今日は、スウェットシャツ、スウェットパーカー(スウェットパーカ)(スエット、トレーナー)を取り上げます。《最終更新日: 2016年4月4日》
スウェットシャツとは、スウェットパーカーとは(スエットパーカ、トレーナー)
スウェットシャツは、もともとは肌着だったそう(当時はウール製)。その後、スポーツ用や軍隊の訓練用の服として採用され、現在ではすっかりアメカジ(アメリカン・カジュアル)の定番服に。
裏側がタオルのようなパイル地(裏毛)、もしくはさらに起毛させて温かくした裏起毛になっていれば、とりあえずはスウェットシャツといえるのでしょう。首元の伸縮性を向上させるためのV字ガゼットというクラシックな意匠が付いたものもあります。アメカジだけでなく、セーター感覚のキレイめの着こなしも試してみてください。
- 「スエット・シャツの研究」幅も広がる着こなし - 出石尚三 紳士服飾研究 - 朝日新聞デジタル&M
- mono(モノ)スペシャル Workwear(ワークウェア)No.6のスエットシャツ特集
- 紳士のワードローブ歳時記 vol.27~スウェットシャツ - ワードローブ - ファッション - GQ JAPAN
フレンチテリーという生地がありますが、これはスウェットシャツの裏毛生地とほぼ同等のものだと思います。
ちなみに、「トレーナー」は和製英語です(“trainer” だと「練習の指導者」という意味になってしまう)。例によって、これもヴァン・ヂャケット(Van Jacket)の造語ですね。
着こなし
映画『大脱走』の中でスティーブ・マックイーンが着ていたネイビーのスウェットシャツは有名です。
こちらは、あえてチェスターフィールドコート(チェスターコート)に合わせた着こなし。
こちらは、デッキジャケットにホワイトパンツを合わせた着こなし。
Champion(チャンピオン)
チャンピオン(Champion)は、1919年創業のアメリカのスポーツウェアブランド。洗濯時の縮みを防ぐための仕様であるリバースウィーブ(リバースウィーヴ)のスウェットシャツが、あまりにも有名です。
スウェットシャツの王者的ブランドだけあって、デザインも生地も裏地も種類はすこぶる豊富です。クルーネック、プルオーバーパーカー、そしてフルジップパーカーが基本型。
どうせなら、いわゆる赤タグの付いたアメリカ製(Made in USA)の70年代(1970年代)復刻モデルはいかがでしょう。ざっくりした厚手の裏起毛仕様のものが中心。リバースウィーブといっても、これはたぶん洗ったら縮みます。スウェットパンツもあります。
FilMelange(Fil Melange、フィルメランジェ、フィル・メランジェ)
フィルメランジェ(フィル・メランジェ、FilMelange、Fil Melange)は、2007年に登場以来カットソーが絶大な支持を得ている日本ブランド。商品の多くにオーガニックコットンを使用し、もちろん旧式の吊り編み機を使って編んでいます。フワフワの柔らかい感触が、すこぶる評判が良いです。日本製。
Byrd3(バード3)は、リサイクルコットンを表面、オーガニックコットンを裏面に使用したポケット付きでクルーネック仕様のスウェットシャツ。柔らかな着心地が楽しめます。裏起毛で温か。ちなみに “3” は杢の表情を変えているとのこと。
Parker3(パーカー3)は、同様の仕様のプルオーバーパーカー。ジップが付いているのがちょっと変わっています。
Loopwheeler(ループウィラー)
ループウィラー(Loopwheeler)は、1999年に誕生したカットソーブランド。ここも吊り編み機を使った商品に定評があります。
- 【インタビュー】あのロゴはなぜカタカナ? “世界で一番スウェットを着る男” が語るループウィラーの歴史 | Fashionsnap.com
- クールな日本のあたたかなスウェットシャツ:日経ビジネスオンライン
ジャケットリクワイヤード(Jacket Required)さんが別注したループウィラーは、トビ吊り裏毛という特殊な編み方を採用しています。編み目とループを文字どおり「飛ばして」編んだスウェットシャツで、手間がかかるのだそう。「飛ばした」結果、スウェット自体は軽く、比較的薄手に仕上がります。
基本的なクルーネックやフルジップ仕様のスウェットシャツは、細身のシルエットに注目してください。スウェットパンツも各種あります。
Toys McCoy(トイズ・マッコイ)のスティーブ・マックイーン・スウェット
トイズ・マッコイ(Toys McCoy)は、ザ・リアル・マッコイズ(ザ・リアル・マッコイ、The Real McCoy's)の創始者が独立して創めたさらにこだわりのブランド。ミリタリーウェアやワークウェアを得意とする国内ブランドです。
Steve McQueen Sweat Shirt(スティーブ・マックイーン・スウェット)は、映画『大脱走』の中でスティーブ・マックイーンが着ていたシャツを再現したというスウェットシャツ。
旧式の吊り編み機を使ってつくられた裏起毛、ラグランスリーブ(ラグラン袖)仕様のスウェットシャツで、独特のブルーをよく再現していると思います。長袖と袖をカットオフしたものの2種類ありまして、劇中でマックイーンはカットオフしたものを着ています。日本製。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはカットソー類も充実しています。
「コットン フレンチテリー スエットシャツ」は、まさに基本的なスウェットシャツ。サイズ感などにクセのないキレイめの仕上がりです。リブの配色にも注目。カジュアルラインのRed Fleece(レッド・フリース)の商品です。
「コットン フレンチテリー ハーフジップ モックネックプルオーバー」は、ハーフジップ仕様のモックネックスウェットシャツ。意外になかなかシックな仕上がりといえます。
スウェットパンツも各種ありまして、カジュアルスタイルに合わせることを想定しています。
そうそう、セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
Letroyes(Le Troyes、ルトロワ)
丸編みのシームレス(縫い目のない)なつくりのカットソーを得意としているルトロワ(Letroyes、Le Troyes)は、2008年に誕生したフランスはシャンパーニュ地方製のニットブランド。
ルトロワもスウェットシャツをつくるようになりました。裏毛仕様のものに加え、裏起毛仕様のものがあります。
Lands' End(ランズエンド)
アメリカのアパレル通販の雄であるランズエンド(Lands' End)は、もちろんカットソーにも力を入れています。
新ブランドのランズエンド・キャンバスが登場して、スウェットシャツも充実してきました。ランズエンドは返品・交換の条件が緩いので、通販でも安心して購入できます。
ラグビーシャツ(ラガーシャツ、ラグビージャージ)
ある程度の厚みのあるカットソーといえば、ラグビーシャツ(ラガーシャツ、ラグビージャージ)を忘れるわけには参りません。
襟や前立て部分には布帛を使用し、前立てのある襟が付いているのが大きな特徴。実は何かと着こなしの幅の広いアイテムなのです。
「バスクシャツ」
荒い風合いの厚手のコットン素材にボートネックといえば、いかにもフランスらしいシャツであるいわゆる「バスクシャツ」。マリンスタイルには欠かせないシャツです。
セント・ジェームス(Saint James)はもちろん、オーチバル(Orcival)などの商品を紹介しています。
さいごに
「タグ / Tシャツ: スウェットシャツ」をご覧になると、当ブログのスウェットシャツに関する全記事を網羅できます。また、「カテゴリ / ポロシャツ、Tシャツ」をご覧になると、当ブログのカットソーに関する全記事を網羅できます。
なお当ブログについては、当ブログの目次も参考にしてください。
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追記
- (2006年9月3日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年12月7日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年4月2日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年11月4日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年1月28日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年11月2日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年4月16日)2009年春夏最初の更新。
- (2009年11月9日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年4月9日)2010年春夏最初の更新。
- (2010年11月10日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2012年2月7日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2013年3月28日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年3月27日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年3月23日)2015年春夏最初の更新。
- (2015年11月19日)2015年度秋冬最初の更新。
- (2016年4月4日)2016年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
k-d-hide
最近自転車を買いまして、それに合わせて服を選んでいたら必然的にアメカジになっちゃいました。
中でもスウェットシャツは非常に重宝していまして、暖かいし汗も吸ってくれるし、体の動きも妨げないので自転車にはうってつけです。
ただ、いま一つモッサリしがちなのが難点と言えば難点なんですが・・・。
プルオーバーのシンプルなスウェットシャツ(フード無し)のイカした着方はありますかねぇ。
blackwatch
自転車ですか。アメカジスタイルにはピッタリですね。
で、着こなしですけど、アウターに何か着るのなら、あまりスウェットシャツは見えないので、もう全体の着こなしを頑張るしかないと思います。
アウターを着ないのなら、シルエット勝負になりますか。スウェットをタイトめにして太めのパンツを穿くと、バランスが良くなりそうです。
あと、私だったら中にボタンダウンシャツを着ることを考えますが、自転車だと機能的にイマイチですかね。
ヤマ
blackwatch
いくらスリム仕様でも、さすがにXLサイズは私にはユルユルだと思います(笑)。