ピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、イタリアはフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッションの見本市。世界中からファッション関係者が買い付けのために集まってきます。コンサバスタイルのためのファッションショー的な一面もあるといえるでしょうか。
第91回となる2017年秋冬の見本市が先日まで行われていましたので、その様子を見てみましょう。モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
それでは、いつも頼りになりますビームス(Beams)の中村達也氏の記事から。気になる事柄を抜粋してみました。特に気になる事柄は太字に。
- 「英国感がより強まっている」
- 「チェンジポケット付きのジャケットやサイドアジャスターのパンツ、着丈の長いテーラードコート」
- 「ヘリンボーンやグレンプレイド、ハウンドトゥースと言った英国調の柄」「特にコート」
- 「ツヤ感の強いコテコテのイタリアンテイストは更に少なくなっている」
- 「ローデンコート風のディティールのコート」「一般的には難しいかな」
- 「ブラウンのワントーンコーディネート」
- 「シルクプリントとカシミアのリバーシブルのスカーフ」
- 「シングルのピークドラペル(ジャケット)」「タートルネックを合わせる」
- 「プリントのスカーフ」
- 「ガウンタイプのラップコート」「トレンチコート」
- 「コートのシルエットがタイトから少し緩めになって着丈も長く」
- 「ボルドーを挿し色に」
- 「プリーツパンツ」「普通の深いプリーツ」
- 「(シャツ)襟はワイドやボタンダウンで前立て付き」
- 「世界的なサスペンダーブーム」
- 「シャギードック(セーター)」
- 「ノープリーツ(パンツ)は新しい提案として太目のシルエット」
- 「ファイブポケットも少し太めのライン」「リーバイスの501のような」
- 「レジメンタルタイ」
- 「白いネップの入った生地」
- 「大きく開くカッタウェイ(シャツ)は今の流れではない」
イギリスのドレイクス(Drake's、Drakes)がつくるボタンダウンシャツが、もろにアメトラ風というのが面白いなと。しかもイギリス製らしい。
あとがき
私は今季久しぶりに着丈の長い(膝丈くらい)のコートを着てみたのですが、この手のコートにはある程度の太さのあるパンツを合わせたほうがやはり安定感が出るなと。このように、ひとつのアイテムの傾向を変えるとバランスを取るために他のアイテムの傾向も変える必要があることがありまして、それは流行が変遷する理由のひとつなのでしょう。
ただ、痩せている私にとってはワイドパンツは似合いにくいのです。お尻や太腿あたりの生地が余ってしまって、横から見たときにイマイチ。上にも登場していますが、プレーンプロントでちょっと太め、もしくは501系のジーンズあたりが、私にとっては無難なのかもしれません。まあ、これは私のような体型の人の話です。
「英国調」が強調されていますが、テーラードジャケットの仕立て自体はまだそれほどブリティッシュらしくはないと思います。肩幅が広くてウエストシェイプがきつくて、みたいなものではないということ。英国調の柄については昨年も店頭でよく見ました。
それから、シルク系のスカーフ(ストール)は気になりますね。気に入った柄があれば少しずつそろえたいなと。
さてこちらは、メンズファッションエディターの矢部克已氏のまとめ。
今年の春夏は、こんな感じでした。
それでは。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。
←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック!
この記事へのコメント