写真が載ってなかったのが残念です。
I型スーツのノータイって有りなのでしょうか?
後は、日本の夏に合ったスタイルも提案して欲しかったなあ。
まあ、季節的には秋冬物だから仕方ないのでしょうが。
blackwatch
I型に限らず、ウール地のビジネススーツにはネクタイを合わせるのが基本でしょうねぇ。ノータイスーツが出てきたのは、21世紀に入ってからくらいのイタリアの影響だと思います。
ノータイのスーツスタイルは、これから我々が着こなしを考えていかなければならないのでしょう。
夏スタイルについては、仰るとおり今号ではタイミングが悪かったですね。