早いもので、2020年ももう終わり。皆さんにとって今年は良い年でしたでしょうか? というわけで、今年のコンサバファッションを振り返ってみましょう。
クラシックフィットの時代
20年くらい前に買ったインディビジュアライズド・シャツ(Individualized Shirts)のボタンダウンシャツを久しぶりに着てみたところ、特に夏に一枚で着ると調子が良かったのです。全体に余裕があり、今でいうところのClassic Fit相当ですね。当時そんな呼び方はありませんでしたが(ちなみにサイズはStandard Fitよりもハーフサイズ下を着ています)。
ああ、いまはクラシックフィット、つまり細すぎず大きすぎず、昔ながらのフィットの時代なのだなと、痛感しました。
ご存じのとおりスリムフィットの時代は数年前に終わり、そしていまはビッグシルエットの服が世の中にあふれています。ビッグシルエットのピークは過ぎたと思われますが、それでもコンサバ服(大人の服)の主流が10年代(2010年代)のような極端なスリムフィットに戻ることはしばらくはなさそう。
ただ、「昔ながらのフィット」って具体的にどのくらいやねん、という疑問がとうぜん出てくると思います。確かに難しい、というか正解はありません。各時代でフィットはけっこう違いますから。おそらくこれからは90年代(1990年代)的な服が主流になりそうですから、いまなら90年代くらいがちょうど良いなのかなぁ。
最近見た着こなしで印象に残ったのが、60年代(1960年代)のジェームズ・ボンド。60年代はどちらかというと細めの時代なのですが、このときのショーン・コネリーのシャツは少しゆとりのあるフィットが印象的(ビスポークのはず)。これくらいがクラシックフィットかなぁ。
いまは「オーバーサイズ」と名前の付いた服がけっこうありますが、オーバーコート(ステンカラーコートとかダッフルコートとか)の類は、ちょっとゆとりのあるくらいがクラシックだと思います。
ちなみに、最近の若者は全身にメリハリのない着こなしの人が多く、私にはイマイチに見えるなぁ。体型が良く見えないのですよ。良く言えば、体型を隠せるということでしょうけど。
パンツもクラシックフィット
パンツについてもやはりクラシックフィットが気になります。私が最近よく穿いているのは、相変わらずリーバイス(Levi's)の501ですね。それもShrink-to-Fitのヤツ。Shrink-to-Fitの501はそうでないものに比べて少し太めなのです。実は私はいろいろな色の501を持っています。
スキニーな細めのパンツが必ずしも悪いわけではないと思いますが、大人には難しい時代になりつつあるなと。大人がスキニーを穿くなら流行の「追い風」が必要と私は考えますが、いまは風が吹いていません。
さて、パンツに関していつの時代も気になるのが、裾幅。ご存じ中村達也氏の記事より。
ひとつ言えるのが、18cm以下の極端に細い裾幅は今の流れではないと言うことです。
このへんの目安は身長によっても変わるでしょうし、5ポケットパンツならもう少し細くてもよいとは思います。私が最近穿いているパンツで裾幅が最も細いものは、日本企画501の約18cmですね。
そうそう、ここ数年で70年代(1970年代)スタイルが注目されつつあり、それに伴いフレア系のパンツも散見するようになりました。ただ、コンサバスタイルだとそういうパンツを私はあまりお勧めしません。裾幅広めのパンツなら、リーバイスの現行505のような、裾まであまりテーパードしないまっすぐなパンツをお勧めします。
ちなみに、フレア系のパンツを穿くなら、トップス類はある程度細めでないとイマイチだと思います。70年代はそういう時代でした。襟は大きめ、肩幅は狭め。
今年のベストバイ
今年の私も相変わらず大したものは買っていませんが、靴だとこれ。パラブーツなどと違って、少なくとも日本なら他人と被ることはまずないでしょう。できればアメリカ製で買いなおしたいところですが。
この靴も便利でよく履きました。ビンテージのスニーカーには特に興味がありません。黒いスニーカーも欲しいな。
何色も「大人買い」をしたのがこちら。冬はタートルネックやモックネックを着ていることが多いのです。
2022年の展望
2022年春夏の傾向については、こんな記事があります。
フレンチな服は、相変わらず気になります。
ちなみに、ファッションに関する小ネタについては、ツイッターでつぶやいていることが多いのです。こっちのブログではあまりやらなくなりましたね。
さて、来年こそはコロナ禍がなんとかなりますでしょうか……。
それでは。
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