今日は、MA-1型フライトジャケット(ブルゾン)を取り上げます。ボマージャケット(ボンバージャケット)の代表格。《最終更新日: 2018年10月28日》
フライトジャケットMA-1
MA-1は、1954年に登場したアメリカ空軍のナイロン製フライトジャケット。-10度~+10度の地域に対応したジャケットだそう。ベトナム戦争時に活躍したのもコレ。
デザインの特徴としては、襟、袖、裾部分が全部リブニットで、着丈が短いこと。裏地がオレンジ色になっているのは、遭難時に裏返しに着て発見されやすいようにするため(仕様違いもあり)。
スタジャン(ベースボールジャケット)に似たシンプルかつスポーティーなデザインが魅力で、デザインを似せたカジュアル用ブルゾンも多くつくられています。
スティーブ・マックイーンの『ハンター』
またまた映画ネタなのですが、スティーブ・マックイーン(スティーヴ・マックィーン)の遺作『ハンター』において、マックイーンのMA-1姿が見られます。
ジーンズにスニーカーを合わせた、MA-1の典型的な着こなし。
映画『氷の微笑』のマイケル・ダグラスは、黒いMA-1を着ています。
映画『パルプ・フィクション』のブルース・ウィリスは、スエード(スウェード)のMA-1型ブルゾンを着ています。大人っぽく着こなせておススメ(ブルース・ウィリスはかなりカジュアルに着ていますけど)。
Alpha Industries(アルファ・インダストリーズ、アルファー)
アルファ・インダストリーズ(アルファー、Alpha Industries)は、1959年創業のアメリカのミリタリーウェアブランド。アメリカ軍が実際に使用しているフライトジャケットでもっとも多く採用されているのが、ここのものだそう。
MA-1の代表ブランドといえば、まずはやはりアルファでしょう。定番の2000に加え、細身につくられたTight(タイト、20004)もあります。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはアウターウェア類も充実しています。
「シェットランドウール ボタンフロント ショートジャケット」は、1837年創業のイギリスはアブラハム・ムーン(Abraham Moon and Sons)社のシェットランド(シェトランド)ウール地を使用したブルゾン。サーモア(Thermore)の中綿入りで温かい仕上がりです。首のリブのデザインが格好良いと思いますよ。
「ポリエステル ジップアップショートジャケット」は、ブラックウォッチ柄のポリエステルを使用したブルゾン。サーモア(Thermore)社のハイテク中綿であるEcodown(エコダウン)を内蔵しています。カジュアルラインのレッド・フリース(Red Fleece)の商品です。
セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
J. Press(J・プレス)
J・プレス(J. Press)は、1902年創業のアメリカはコネチカット州のアメトラブランド。ブルックス・ブラザーズは良くも悪くも国際的なブランドといえますが、J・プレスはアメトラどっぷり(?)という印象があります。
今季はMA-1型といえるブルゾンに力を入れていまして、しなやかで上品なゴートスキン(山羊革)のスエードであるゴートスエード、そしてシープレザー(羊革)のものがありました。比較的身幅は細めでしょう。
ダウン内蔵のものもありまして、モコモコしたキルトステッチが印象的。
Soundman(サウンドマン、音男)
サウンドマン(Soundman、音男)は、今井千尋氏がデザインする2000年に誕生したカジュアルウェアブランド。コンセプトは、テーラード・ワーク・ミリタリー・スポーツを基本にデザインされたスタイリッシュ・ローテク・クローズ、とのこと。
Berlin(ベルリン)は、ドイツ軍のフライトジャケットを基にデザインされたとのこと。あちらは基本的には皮革製ですが、こちらは独特なコーティングが施されたウールフランネル(フラノ)地を使用していて、より上品に仕上がっています。デザインはMA-1をスタンドカラーしたような感じといえるでしょう。シンサレート(Thinsulate)の中綿入りで温か。
他の記事も……
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追記
- (2007年2月7日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年11月13日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年12月19日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2014年10月30日)2014年度秋冬最初の更新。
- (2015年3月30日)2015年春夏最初の更新。
- (2015年10月19日)2015年度秋冬最初の更新。
- (2016年4月14日)2016年春夏最初の更新。
- (2018年10月28日)2018年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
kerorin2
また、流行りますか!?
blackwatch
流行るか流行らないかと訊かれても困ってしまいますが(汗)、機能的なアウターとして今後も一定の人気を保つのではないでしょうか?
キレイめに着るなら、そのものズバリではなく街着用にアレンジしたものの方が着こなしやすいでしょうけど。
ブラックスーツ
身長168㎝なのでサイズ的にSもMも中途半端なのですが、以前買ったCWU/45のMがデカすぎた(MADE IN USAだったせいもありますが)という過去があったのでSサイズにしました。
着丈がちょっと短い気もしますが、肩幅がちょうど良いのでジャストフィットな着こなしって事でOKにしています。
しかし、暖かいわ・内ポケットも含め収納力はあるわで、非常に使い勝手が良いですな。
インナーはとりあえずチャンピオンのスウェットにしてますけど、ショートブルゾンのインナーって何が良いんですかね?
映画「ハンター」のスティーブ・マックイーンみたいにシャツをズボンインの着こなしが妥当なのでしょうか?
blackwatch
そう、MA-1は軽くて暖かいんですよね。着丈は、ちょっと短く感じるくらいが「仕様」なんじゃないでしょうか。
インナーですが、よく見るのがスウェットパーカー。確かに、MA-1の首元にはパーカーがしっくり着ます。もちろん、普通のクルーネックもよく見ますし、タートルネックでも良いと思います。
シャツについては、裾リブのせいで若干うるさく感じるかもしれませんが、裾出しも可能だと思います。ただし、シャツはイマドキの短丈細身のものでないと、シャツのはみ出し方がだらしなくなっちゃいそう。