ここ数年はテーパードパンツ、つまり先細りのシルエットのパンツが人気を集めています。ですが、そろそろストレートパンツ、つまりあまりテーパードしていないパンツにも注目して良い頃合いと感じています。
今年になって当ブログではかなり久しぶりにリーバイス501の記事を更新しましたが、これはそういう意図もありました。
ここで、おなじみユナイテッドアローズ(United Arrows、UA)の栗野宏文さんの記事を。
シルエット的にはモード感のあるのがテーパード型、ラギッドでマスキュリンな気分がストレート型・・・と言えるかも知れません。最近なんとなくアメリカンな気分の着こなしも復活中のクリノとしては、10年履いたストレート・チノの替えが欲しかったところ・・・。
極端にテーパードしたパンツは、実はいまいちクラシックとは言いがたいのです。ただ、ワイドパンツの記事などでも書きましたけど、背が低い人や体格が太めの人には、テーパードパンツは力強い味方なんですけどね。
栗野さんはブレザーにストレートチノを合わせていますが、現状では太めのストレートパンツですと丈の長いコートもしくは逆に丈の短いブルゾンあたり合わせたほうが合わせやすいと思います。ジャケット類にはテーパード型もしくはもっと細めのストレート型パンツがやはり無難かなと。
私自身は、15年くらい前に購入したギャップ(Gap)の裾幅21cmくらいのストレート型ブラックジーンズをタンスから復活させました。丈の長いステンカラーコートに合わせるといい感じ。パンツ丈は普通に長めでブレイクさせます。
今月号のポパイ(Popeye)を見ますと、丈の長いコートにバギージーンズという着こなしばかりでした。この方向性でもっとコンサバ寄りにするなら、バギージーンズではなくストレート型のパンツにすればよいのかなと。
それではテーパードパンツをいますぐ捨てて全部ストレートパンツに買い替えるべきかというとそんなことはなくて、私は今でもテーパードパンツをよく穿いていますよ。狙う着こなしに合わせてストレートパンツも選択肢に入れてあげましょう、というお話。
過去の流行を振り返りますと、大雑把に言って80年代(1980年代)はテーパードパンツ、90年代(1990年代)はストレートパンツの時代だったかなと。現状の80年代ブームはまだしばらく続くと私はみていて、80年代ブームが続く限りテーパードパンツは安泰でしょう。ちなみに00年代(2000年代)はフレアパンツ(ブーツカット)の時代。
いろいろな考え方があるでしょうけど、私は流行に合わせて穿くパンツを柔軟に選ぶようにしています。厳格なクラシック路線を志向するか、あるいはコスプレ的に着る服を固定するかしない限り、流行に抗ったパンツでそれなりに格好良く見せるのは簡単ではないのでは(特に若い人には)。裾幅1cmの違いでけっこう雰囲気が変わるのですよ。
それでは。
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