今日は、アルフレッド・サージェント(Alfred Sargent)の靴(革靴、レザーシューズ)、ブーツを取り上げます。《最終更新日: 2012年6月21日》
Alfred Sargent(アルフレッド・サージェント)
アルフレッド・サージェントは、1899年創業のイギリスはノーザンプトンの靴ブランド。手頃な値段の本格的英国靴ブランドとして有名です(私の学生時代の頃から靴好きにはよく知られてましたね)。英国靴入門に最適のブランドのひとつでしょう。
ここは「裏方」としてもいろいろなブランドの靴をつくってきたようで、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)もそのひとつ。国内の「セレクトショップ」などのオリジナルの靴も、ここでつくっているものが少なくなかったみたい(いまはどうだろ)。
英国靴ですから、アルフレッド・サージェントの靴は当然のことながら堅牢なグッドイヤーウェルト製法でつくられています。
アルフレッド・サージェントは近年経営危機にあったようですが、なんとか持ちこたえたみたいですね。よかったよかった。
キャップトウ(キャップトゥ、ストレートチップ)
まずは、ビジネスシューズの基本である内羽根式キャップトウ(キャップトゥ、ストレートチップ)から。
Epsom(エプソム)は、アルフレッド・サージェントで最も一般的な87番の木型(ラスト)を使用したキャップトウ。width(足囲、足幅、ウィズ、ワイズ)はイギリス靴の標準的なF)。ほんのりセミスクエアトウ(セミスクエアトゥ)でかつノーズの長さも適度で、まさに基本って感じ。
革底(レザーソール)仕様。定番的なClassic Collection(クラシック・コレクション)の1足。
Aldeburgh(オールドバラ)は、アルフレッド・サージェントの高級ラインであるPremier Collection(プレミア・コレクション)の一足。甲革(アッパー)の質やつくりなどが、通常のClassic Collectionよりも上なのです。
すこしチゼルトウ気味のスタイリッシュな104番の木型を採用していて、革底仕様。よりブリトラ(ブリティッシュ・トラッド)な雰囲気を味わえます。
プレーントウ(プレーントゥ)
こちらは、外羽根式のプレーントウ。ストームウェルトが付いたちょっとカジュアル寄りの仕様で、アメトラ(アメリカン・トラッド)との相性も良さそうです。
革底のSoho(ソーホー)と、ゴム底(ラバーソール)としてはドレッシーなダイナイトソール(Dainite Sole)のHolt(ホールト)があります。木型は87Fで、Classic Collection。
Ouse(ウーズ)は、内羽根式のプレーントウ。これはとてもフォーマル寄りの靴でして、特に夜のフォーマルやパーティーにはキャップトウよりもこちらのほうが向いていると思います。といっても、普通にビジネスに使ってもまったく構わないでしょうけど。
革底仕様で木型は87F、Classic Collection。
フルブローグ(ウイングチップ)
次は、カントリー風味が堪らないフルブローグ(ウイングチップ)。
Washington(ワシントン)は、羽根がかかとまでつながっているいわゆるロングウイングチップ。ストームウェルトも付いていまして、これはとてもアメトラ向きの靴といえるでしょう。
革底仕様で木型は87F、Classic Collection。
George(ジョージ)は、2色遣いのいわゆるコンビシューズ。白黒コンビは特にクラシックな印象です。革底仕様で木型は87F、Classic Collection。
モンクストラップ
次は、実は最も多目的に使える靴かもしれないモンクストラップ。
Eden(エデン)は、まさに典型的なデザインのモンクストラップ。これはすこぶる使い勝手が良いと思いますよ。革底仕様で木型は87F、Classic Collection。
サイドゴアブーツ、チャッカブーツ(チャッカーブーツ)、……
次は、各種ブーツをご紹介。
2960は、着脱が容易なのがうれしいサイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)。スムースレザー(表革)のものの他、スエード(スウェード)のものもあります。革底仕様。
あのホワイツ・ブーツ(White's Boots)に影響を受けたという、日本独自のスウィング・ラスト(Swing Last、SL5777)という木型を採用しています。爪先が反り上がっていてかかとが小さく、内側に振れた(スウィングした)形状をしているのが特徴のラウンドトウ(ラウンドトゥ)です。
Woodstock(ウッドストック)は、履き口周りにブローギングが施されたPremier Collectionのサイドゴアブーツ。ロングノーズ気味の106番の木型を採用していて、革底仕様。
4736は、レースアップブーツ(編み上げブーツ)。革底のものの他、ゴツいコマンドーソール(コマンドソール)のものもあります。スウィング・ラストは、この手の靴にはバッチリ合いますね。
20161は、味のあるクラッキングレザーを採用しています。
次は、Country Collection(カントリー・コレクション)より。この手の靴は、トリッカーズ(Tricker's)でおなじみですね。ブリティッシュカントリースタイルには欠かせません。
Dumfries(ダンフリーズ)はカントリーブーツ。ラウンドトウの77番の木型を採用しています。ストームウェルト付きのダブルレザーソール仕様。
その他
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追記
- (2006年1月6日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年5月25日)商品を追加、入れ替え。
- (2012年6月21日)2012年春夏最初の更新。。
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この記事へのコメント
k-d-hide
丁度このセール期間中に、アルフレッドサージェントのスエードチャッカを買っちゃいました。
元々お手頃だったのがさらにお手頃になってて、靴とシューツリーとスエード用ブラシ、防水保湿スプレー等を買い込んでも、靴本体の定価より安かったです。
ちなみにこれはシップスの別注品でした。
なかなかいい買い物だったと思います。
blackwatch
正確においくらだったのかは分かりませんが(笑)、私もこれはいい買い物だったと思いますよ。木型も私好みっぽい。
デザートブーツをもっとドレス寄りにした感じで、これがあれば秋冬のキレイめスタイルにおいて靴で悩むことはなさそう…。
ウツ
サージェントで検索してきました。
いきなりで申し訳ないのですが、伊勢丹でサージェントを見ていたのですが、同じ型で50000円弱の靴と40000円弱の靴の両方が売っていたのですが、触ってみた感じで革が違うみたいなのですが、サージェントの靴のラインの知識をblackwatchはどうやって勉強したのですか?
このエントリーすごく役に立ちました。ありがとうございます。
blackwatch
サージェントは別注をたくさん受けているせいか、ホントに種類が多いですよね。木型(ラスト)の種類も多いですし。正直言って私も、サージェントについて詳しいとは言えないです…。
値段の高低は、やはり革質の違いが大きいのでしょう。昔のサージェントは安い靴が多かったのですが、今は高級ラインも手がけているようです。