トム・ブラウン(Thom Browne)とブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)のコラボであるブラック・フリース(Black Fleece)、2010年秋冬の新作がブルックスのサイトに登場しました。
アメトラ(アメリカン・トラッド)ファンにとっては、半年に一度のお楽しみってところでしょうか。
スーツは、全部3つボタン段返りでサイドベンツという仕様。一時期2つボタンも登場しましたが、今はないですね。ダブルブレストもありません。
ジャケットには、アメトラらしいセンターベント仕様のものもあります。ちなみに、スーツやジャケット類はほぼアメリカ製。
シャツは、まあいつもこんな感じでしょうか。ところでスプレッドカラーのシャツはLookなどに出てこないのですけど、どういう着こなし方が想定されているのかな。
ブラック・フリースで一番の狙い目は、実はセーター類だと思っています。気の利いた柄が入ったものが多く、アメトラな着こなしの良いアクセントになってくれそうなものばかり。デザインはちょっとクセがありますけど。
アウター類は、Pコート(ピーコート)やダッフルコートなどのおなじみのものが多いかな。赤いダッフルは印象的。
パンツはもちろんプレーンフロントが主なのですが、一部プリーツが入っているように見えるものがあります。そのへんの説明がないので、よく分からないんですよね。アメリカの通販サイトは説明が少ないんだよなぁ。
靴は、イギリス製もしくはアメリカ製(スニーカーはイタリア製)。ダブルモンクストラップやサイドゴアブーツのようなブリティッシュな靴もある点がちょっと意外。
気になった傾向
今季はまず、千鳥格子(ハウンドトゥース)柄が気になりました。ジャケット(チェンジポケット付き)もパンツもセーターもあります。ブリティッシュ・カントリーな雰囲気。
クラブブレザーのような太いストライプ柄のジャケットもありました。ストライプ柄のカーディガンも。
こちらは、太いボーダー柄のタートルネックセーター。60年代(1960年代)風かな。
トレンチコートは、仕様が簡略化された現代的なデザイン。ところで、ブラック・フリースに限らずトム・ブラウンのバルマカーンやトレンチは基本的にセットインスリーブなんですよ。クラシックなラグランスリーブ(ラグラン袖)じゃないのね。
シンプルなデザインのボマージャケットを中心としたこの着こなしは、90年代(1990年代)のミニマリズムを思い出しちゃいました。
大胆な切り替えの入ったジャケットとパンツ。近年のパリやミラノのコレクションではしばしば見られるデザインですが、あまりアメトラっぽくはないかな。
あとがき
ブルックス・ブラザーズといえば、リーバイス(Levi's)とのコラボが話題です。日本にも入ってくるのかな?
数年前まではトム・ブラウン的な着こなしが今の日本で受け入れられるのかなと心配していたのですが、そこそこ浸透してきたように思います。ただ、まだキャズムは乗り越えていないですね(越えるのか?)。
Church's(チャーチ)のストール
別記事でチャーチ(Church's)を大きく取り上げていますが、なんとそのチャーチからストールが出ました。
柔らかなレーヨン製で、チェック柄とペイズリー(ペーズリー)柄の2種類。イタリア製です。
この残暑の中だと活用が難しいでしょうが、秋以降の着こなしのスパイスにお役立てください。薄手のストールを集めた記事がありますので、そちらも併せてどうぞ。
なおディセンタージュ(Decentages)さんのところでは、現在65,000円(税込)以上の靴をお買い上げの方にもれなくシューツリー(シューキーパー)が付いてくるそうですよ(13,965円相当)。8月いっぱいまでですので、お急ぎください。
それでは。
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