ピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、イタリアはフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッションの見本市。世界中からファッション関係者が買い付けのために集まってきます。コンサバスタイルのためのファッションショー的な一面もあるといえるでしょうか。
第95回となる2019年秋冬の見本市が先日まで行われていましたので、その様子を見てみましょう。モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
それでは、いつも頼りになりますビームス(Beams)の中村達也氏の記事から。
- PITTI UOMO 95 初日 | ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 95 2日目 3日目 | ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 95 続報 | ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 95 続報 2 | ELEMENTS OF STYLE
- 白黒・グレーのモノトーン
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モノトーンといっても、無地の単色遣いよりはグレンチェック(グレナカートチェック)や千鳥格子(ハウンドトゥース)といった柄物が目立ちます。この手のモノトーンの場合、柄物のほうがコンサバに着こなしやすいのは確か。
ネイビー系のモノトーンも見られるようです。
近年は茶系などの良くも悪くも野暮ったいカントリー寄りの色遣いが人気でしたので、その反動ともいえるのかなと私は思いました。
- 赤・緑
差し色の一番人気は、赤(レッド)なのかな。近年人気の黄色(イエロー)も引き続き人気。緑(グリーン)も注目とのこと。
柄物では、タータンチェックの人気が続いています。
- 「日本では80年代以降大きな流れになったのはミリタリーグリーンだけと言ってもいいので、そろそろ綺麗なトーンのグリーンが来るかもしれません」
- 「プリントの流れは続いているので、今回のPITTIでも多く見られましたが、秋冬はコーディネート的にちょっと難しいかなと言う印象です」「春夏からの継続としては、プリントよりもタータン系の方がリアリティーがあります」
- 4ポケットジャケット
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サファリ、ミリタリー、アウトドア、ワークといったところから着想を得たであろう、カジュアルジャケットのこと。その名のとおり、身頃前面のポケットが4つあります。
- 「4ポケットジャケットを着たことがないという方は、まずベルトのないタイプを選ぶと良いでしょう」「ベルトの付いているタイプは、ベルトの結び方やフロントの合わせ方で印象が変わるので、こなれた感じで着こなすにはある程度テクニックが必要になります」
- 「ちなみに、読者の皆さんが最も馴染のある4ポケット ジャケットはM65タイプだと思いますが、昨今の4ポケット ジャケットの流れは襟が付いているものなので、立ち襟のM65は今の流れと少し違うと言う事はお伝えしておきたいと思います」「ミリタリージャケットであれば、M43タイプがおすすめです」
さて、今季は色柄の提案が印象的だったように思います。新しい服や仕様の提案は少なかったのでしょう。全体としては、都会的でシックな提案が増えているようです。
前季(2019年春夏)の記事はこちら。
それでは。
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