今日は、ローファーなどのスリッポン(スリップオン)型の革靴(靴、シューズ)を取り上げます。《最終更新日: 2017年8月10日》
ローファー(スリッポン、スリップオン)
ローファーといってもいろいろありますが、いずれにせよ脱ぎ履きがラクなことが良いところ。屋内で靴を脱ぐ日本人向きの靴といえるでしょう。
また、足元が軽く見えるのも特徴です。特に、春夏には重宝します(素足に履くのも粋)。ただし軽く見えるぶん、ビジネススーツとの相性は良くないものが多いのも事実です。
- やっぱり気楽に履きたいローファー その1 - [靴]All About
- Loafer Shoes Guide For Men - Penny Loafers, Tassels & Gucci - Gentleman's Gazette
ペニーローファー(コインローファー)
ペニーローファー(コインローファー)とは、甲の部分に切り込みの入ったローファーのこと。昔は、本当にここに硬貨(ペニー、コイン)を挟んでいたそうな。ローファーの代表といえばこれです。
この靴はやはりカジュアル向きの靴で、基本的にはビジネススーツとの相性は良いとはいえません。ビジネスなら、ブレザーやコットンスーツなどに合わせましょう。
なお、甲のサドル部分の両端がタコ糸で巻いた肉のように縫われたローファーを、ビーフロールローファーと呼びます。セバゴ(Sebago)が代表格でして、よりカジュアル寄りの意匠。
タッセルローファー(タッセルモカシン)
タッセルローファー(タッセルモカシン)は、甲の部分に房飾り(タッセル)の付いたローファーのこと。
この靴はローファーの中ではドレス度が高く、ビジネススーツとの相性も悪くありません。ただし、重厚なブリティッシュスーツには合わせないほうがよいでしょう。
Uチップのようなモカ縫いが施されていることが多いですが、ウイングチップのようなブローグが施されたウイングタッセルもあります。
- 球種豊富な中継ぎの要、タッセルスリッポン - [靴]All About
- Die, Workwear! - Bring Back That Tasseled Shoe
- Eric Cano - MISTER MORT
さらにフリンジ(キルト)が付いたキルティー(Kiltie)、日本で呼ぶところのキルトタッセルローファーというものもありまして、これはどちらかというとブリティッシュ寄りの意匠といえるかな。
コブラヴァンプ、ベネシャン
コブラヴァンプ(コブラバンプ、ヴァンプシューズ)は、(モカ縫い以外)甲の部分に何も飾りが施されていないローファーのこと。この手の靴で特に有名なのは、フローシャイム(フローシェイム、Florsheim)のコブラヴァンプでしょう。
この靴も、基本的にはカジュアル用の靴だと思います。どことなく不良っぽい雰囲気もあるのかも。
なお、ヴァンプシューズという呼び方はおそらく和製英語でして、欧米(特にアメリカ)ではこの手の靴をVenetian(ベネシャン、ヴェネシャン)と呼ぶようです。
ビットローファー(ビットモカシン、ビットモック)
ビットローファー(ビットモカシン、ビットモック)は、甲の部分に金具をつけたローファーのこと。馬具の形を模しているそうな。
この靴も、やはりカジュアル向きでしょうね。あまりビジネススーツに合わせようとは思わないなぁ。個人的にはけっこう好きな靴です。
- 「魔性の靴」と呼びたい、ビットモカシン - [靴]All About
- Ivy Style: Classic Since 1953: The Gucci Horsebit Loafer's 60th Anniversary
- Die, Workwear! - Horsebit Loafers: A Bit Questionable
- The Enduring Appeal of Ostentatious Loafers. | A Continuous Lean.
エラスティックシューズ
これは、ちょっと他のスリッポンとは毛色が違うかな。ヒモ靴風の靴の履き口にゴム(エラスティック)を施し、脱ぎ履きしやすいようにつくられた靴です。
パッと見はヒモ靴ということもありドレス度は高く、ブリティッシュスーツにもバッチリ合います。別記事で大きく取り上げております。
オペラパンプス
その他、夜の礼装用のオペラパンプスという靴もあります。その名のとおり見た目はパンプスでして、知らない人には男性用の靴に見えないかも。多くの日本人にはあまり縁のない靴だろうとは思いますが、存在だけは頭に入れておきましょう。
G.H. Bass Weejuns(バス・ウィージャンズ)
ペニーローファーの元祖的ブランドであるG・H・バス(G.H. Bass)は、1876年創業のアメリカの靴ブランド。
アイビーやプレッピーなペニーローファーといえば、まずはここが基本でしょう。私も愛用しております。
Sebago(セバゴ)のビーフロールローファー
ローファーやデッキシューズを得意としているセバゴ(Sebago)は、1946年創業のアメリカの老舗の靴ブランド。
ビーフロール仕様のペニーローファーといえば、一番有名なのはこのセバゴでしょう。これも基本の定番靴です。
Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)
オールデンと並ぶアメリカの名門ドレス靴ブランドであるアレン・エドモンズ(Allen Edmonds)は、1922年創業のアメリカはウィスコンシン州の靴ブランド。私はここの靴をたぶん20足以上持っているかもしれません……。
タッセルローファーやペニーローファーなど、アメリカらしいスリッポンがそろっています。
Florsheim(フローシャイム、フローシェイム)のコブラヴァンプ(コブラバンプ)
アメリカの本格ドレスシューズブランドの雄のひとつであるフローシャイム(フローシェイム、Florsheim)は、1892年創業のアメリカの老舗靴ブランド。
コブラヴァンプ(コブラバンプ)ことYuma(ユーマ)は、フローシャイムの代表作のひとつであるとともに、この手のベネシャンシューズの代表格であります。基本の靴のひとつ。
Alden(オールデン)
日本で最も人気のあるアメリカのドレスシューズブランドであろうオールデン(Alden)は、1884年創業のアメリカの靴ブランド。
オールデンの名作はたくさんありますが、ペニーローファーもとても人気の高いモデルのひとつ。そしてタッセルローファーの元祖ブランドでもあるのです。
Crockett & Jones(Crockett and Jones、クロケット&ジョーンズ、クロケット・アンド・ジョーンズ)
実用靴の最高峰ブランドともいえるクロケット&ジョーンズ(クロケット・アンド・ジョーンズ、Crockett & Jones、Crockett and Jones)は、1879年創業のイギリスの靴ブランド。
意外にスリッポンの種類は多く、どれもイギリス靴らしい落ち着いた雰囲気が魅力です。
Cheaney(チーニー)
2009年についにチャーチから独立したチーニー(Cheaney)は、1886年創業のイギリスの靴ブランド。チャーチの創業家(今はチャーチから離れている)の人が買い取ったのだそうな。
スリッポンも各種ありまして、タッセルローファーやペニーローファーなどがあります。
Paraboot(パラブーツ)
質実剛健ながら上品な顔立ちの靴で定評あるパラブーツ(Paraboot)は、1919年創業のフランスの靴ブランド。
ローファーも各種ありまして、ノルヴェイジャン製法のReims(ランス)やグッドイヤーウェルト製法のDax(ダックス)などがあります。
Jalan Sriwijaya(ジャラン・スリウァヤ)
イギリスのノーザンプトンにて本格靴の製造技術を習得したというジャラン・スリウァヤ(Jalan Sriwijaya)は、2003年に誕生したインドネシアの靴ブランド。
ここの靴の特徴は、ハンドソーンウェルト(ウェルテッド)製法とグッドイヤーウェルト製法を交ぜた製法を採用していること。履き心地が柔らかくなる点がウリです。
デッキシューズ(ボートモカシン)
スリッポンやローファーは、デッキシューズ(ボートモカシン)にもよく採用される意匠です。まあ要するに、ボートソールさえ装備していればどんな靴であれデッキシューズなんですけど。
夏には欠かせない靴であるデッキシューズ、スリッポン型もそろえてみてはいかが?
ドライビングシューズ
スリッポンやローファーは、ドライビングシューズにもよく採用される意匠です。まあ要するに、あのイボイボソールさえ装備していればどんな靴であれドライビングシューズなのですが、着脱のしやすさから特に採用されやすいですね。
大人っぽい雰囲気も魅力です。
エスパドリーユ、Calzanor(カルザノール)、……
フランスとスペインにまたがるバスク地方の船員が履いていたというエスパドリーユは、ジュート(麻の一種)などで編まれた草鞋(わらじ)のような縄底を持つ独特な靴です。
エスパドリーユのデザインで特に多いのが、スリッポン型。最も気軽に履くことのできるスリッポンのひとつといえるでしょう。
Regal(リーガル)
今の日本を代表する靴ブランドであることは間違いないであろうリーガル(Regal)は、アメリカのブラウン(Brown Shoe)社を母体に日本製靴が1961年に国内ライセンス生産を開始したのが始まりです。
ビーフロールローファーなど、定番モデルは別記事でまとめています。
15DRは、ベネシャン型ローファー。定番の2167と比べますと、マッケイ製法で革底(レザーソール)仕様である点が異なります。履き心地はこちらのほうが軽そう。色展開にも注目してください。
Church's(チャーチ)
英国、いや世界を代表する既製靴ブランドといってもよさそうなチャーチ(Church's)は、1873年創業のイギリスの老舗靴ブランド。
スリッポンはそれほどつくっていないブランドですが、大人っぽいタッセルローファーやペニーローファーがあります。チャーチらしい安心の仕上がりです。
Loake(ローク)のキルトタッセルローファー
英国王室御用達(ロイヤルワラント)でありながらモッズな人たちにも愛されたローク(Loake)は、1880年創業のイギリスはノーザンプトンの老舗靴ブランド。
ロークのローファーといえば、なんと言ってもキルトタッセルローファーが有名です。ブリティッシュなスリッポンをお探しならこれがいいかも。
三陽山長(山長、Sanyo Yamacho、Sanyoyamacho)
現在の日本の本格靴ブームのさきがけ的ブランドである三陽山長(山長)は、2000年に誕生した山長印靴本舗が母体の靴ブランド。
モデル名に和名が付くのが特徴で、近年はローファー類もいろいろつくっています。
Hiroshi Tsubouchi(ヒロシ・ツボウチ)
坪内浩氏がデザインするヒロシ・ツボウチ(Hiroshi Tsubouchi)は、2008年に誕生した靴ブランド。流行をセンス良く料理した靴をつくっています。
スリッポンも各種ありまして、トラッドですが遊び心のある仕上がり。
他の記事も……
「タグ / 靴: スリッポン」をご覧になると、当ブログのスリッポンシューズに関する全記事を網羅できます。また、「カテゴリ / 靴」をご覧になると、当ブログの靴に関する記事を網羅できます。
なお当ブログについては、当ブログの目次も参考にしてください。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。
←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック!関連記事
- ストレートチップ、セミブローグの靴を集めてみました
- プレーントウの靴を集めてみました
- ウイングチップ、フルブローグの靴を集めてみました
- モンクストラップの靴を集めてみました
- Uチップ、Vチップの靴を集めてみました
- ホワイトバックス、ダーティーバックスを集めてみました
- スニーカー、スポーツシューズを集めてみました
- エスパドリーユを集めてみました
- 革靴のお手入れの方法
- 足幅の細い靴を入手するには?
追記
- (2006年7月21日)商品を追加。
- (2007年5月15日)2007年春夏最初の更新。
- (2008年5月6日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年8月11日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年8月7日)商品を追加、入れ替え。
- (2010年7月25日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年10月1日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年6月28日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年8月5日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年6月5日)2014年春夏最初の更新。
- (2016年5月20日)2016年春夏最初の更新。
- (2017年8月10日)2017年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
kerorin2
ローファーは確かにビジネスではなくカジュアルなんですよね。
ただ、それを理解してる方は少ないような気がします。
革靴=ビジネス これだけの認識の方が周囲には多いです。
ま、実際、全く問題ないんで、KOKOROの問題なんですが(笑)
ケロリン2は夏のクールビズ時には、よく愛用してますが、普段は、ちょっと気が引けます、だって、高校生の靴みたいな気がして~。
blackwatch
周囲の人には、タッセルローファーを薦めてみてください(笑)。
ペニーローファーは、今後アメトラが復活するともっと着こなしやすくなるかなぁ、と予想してます。高校生に見えるのがお嫌でしたら(汗)、ヴァンプシューズがオススメ。
ブラックスーツ
blackwatch
ヴァンプ、私も好きですよ。高校生に見られる心配をしなくてもいいし(汗)。でも、なかなか私の足に合うヤツがないんだよなぁ。まあ、あえてペニーローファーを履くのもオツかなと。ペニーローファー、そのうち復活すると私は睨んでます。
「ビジネス」の件、用途を特定するな、という趣旨だと解釈しました。確かにおっしゃるとおりです。服に気を配っている人は、ストレートチップだってカジュアルで履くことがありますしね。
上の記事で「ビジネススーツ」という言葉を使っていますが、これは文字どおり「仕事で着るスーツ」という意味で使っています。もっといえば、「仕事で着るドレッシーなウールのスーツ」の意。これにはローファーは合いません。「カジュアルに着崩したスーツ」や「仕事で着るコットンスーツ」なら、ローファーでも合うと思います(まあいろいろありますが)。
アメリカでは、「ドレス」という言葉を使うことが多いみたいです。「ドレスシューズ」「ドレスシャツ」…。アレン・エドモンズやオールデン、ラルフ、ブルックス等のアメリカのサイトでは、そんな感じ。「ドレススーツ」とはいわないかな。スーツは「スーツ」(笑)。
ちなみに私は、最近の日本における「フォーマル」という言葉の使い方が気になっています。
http://blackwatch.seesaa.net/article/16444540.html
oki
ローファー、もしくはモカシンの購入を考えています。
「スニーカー以上、皮靴未満」といった雰囲気のモノを探しているんですが、なかなか見つからなくて…BEYESさんで取り扱っているユケテンのビットモカシン・べネチアン、クオッディのクロムエクセルが好みなんですが、サイズが合わなくて…(足がデカいんです)
おススメのものがありましたら、よろしくお願いします。ちなみに細めの白パンやチノーズに合わせようと考えています。
blackwatch
大きいサイズの靴を作っているブランドをお知りになりたいということでしょうか? そういうことでしたら、残念ながら大きいサイズの靴については私はあまり詳しくないです…。一般に海外ブランドのものは本国では大きなサイズを作っているはずなので(欧米人は足が大きい)、個人輸入か何かをする方法があるとは言えます。
「スニーカー以上、皮靴未満」の靴という意味でしたら、okiさんのお挙げになったキャンプモカシン系、デッキシューズ系の靴がやはり良いと思いますよ。
http://blackwatch.seesaa.net/article/44561978.html
http://blackwatch.seesaa.net/article/4622426.html
あとちょっと毛色が違いますが、Clarksも中間的な靴だと思います。その他では、レザースニーカーあたりでしょうか。
http://blackwatch.seesaa.net/article/3974895.html
oki
ミネトンカやウィーバーモカシンといった、キャンプモカシンはデッキシューズより無骨な感じが気に入りました。やはりモカシンは素足で履きたくなりますね。
早速セレクトショップを回ってきたのですが、キャンプモカシンは取り扱っていない店ばかりでした…デッキシューズはマリンブームに乗っかり、たくさんありましたけど。
通販での購入を検討してみます。日本の通販サイトでも大きいサイズを取り扱っていたため、一安心です。しかし、通販で服を購入したことがなくて、非常に心配です…
blackwatchさんは通販購入をする時、どのようなことに気をつけていますか?また、ミスを犯さないためのコツなどを教えていただければ、幸いです。
blackwatch
服を通販で買うなら、「自分のサイズ」を把握しておくことが大事だと思います。例えば、アウターなら胸囲xxセンチで着丈xxセンチで裄丈xxセンチくらいの服がちょうど良い、とか(この辺は流行によって微妙に変わる)。もっとも、計測の仕方はお店によってクセがあるみたいなのが難しいところですが。
靴の通販は特に難しいので、交換や返品ができるかどうかを事前に確認しておいたほうがよいでしょう。私の場合、アメリカブランドの靴ならかなり「勘」がはたらきます…。
ヤックヤック
記事では取り上げられていませんが、「shudy(http://www.shudy-shop.jp/)」というイタリアブランドのドライビングシューズを購入しました。
レオンとかメンクラとかでずいぶん前にプッシュされていた奴です。
ラバー製でして、デスクワーク時とか雨の日とかに使っちゃおうかと考えています。
インナーがチェックで素敵なんですよね~。
blackwatch
この手の商品はたまに見ますね。用途を理解していれば悪い商品ではないと思います。
an
最近ファッション雑誌などでデニムパンツにペニーローファーを合わせるスタイルをよくみかけ、一足欲しいなあと思うようになりました。
ですがいざ店舗に行ってみると、「足が細く甲も低いから合うサイズがありません、ひも靴なら調整も出来るのですが」と店員さんに言われました。
blackwatchさんもかなり足幅が細いようで「足幅(足囲、ワイズ、ウィズ、width)が細い(狭い)靴を入手するには?」の記事も拝見させていただきました。
そして自分の足囲を計ってみたところBぐらいの足囲であることが分かりました。
ですが実際に靴を選ぶとなると、数字の上だけの情報で決めるネットでの購入はやや不安が残ります。
それに私はまだ大学生の身で、オーダーメイドの靴などかなり高価な物を購入するのはためらわれます。
私の足に合うローファーを見つけるいい手段は無いでしょうか。
blackwatch
私はAllen Edmondsでアメリカ靴のサイズ感覚を覚えました。靴屋のトレーディングポストさんにはたぶんサイズサンプルがそれなりにあると思うのですが、ローファーの木型のものがあるのかは疑問です。
J.M. Westonにもwidthの細いローファーがありまして、これは店舗で試し履きできるはずです。ただAllen EdmondsにしてもJ.M. Westonにしても、学生さんが買うにはちょっと高価ですよね。
Bassあたりがあるとよいのですが、Bassで細いwidthの新品を店舗などで普通に買えるところは日本にはほぼないと認識しています。オークションにはたまーに細いwidthのものが出ますが、サイズはカンになってしまいます。古着屋さんにもなくはないでしょうが、相当運が良くないとマイサイズにはめぐり合えないでしょう。
結局できるだけ細い靴を買って、中敷(もしくはタンパッド)で調整するしかないのかもしれません。
an
お返事くださりありがとうございます。
前回こんにち”わ”って書き込んでましたね私‥。
思い切ってBassのlarson(width D)とPedaq(g?)のタンパッドやサイズ調整用のインソールなどを購入してみました。
やはりきちんとサイズがあっている靴程ではないのでしょうが、かかとが少し緩いだけでそれなりに履けました。
長時間はいているとかかとが擦れて痛くなりそうな気もしますが、大学で履いている分には問題なさそうです。
丁寧なご説明をしてくださり、ありがとうございました。
blackwatch
なんとか合う靴に調整できたとのこと、良かったですね。
かかとの緩さ対策としては、いちおう「かかと用のパッド」というものもあります。うまく調整できるかは分かりませんけど。とりあえず、いまのままで履き慣らして靴底の返りが良くなった後で、次の調整を考えたほうがよいとは思います。
大学生
ついいまさっきAmazonで注文していたbassのlogan(Dワイズ)が届いて履き比べてみたのですが
8 1/2と9のどちらも靴べらを使わなきゃ絶対履けないくらい履き口が狭い割に
いざ履いたら甲はピッタリあってても、歩くと踵が少々浮いてしまいます
ローファーである以上、踵が浮くのはしょうがないと諦めて、その他の部分でサイズを判断するべきなのでしょうか?
ちなみに8 1/2が普段履いてるサイズで、9がレビューにあった「+0.5上をオススメ」を見て注文したサイズです
blackwatch
靴のお手入れの記事にも少し書いていますが、履きならしていくうちにある程度はかかとの浮きは解消されるはずです。ただ、完全に解消されるかは保証できません。
http://blackwatch.seesaa.net/article/4451329.html
サイズですが、8.5(8 1/2)がキツくないのであれば8を試してもよいかもしれません。いずれにせよ、大学生さんの足にBassのDウィズの靴が合いにくい可能性もやはりあります。
ちなみに、靴を無理矢理折り曲げて靴底の返りをよくするワザもあります(靴好きの人はよくやっています)。ただし、自己責任でお願いします。もちろん試し履きの段階でやってはいけません。
大学生
というか、いままで自分の足のサイズを勘違いしていたのかもしれません…
やっぱり難しいですね
何はともあれありがとうございました!
blackwatch
革靴のサイズ選びに慣れるまでは、先入観を捨ててサイズを選んだほうがよいと考えます。
ちなみにBassやSebagoのローファーの場合、私はAllen EdmondsやAldenよりも0.5小さめ(もしくはwidthを1つ細め)のサイズを選んでいます。Aldenは履いたことのない木型がいくつかあるのでそれらは分かりませんが。
T
アウトソールはレザーよりラバー派です
何時も思うのですが、レザーよりラバーの方が実用的なのに
なぜレザーより普及しないのだろうかと
レザーは通気性が良いとは聞きますが、革に通気性を求めてもなぁと思いますし
見た目にしてもレザーは汚れが目立ちますし
雨にも強く、グリップ力のあるラバーソールの革靴がもっと普及して欲しいですね
いいなと思ってもそこでつまづく事が多いので・・・
伝統としてレザーソールを守っているのかなぁ
blackwatch
私も以前はゴム底派で革底を敬遠していたのですが、革底の靴を履き始めると「これはこれでいいものだ」という気分になりました。気分が上がります。
特にカジュアルなローファーは革底である必要がなさそうな気がしましたが、華奢な靴にも革底が合うのだなと。
でもまあ、いまでは世の中の革靴の8割以上はゴム底なのではないでしょうか。いま革底の靴を履いているのは一部の物好きだけなのでは。こだわらなければゴム底の靴の選択肢があるように思います。
もしくは、お直し屋さんでいわゆる「ハーフラバーソール」を貼ってもらう手もあります。これならほぼラバーソール感覚で履けます。ちょっとおカネはかかりますが、元の靴底は減らなくなりますのでかえってお得かもしれません。
T
普及という意味ではたしかに8割ぐらい到達しているのかもしれませんね
コスト的にも抑えられると思いますし
ただ、ある一定以上のブランドになるとやはりレザーが多いような気がします
パラブーツはラバーですが、ゴツい印象なので苦手です
ハーフラバーも同様に若干ボリュームが出るのと、余計に追加費用もかかってしまうので
私としては可能な限り、そのままがいいですね
そうなると、やはり少ない印象です
blackwatch
要するに現状では、本格靴を愛用する人は革底を好む人が多い、もしくはメーカーがそう考えている、ということなのでしょう。この傾向がすぐに変わるとは思えません。
ですので、好みの靴を地道に調査して見つけるか、何かしらの妥協をするか、もしくはおカネをかけるか(究極はビスポーク)しかないと思います。
そういった意味では、ハーフラバーソールというのは良い「落としどころ」だと思うのですけどねぇ。そこまで厚みは出ませんし、本格靴を買うような人にとっては費用も大きすぎないのでは。
ちなみに、私はとても足が細いので(widthがA)、既製靴の99%は合いません。妥協しまくりの靴人生です。
TAKA
幅細靴の検索からたどり着きました。
本格靴にはまったのは昨年夏とまだ半年ほどなのですが、探求するほどに自分の足が難儀であることを知りました。様々な記事を拝読させていただきましたが大変参考になりました。
今後も更新楽しみにしております。
blackwatch
おそらくすでにお読みになっているとは思いますが、こちらの記事にコメントいただいたほうがよかったような。
http://blackwatch.seesaa.net/article/16406122.html
甲の低い人には、アメリカ靴のほうが合うように思います。ただまあ、これは好みもありますからねぇ。私も以前は特にアメリカ靴に興味があったわけではないのですが、足に合うことを優先して集め始めた経緯があります。
もっとも、アメリカ靴といっても私のようにアメリカサイズ8.5くらいですと、現行モデルの細い木型の靴はかなり限られます。いまはほぼオークションでデッドストック狙いのみです(むかしのほうがサイズが豊富だったため)。
T
お言葉ですが、好みというのは人それぞれ違います
それに応じて妥協できる点も異なってきます
blackwatchさんにとっては気にならないボリュームかもしれませんが
私は気になるということです
ハーフラバーにする追加費用にしてもそうですが
私は、無駄な費用は例え1円でも払いたくはありません
最初からラバーであれば払う必要のないお金の上に
全く求めていないボリュームも追加されてしまうわけです
私にとっては基本的に選択の範囲外です
求める靴が1足も無いという状況なら話は別ですが
少ないのは事実としても、そういった状況にはないですからね
blackwatch
そこまでの「固い信念」がおありなら、もう私なんかが口を挟む必要はありませんね。ご自身の道を突き進んでください。
ノオウエアマン
先日はカバーオールの着こなしのご相談に乗っていただきありがとうございました。
その件であげたLeeの生成りのものはサイズ的にはインナー使いが難しく色的にはアウター使いが難しくしばらくはクローゼットに眠る事になりそうです…
またその際に近いうちにコートのご相談をさせていただくかもしれないと申しましたがそちらは自己解決いたしました。
ステンカラーコートの購入を検討しておりサイズ選びのご相談をさせていただくつもりでございました。
しかしながらお目当てのコートを何度も試着して自分好みのサイズ感が把握出来、無事に購入にいたりましたのでそちらの件でのコメントは致しませんでした。
本日は靴・ローファーの選び方についてお聞きしたい事がありコメントをいたしました。
現在、ローファーの購入を検討しており3つぐらいで迷っております。
それがこちらでご紹介されているGH BASSのLOGAN、それからREGALの2177、最後に個人的に推してるスニーカーメーカー?のMOONSTARのSK LOAFERでございます。
LOGANは単純にブランド?ネームバリュー?、2177とSK LOAFERはブランドと日本のブランド?だから日本人の足に合うのではないかというのが理由でございます。
特にSK LOAFERはMOONSTARのスニーカー作りのノウハウが革靴にも応用されているはずなので履き心地も素晴らしいものなのではないかと思っております。
ただ革靴か??というと物足りなさも感じない事もないです。
より革靴然としているものを選ぶべきか、できる限り自分の足に合ったものを選ぶべきか…
その両方を突き詰めるとオーダーメイドが一番良いと思うのでとりあえず日常的に使えるものでこだわらずに選ぶぐらいで良いのか…
靴・ローファー選びのお話をお聞かせいただければと思います。
よろしくお願いします。
blackwatch
一般論では、甲高幅広の足の人は日本ブランドの靴が合いやすいだろうとは思います。ただし、例外も多いでしょうから、実際に履く前に決めつけないほうがよいでしょう。日本ブランドでも細めの靴はありますし、私は日本人ですが甲高幅広には程遠いですし。
3つの靴の製法を考慮すると、履き心地の柔らかい順にMoonStar、G.H. Bass、Regalとなりそうな気がします。一方、耐久性は逆の順番になりそう。MoonStarはおそらくセメント製法で、靴底の張り替えができるかどうかは分かりません。
私はトラッド好きな靴好きですから、一足くらいちゃんとしたローファーがあってもいいだろうと考えてしまいますが、それは余計なおせっかいかもしれません。あとはご自身の価値観で選んでください。
そもそも3つの靴は見た目がけっこう違いますから、とりあえず一番好みのものを履いてみて、足に合わないようなら次の候補に……、という考え方もあるでしょう。
ノオウエアマン
blackwatch様、ご返信ありがとうございます。
また前のコメントではお名前の入力ミスがございました。
申し訳ございません。
私の足は数年前に靴屋で計測をして頂いた時は足長約26cmの足囲Eでございました。
これは日本人の平均的な足になるのですかね?…
製法などは詳しく調べなかったので勝手なイメージでBASSとREGALの履き心地と耐久性は逆になっておりました。
それだけに少し驚きました。
私はまあまあ長い間こちらを拝見しておりますが最近になってトラッドなスタイルが好きになって来ました(汗)。
今まではアイテムだけを見てファッションを点で捉えていたように思います…(今でもそういうところはございますがそれが強かったように思います。)
靴は着脱の容易さからローファー・スリッポンタイプばかりを選んでしまいますかねぇ…(足・脚、身体、健康にはよろしくないみたいですが…)
おそらくローファーが登場したばかりの欧米では本格的に履く靴というより欧米版の突っ掛けだったんでしょうね??
それを日本で履く意味を考えるとファッション、欧米への憧れ?なのだなと答えに辿り着きました。
やはりトラッドを極めるので有ればこの3つの中であればBASSなのでしょうね。
試着をしてみて合わなかったらREGALにしようと思います。
履き心地を求めるのであればスニーカーを履けば良いわけですし(笑)
ありがとうございました。
blackwatch
G.H. Bassはマッケイもしくはブラックラピド製法、Regalはグッドイヤーウェルト製法ですので、一般論をいえば履き心地と耐久性は前述したとおりになるはずです。実際のところは分かりませんが、まあそんなに間違っていないと思われます。
私はG.H. Bassのローファーを15年以上履いていますよ。お気に入りを見つけてください。足囲Eでしたら、特に甲高幅広ではないような気がします。
コーサク
こんにちは。大変ご無沙汰しています。コーサクです。
ローファーについて質問があります。
いわゆるフレンチタイプのコインローファー(ウェストンやジャラン、
バーウィックなど)はここで紹介されてるアメトラやアイビーのスタイルに
合わせても問題ないでしょうか?
逆にアメリカっぽい無骨感のあるBASSやコールハーンなどのコインローファーを
フレンチアイビースタイルに持ってきて問題ないのでしょうか?
お手数お掛け致しますが宜しくお願い致します。
blackwatch
「世界観」をガッツリ表現したいのであれば、アメリカはアメリカ、フランスはフランスでまとめたほうがやはりよいのだろうとは思います。でも、交ぜても着こなしが壊れることはほとんどなさそう。あえてわざと交ぜる人もいるでしょう。
乱暴に考えますと、アメリカ的な着こなしにフランス的な要素を混ぜると、自動的に(?)フレンチ・アイビーになるのかも。
ただ、G.H. Bassのようなガラス革でマッケイ製法の華奢なローファーは、良くも悪くも高級感・ドレス感は劣ります。ブレザーにウールパンツのようなビジネス寄りの着こなしとはあまり相性が良いとはいえません。この手の靴はコットン系のパンツのほうが似合います。
アメリカ・フランスという要素よりは、ドレス感・カジュアル感という要素のほうが、着こなしを考える上では重要かもしれません。
ちなみに同じローファーでも、フランスのBerlutiやイタリアのSutor Mantellassiのようないかにもラテン風のものになると、雰囲気がずいぶん変わります。安易に交ぜると失敗しそう。
ノオウエアマン
現在、秋冬に備えてスエードのローファーを物色しています。
何か代表的なものってありますでしょうか?
G.H.Bassに有ればそれで済ませようかと思いましたがG.H.Bassはスエードを展開していないようでした。
また、こちらの記事でいくとリーガルの927sとやらが唯一スエードの言及がされているようです。
そちらを当たって見ましたが、こちらも現在は展開していないようでした。
よろしくお願いします。
blackwatch
「ペニー」ローファーをお探しということですよね。確かに定番的にスエードをつくっているモデルは少ないと思われます。
最近ご紹介した商品ですと、G.H. Bass、リーガル、それにちょっと毛色が変わりますがClarksのものがありました。
https://blackwatch.seesaa.net/article/2023-ships-gh-bass-larson-lug-weejuns-chromexcel.html
https://blackwatch.seesaa.net/article/2022-regal-crepe-sole-loafer-chukka-boot.html
https://blackwatch.seesaa.net/article/2023-clarks-originals-wallabee-loafer.html
たぶん秋に向けてスエード靴の新作がこれからいろいろ登場するでしょうから、それを待ってもよいと思います。
ノオウエアマン
ペニーローファーを探しているというより、秋冬向けのスリッポンタイプの革靴を探している感じですかね〜?
それから改めてリンクをご紹介して頂き、ありがとうございます。
いずれも存在感がありますね〜
これは記事でも言及されているようにボリュームの出る秋冬のウェアに合うように意図したものなのですかね?…
それにしてもクラークスのは何と言えば良いのか…チープ?に見えます。(笑)
確かにこれから夏本番の時期ですからね…
G.H.BASSもREGALも夏の終わり頃には秋冬物のラインアップが増えるのかも知れませんね?
blackwatch
タッセルローファーでしたら、Jalan Sriwijayaのものもありました。
https://blackwatch.seesaa.net/article/2023-green-label-relaxing-jalan-sriwijaya-suede-tirta.html
華奢なローファーは、伝統的にはどちらかというと春夏向きの靴として扱われてきたと思います。極寒の日だとさすがに寒々しい印象はありますね。それに対してラグソールのようなゴツいローファーは、真冬でも履きやすいローファーといえます(かといって別に夏に履けない靴ではない)。
近年の流行ですと真冬にローファーを履いても違和感はそんなにありませんけど(私もよく履いていますし)、まあ伝統的にはそんな感じです。
ノオウエアマン
タッセルローファー、可愛い?ですね。
これは今の蒸し暑い季節・気候の問題もあるのかもしれませんが個人的にはゴツいものより華奢なものの方が好きなのかも知れません。
また、秋冬と書きましたが厳密には真冬以外の寒期?に履く汎用性の高い革靴が欲しいなという感じですかね…
スエードのスリッポンに特に代表的なものがないようでしたら、ご紹介頂いたJalan Sriwijayaのものを候補にしつつ秋冬物が出る時期を待ってから決めても良さそうだなとも思いました。
ありがとうございました。
blackwatch
今回改めて調べてみて、意外にスエードローファーは少ないと思いました。これから登場するであろう別注商品も狙い目でしょうね(売り切れに要注意ですが)。