今日は、雑誌OilyBoy(Oily Boy、オイリーボーイ)のThe Ivy Book(ザ・アイビー・ブック)を読んでみます。
The Ivy Book(ザ・アイビー・ブック)
OilyBoyは、雑誌Popeye(ポパイ)が創刊された1976年ごろに青春時代を過ごした人向けの「オヤジ向けPopeye」という位置付けみたい。現在50歳前後くらいの人が対象かな。
しばらく新作が出ていなかったのですが、2年以上ぶりに出ました。何かネタができたら新作が出るという方針と思われます。今回は“The Ivy Book”という副題のとおり、まさにアイビースタイルの大特集になっています。
内容は、まずは有識者へのアイビーについてのインタビュー。これが読み応えがあります。栗野宏文氏のフレンチっぽい着こなしも良いですね。外国人にも取材していまして、トム・ブラウン(Thom Browne)はアイビーを象徴する俳優として映画『ある愛の詩』のライアン・オニールを挙げています。70年代(1970年代)色のあるこの映画を選ぶとは意外でした。
着こなしやアイビーの主要アイテムももちろん紹介されています。着こなしはけっこう若いと思いましたよ。
そしてこの号の最大の見所は、あの“Take Ivy”(『テイク・アイビー』)の映像のダイジェスト版のDVDが付いてくること。実は本の“Take Ivy”は、この映像版をつくるために取材したときの副産物だったそう。10分程度ですがけっこう興味深い内容でして、個人的には本の“Take Ivy”よりも面白かったりして。全編を見てみたいなぁ。
ちなみに、“Take Ivy”は英語版に加えてオランダ語版と韓国語版が出るのだそう。すごいね。また“Take Ivy”という名称については、デイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck)のジャズナンバーである『テイク・ファイヴ』(“Take Five”)をもじったとのこと。5拍子で有名な曲です。
今年はヴァン・ヂャケット(VAN Jacket)の創始者である石津謙介氏の生誕100周年。石津さんはアイビー人気が復活する直前(2005年)にお亡くなりになりましたが、もしご存命でしたらいまの復活をどうお感じになっているのでしょうか。今号ではそんな記事も掲載されています。
というわけで、今号は年齢に関係なく、アメトラ(アメリカン・トラッド)好きの人なら老いも若きも「黙って買い」の内容だと思いますよ。
それでは。
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