今日は、レッドウィング(レッドウイング、Red Wing、Redwing)の革靴(靴、シューズ)、ワークブーツを取り上げます。アイリッシュセッター、エンジニアブーツ、ベックマンブーツ、などなど。《最終更新日: 2016年9月13日》
Red Wing(Redwing、レッドウィング、レッドウイング)はワークブーツの代表格!
レッドウィングは、1905年創業のアメリカはミネソタ州の靴ブランド。ワークシューズやワークブーツといえば、まずはこのブランドを挙げないわけにはいかないでしょう。アメカジ(アメリカン・カジュアル)をやるなら欠かせないブランドです。
有名人の愛用者も多く、エリック・クラプトン(Eric Clapton)やアメリカのブッシュ元大統領(パパブッシュ)もここのワークブーツを履いています。
なおここの靴は、基本的には頑強で靴底(ソール)の張り替えも可能なグッドイヤーウェルト製法でつくられています(一部マッケイ製法などの靴もある)。アメリカ製。
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グッドイヤーウェルト製法ですので、修理をすると元の履き心地に復活するのです。
アメリカのAmazon.comなら、一部のモデルでwidth(足囲、ウィズ、ワイズ)を選べます。
The Irish Setter(アイリッシュ・セッター)はハンティングブーツ、8875、875、…
レッドウィングで一番有名な靴と思われるのが、1952年に登場した通称アイリッシュ・セッター(The Irish Setter、今はこの名称は別ブランドに使われている)。ワークブーツとして知られていますが、もともとはハンティングブーツとして開発されたそうな。無骨なモックトウ(モカシントウ)が魅力的。
靴底には、クッション・クレープ・ウェッジ・ソール(Cushion Crepe Wedge Sole)を進化させた白いトラクション・トレッド・ソール(Traction Tred Sole)を採用しています。柔らかくクッション性に優れているのが特徴。
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街履きとしてなら、6インチのモデルが履きやすいでしょう。甲革(アッパー)にOro-Iginalを使用した875や、赤みの強いオロ・ラセット・レザー(Oro Russet Leather)を使用した8875(アメリカでは8131)あたりが有名です。
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プレーントウ(プレーントゥ、ラウンドトウ)のものもあります。無骨な雰囲気が少し薄れるので、実はこちらのほうが適応範囲は広いのかも。
ちなみに、Roughout(ラフアウト)は毛足を整えていない荒々しい雰囲気のスエード(スウェード)のことで、ワークシューズにはよく使われています。
短靴のOxford(オックスフォード)もありまして、暖かい季節にも履きやすいワークシューズといえるでしょう。ブーツとは異なりストームウェルト(かな?)が付いていまして、よりゴツくなっています。
Engineer Boots(エンジニアブーツ)の2268
レッドウィングのエンジニアブーツ(Engineer Boots)は、1938年に鉄道機関士用のワークブーツとして登場しました。
耐油性と耐久性に優れたコード・ソール(Cord Sole)と、鉄芯の入った爪先であるスティールトウを採用しています。
2268は、まさにエンジニアブーツの大定番。バイカースタイルによく合います。2976はショート丈。
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The Pecos Boots(ペコスブーツ)
ペコスブーツ(The Pecos Boots)は、レッドウィングが1953年に発表した農場・牧場・製油所用のローパーブーツ。靴紐がなく、着脱が容易なのが嬉しい。
ドレッシーで重量感のあるコルク・ソール(Black Chemigum Cork Sole)を使用したものと、カジュアルなトラクション・トレッド・ソールを使用したものがあります。
Iron Ranger(アイアン・レンジ)
アイアンレンジ(Iron Range)とは、レッドウィング本社があるミネソタ州北部の鉄鉱石が豊かな場所のこと。そこの鉱山で働いていた人用のワークブーツを復活させたのが、アイアンレンジブーツ(Iron Ranger)です。
爪先を2重に補強したキャップトトウ(Capped Toe)は、ストレートチップの先祖的なデザインなのかな。コルク・ソール(Brown Nitrile Cork Sole)を採用しています。
The Beckman Boots(Gentleman Traveler、ベックマン・ブーツ)
ベックマン・ブーツ(The Beckman Boots、Gentleman Traveler)は、レッドウィングの創始者チャールズ・ベックマンの名前を冠したブーツ。アメカジからモードまで幅広く使える素晴らしくバランスの良いデザインの靴で、近年人気があるのもうなずけます。
革底(レザーソール)にラグ・ソール(Lug Sole)を貼り付けた靴底は、ドレッシーさと機能の高さを併せ持った仕様。
こだわりの靴
特製のこだわり靴もありまして、特に注目は履きこむと中の茶色の下地が見えてくるいわゆる茶芯のクロンダイク(Klondike)という革や、発売当初の色を再現したゴールド・ラセット・セコイア(Gold Russet Sequoia)という革などに注目してください。
ポストマンシューズ
レッドウィングのPostman(ポストマン)は、ポストマンシューズの代表格といえるでしょう。短靴のPostman Oxford(ポストマン・オックスフォード)、型番101は1954年に郵便配達人と警察官のための靴として発表されました。まっ平らなウェッジソールが特徴です。90年代(1990年代)までアメリカ郵便局の指定靴だったとのこと。
柔らかなゴム底なので歩きやすく、ガラス革なのでお手入れがラク、それでいてそれなりにキチンとして見える点が長く愛用されてきた理由でしょう。もちろんグッドイヤーウェルト製法で、アメリカ製。
型番9196のPostman Chukka(ポストマン・チャッカ)は、チャッカブーツ型。チャッカ型のポストマンは1958年に登場したとのこと。また、黒以外のポストマンはワークシューズっぽいラギッドな仕上がりですね。
その他
その他のレッドウィング(レッドウイング、Redwing)の靴やブーツは、こちら。
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追記
- (2009年6月16日)記事を全面的に書き換え。
- (2016年9月13日)2016年度秋冬最初の更新。
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