ピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、イタリアはフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッションの見本市。世界中からファッション関係者が買い付けのために集まってきます。コンサバスタイルのためのファッションショー的な一面もあるといえるでしょうか。
第93回となる2018年秋冬の見本市が先日まで行われていましたので、その様子を見てみましょう。モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
それでは、いつも頼りになりますビームス(Beams)の中村達也氏の記事から。
- PITTI UOMO 93 初日|ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 93 2日目|ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 93 3日目 最終日|ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 93 続報|ELEMENTS OF STYLE
とにかく、英国調(イギリス調)が目立ったとのこと。タータンチェック、ヘリンボーン、千鳥格子(ハウンドトゥース)などなど。英国調といっても柄や生地の話でして、「肩幅が広くてウエストシェイプして……」みたいな仕立ての話はまだ出てきていません。
そのほかは、パンツはプリーツ入りで太め傾向とか、カッタウェイカラーのシャツは少なくなってきているとか、そんな感じ。全体的に継続傾向というところで、良くも悪くも新鮮味はそれほどないように思いました。
同時期にミラノでも各ブランドがショールームを開いていまして、そちらの内容も。
カジュアルウェアはリアルなアメリカンテイストと英米のミックステイストで打ち出されていました。アメリカテイストのレザージャケットが多く見られるのも来秋冬の傾向です。
おお、やっと新鮮な傾向が。個人的にはフライトジャケットG-1のような典型的な革ジャンが気になっています。流行サイクル的にそろそろ人気が出ても良い頃。昨年はダブルライダースジャケットが一部で人気が出ました。
次は、雑誌メンズ・プレシャス(Men's Precious)のファッションディレクターを務める山下英介氏。この方は私より年下なのですが、流行を読む感覚の鋭い方という印象があります。
こちらでも英国調を取り上げていますが、それに加えて化繊の生地、そしてムートン類にも注目しています。ちなみに、80年代(1980年代)後半にはフライトジャケットB-3が流行しました。
今回やたらと目に付いたのがレザーのブルゾンや、ムートンを使ったアウターです。ただしこの手の高級素材って大きな落とし穴があるので、買うときには注意が必要。トレンドに乗ってルーズや超ピタピタなど、極端なシルエットのものを買ってしまうと、速攻でタンスの肥やしになってしまうのです。
(中略)
シルエットがタイト〜ルーズフィットへ移行する転換期とも言える今こそ、ムートンの買い時のような気がします。
80年代を中心とした70年代後半から90年代前半くらいにかけて、革ジャンやレザーコートは男性の必携アイテムだった記憶があります(それより昔の話はよく分からない)。革ジャン専門店を街中でよく見かけたものです。今はハイテク素材が普及し機能的には皮革に頼る必要がなくなりましたが、新鮮味という点で革ジャン類は注目に値するのでは。
また皮革素材でなくても、短丈のいわゆるジャンパー(ブルゾン)類は新鮮だと思いますよ。太めのパンツにもよく合います。
さて、前回はこんな感じでした。
それでは。
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