今日は、PFフライヤーズ（PF Flyers）の靴、スニーカーを取り上げます。
PF Flyers（PFフライヤーズ）
PFフライヤーズは、BFグッドリッチ（B.F. Goodrich）社が1937年に創立したスニーカーブランド。BFグッドリッチ社が開発したインソールのアーチ部分に7度の傾斜を持たせたPosture Foundationという仕組みを採用した靴ということで、ブランド名に略称の "PF" が付いています。アメリカ陸軍にスニーカーを納入していたこともあるそう。
現在は、ニューバランス（New Balance）の傘下に入っています。ちなみにBFグッドリッチ社は、その昔ジャック・パーセル（Jack Purcell）をつくっていた会社でもあります。
バスケットボールシューズ
Center Hi（センター・ハイ）は、1953年に登場したバスケットボールシューズ。All Star（オールスター）に似ていますが、Center Hiのほうがなんとなくレトロな雰囲気がありますね。こちらは基本のコットンキャンバス素材。
特にサンドロット色は、1962年が舞台の映画『サンドロット～僕らのいた夏』に出てくるそうな。
_1.jpg "Center Hi: PM11CH1U Natural")
こちらは、ちょっと変わったコットン地のCenter Hi。ワークウェアによく使われるヒッコリーストライプ地もあります。
_1.jpg "Center Hi: PM11CH1E")
_S.jpg "Center Hi: PM11CH1D")
_S.jpg "Center Hi: PM11CH1X Hickory")
こちらは、スエード（スウェード）地のCenter Hi。かかとの切り替えがすごくいい感じですね。
_1.jpg "Center Hi: Blue Suede PM11CH1M")
All American（オール・アメリカン）はNBAで1950年代に活躍した名選手であるボブ・クージー（Bob Cousy）のシグネチャーモデルで、1956年に登場。一番上の鳩目（アイレット）部分からつながっているガルウィング・クロージャー（Gullwing Closure）という機構に注目してください。こちらは基本的なキャンバス地でローカットのAll American Lo。
_1.jpg "All American Lo: PM08CG1A Natural")
こちらはハイカットのAll American Hi。実はこれは日本製で、アッパーとソールを圧着するバルカナイズ（バルカナイズド、ヴァルカナイズ、ヴァルカナイズド、加硫釜）製法でつくられています。
_L.jpg "All American Hi: PM10AH4Z Black")
テニスシューズ、など
Rambler Hi（ランブラー・ハイ）は、1943年に登場したフィールドシューズ。当時こんなデザインのフィールドシューズがあったんですね。爪先を保護する厚めのトウキャップと赤い縁取り（フォクシングテープ）が印象的です。素材はキャンバス。
_1.jpg "Rambler Hi: PM10BS1B Natural")
Sport Shu（スポーツ・シュー）は、1940年に登場したベースボール（野球）シューズ。あまりバスケットシューズとの違いはないかな。シンプルなデザインが魅力です。素材はキャンバス。
_2.jpg "Sport Shu: PM09SS1Z Black")
All Court Lo（オール・コート・ロー）は、テニスシューズでしょうね。ジャック･パーセルに似ているかな。日本製でバルカナイズ製法でつくられている特製の靴です。素材はキャンバス。
_L.jpg "All Court Lo: PM10AC4X Navy")
その他
その他のPFフライヤーズのスニーカー（靴）は、こちら。
他の記事も……
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この記事へのコメント
NowhereMan
毎日楽しく拝見しております。
ゴールデンウィークが明けてから九州地方では、連日断続的な雨が降り続き梅雨の走りとなっております。
そんなときにファッションで悩まされることが”靴”です。
雨の日はお気に入りの靴が履けず、着られる洋服の幅が限定されてしまいがちになり、ただでさえ雨というだけで気分がさえないのに、洋服を満足に着られないので余計にストレスがたまりがちです。
そんな自分にお勧めのカジュアルな靴があればご指導をお願いします。
blackwatch
なぜこの記事にコメントなさったのかがナゾですが、とりあえず雨用のカジュアルシューズとしてはもちろんスニーカーも候補に挙げるべきでしょう。ただし、耐水性という意味ではキャンバス製よりもレザー製のほうが良いかと。
そのほかの靴については、NowhereManさんの目指す着こなしの方向性が分からないのでなんとも言えません……（世の中にはたくさんの種類の着こなしがあります）。
一般論として、マウンテンブーツのようなアウトドアシューズは当然のことながら雨に強いです。ワークブーツのような堅牢な靴も雨に強いでしょうね。長靴ならHunterが有名です。
http://blackwatch.seesaa.net/article/59869304.html
デッキシューズも当然のことながら水には強いですが、浸水する可能性があります。もっとも、デッキシューズは本来そういうものでしょう。素足で履けば浸水しようが関係ない？
http://blackwatch.seesaa.net/article/4622426.html
ドレスシューズなら、ラバーソールのものが向いています。ParabootのChambordあたりは雨用としてよく使われているようです。
http://blackwatch.seesaa.net/article/17649919.html
NowhereMan
迅速かつ丁寧な対応、ありがとうございます。
どこの記事に書いていいのやらわからなかったため、靴の記事で一番上に出てきた記事に書きこみました。
やはり、デッキシューズの用途から考えると水に濡れても良いんですね。
この中だとデッキシューズが好みですし一足持っています。
しかし、なんだか汚れるのが嫌で雨の日にはけてないんですよね…
もし、新たに購入するとすれば、スニーカーになるかな…
低価格で高品質な靴があると気兼ねなくはけるんですが、なかなか難しそうです。
一度、雨の日にデッキシューズをはいてみようかな…
ありがとうございました。
blackwatch
この記事にコメントするなら、「スニーカーを集めてみました」の記事あたりにコメントするほうがふさわしかったんじゃないかな、と思ったりもします……。
デッキシューズ以外なら、キャンプモカシンあたりも似たような靴ですから候補になるでしょうね。
http://blackwatch.seesaa.net/article/44561978.html
お気に入りを見つけてください。