別記事で大きく取り上げているブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)のボタンダウンシャツは、まさにブルックス・ブラザーズの、いやアメトラ(アメリカン・トラッド)を象徴するアイテムといえます。
以前お伝えしましたとおり、アメリカ製のオックスフォード地のボタンダウンシャツ(ドレスシャツ)の仕様が2016年に変更されました。詳しくはこちらの記事を。
当時の最も衝撃的な(?)変更点は、胸ポケットがなくなったことでしょう。賛否両論ありましたね。胸ポケットが付いたのがどうやら1969年頃だったらしいので、それ以前の仕様に戻ったといえます。
――が、しかし、今季より4年ぶりにまた胸ポケットが復活! 胸ポケットなしのシャツは廃番になるようです。よほど評判が悪かったのでしょうか。まさかオリンピックイヤーごとに付いたりなくなったりするわけではないでしょうが……。
カフの幅とボタン位置の変更、貝ボタン(シェルボタン)の採用など、そのほかの2016年仕様はそのままとのこと。胸ポケットのみの変更です。
旧仕様の胸ポケットなしのボタンダウンシャツは、現時点ではセール商品に若干残っているようです。
また、スポーツシャツ分類のアメリカ製ボタンダウンシャツについては、2016年時点でも胸ポケット付きで、もちろん今回も変更ありません。
New Regent Fit(ニュー・リージェントフィット)、New Milano Fit(ニュー・ミラノフィット)
胸ポケットの変更とは直接的には関係ないのですが、2019年よりフィットが変更されていますので、ここでご紹介。
- New Regent Fit(ニュー・リージェントフィット)
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中庸といえる主力のフィットですが、着丈が4.5cm短く、前立てが0.6cm細くなったとのこと。着丈が短くなったといっても、タックインするには十分な長さだと思います。これでも最近のインディビジュアライズド・シャツ(Individualized Shirt)よりもまだ少し長いくらいですから。
近年のシャツはどのブランドも着丈が短くなる傾向があるのですよ。その中でもブルックス・ブラザーズは長めの着丈を維持していたのですが、世の中の流れに合わせたということでしょうか。これで裾出しが可能になりました。
前立ての幅については、より現代的になったということでしょうか。ブルックス・ブラザーズのシャツの前立ての幅の歴史的な変遷を知りたいところです。
- New Milano Fit(ニュー・ミラノフィット)
一番細めのフィットですが、Regent Fitとほぼ同様に着丈を短くし(後ろ身頃4.5cm、前身頃2.5cm)、前立てを0.9cm細くしたとのこと。前立てはさらに細めに。
そして、前ボタンの数を7個から8個に増やしたそう。昔はブルックス・ブラザーズの前ボタンの数は6個だったのですが、さらに増やしましたか。ボタンの間隔を狭めているそうです。どういう意図があるのでしょうね。
そして最後に重要な点、背ダーツが入りました。これは賛否が分かれそうですねぇ。とりあえず、タックインしたときにすっきりするのは確かです。
その他のMadison Fit(マディソン・フィット)などには変更はないようです。
さいごに
胸ポケットについては「ふーん」という感想の方が多いような気がしますが、フィットの変更については賛否両論ありそうです。なお、ボタンダウンシャツを集めた記事がありますので、そちらも併せてご覧ください。
それでは。
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