今日は、ラルディーニ(Lardini)のテーラードジャケット、ネイビーブレザー、コート、ウエストコート(ベスト、ジレ)を取り上げます。《最終更新日: 2016年5月14日》
Lardini(ラルディーニ)
ラルディーニは、ジャケットやスーツを得意とする1978年創業のイタリアブランド。近年新メンバーを加え、いまっぽくなったと評判です。
ラルディーニのジャケットはパッドや芯といった副資材を極力省いたアンコン仕様なので、カジュアルにも着やすいでしょう。総じて身幅は細めですが、着丈は普通くらいかな。ちなみにラルディーニの目印であるラペル(下襟)のコサージュは、簡単に着脱可能ですよ。
テーラードジャケット、ブレザー
ラルディーニのジャケットは、3つボタンサイドベンツ、パッチポケット仕様が基本。全体のいろいろなバランスが、「今」の標準という感じです。コンサバに着るならクセがなく着やすいはず。
こちらは、表面に細かな凹凸のあるホップサック織りのウール地のネイビージャケット。使いやすいまさに基本の一着といえます。春夏(秋)用と秋冬(春)用がありまして、この写真は春夏から初秋向き。裏地はほとんどありませんが袖裏は付いています。
こちらもホップサックウール地のジャケットですが、メタルボタン仕様です。春夏から初秋向き。
こちらは、グレーのホップサックウール地のジャケット。端正な色合いが魅力です。春夏から初秋向き。
こちらは、目立たないウインドウペイン(ウインドーペーン)柄が入ったウール地のジャケット。仕事にも使いやすい柄といえるでしょう。春夏から初秋向き。
こちらは、春夏を代表する素材であるリネン(麻)地のジャケット。ヘリンボーン織りで表情を出しています。
こちらは、春夏向きのコットンリネン地のジャケット。これは、独特な色合いと織りが面白いですね。
こちらは、ウールとシルク(絹)とリネンを混紡地のいわゆる三者混素材のジャケット。高級感のある生地ですが、伸縮性のあるニット地なのでラクチンな着心地。杢調の生地にも味を感じます。春夏から初秋向きくらい。
こちらは、複数の色を組み合わせたいわゆるガンクラブ・チェック柄のテーラードジャケット。柄入りのジャケットといってもこのくらいの大きさの柄なら取り入れやすいはず。なんと言ってもカントリースタイルの伝統的な柄ですから。生地は温かみのあるウール。
共地のウエストコートもありまして、ダブルブレスト仕様なのが最大の特徴。ジャケットと組み合わせてもバラでも文句なく格好良く着こなせるでしょう。背面はコットン地。
Easy(イージー)
Easy(イージー)は、芯やパッドをさらに省略した軽やかな仕立てのジャケット。袖裏は付いています。
杢のような表情のリネン地、コットンとシルク(絹)混紡のレトロなジャカード織りの生地、それにシルクやウールなどを混紡したチェック柄のサマーツイード地などがあります。いずれも春夏向き。
シャツジャケット
シャツジャケットといってもいろいろありますが、ラルディーニのものは基本的にはシャツのつくりでテーラード型を取り入れた仕上がりです。3つボタン3パッチポケット仕様で、身幅は細めで着丈は普通くらい。袖裏もなく、半袖Tシャツなどにも合わせやすいでしょう。
こちらは、シボの入ったストレッチ入りコットン地と、デニム風のリネンコットン地のシャツジャケットです。
もちろんダブルブレスト(ダブル前)のジャケットもありまして、生地はデニム風のリネンコットン地です。シャツジャケットのダブルブレストはちょっと珍しいかも。
ニットジャケット
ニット地のジャケットは、まさにカーディガンのように軽く羽織れます。着丈は短め。
こちらは、パイル(タオル)のような生地感のコットン混紡地を使用したニットジャケット。春夏にうれしい感触を楽しめます。無地に加えストライプ柄も。
ウエストコート(ジレ)、オッドベスト
次は、着こなしの完成度をひとつ上げてくれるウエストコート(ジレ)、オッドベスト。
こちらは、ヘリンボーン織りのリネン地を使用した春夏向きウエストコート。背中側も共地です。身幅は細め。
ステンカラーコート(バルマカーンコート、バルカラーコート)、トレンチコート
ラルディーニは、トレンチコートもつくっています。
こちらは、シックな雰囲気のウールコットンのギャバジン地を使用したトレンチコート。こう見えて実は中綿入りでして、十分な暖かさを誇ります。身幅は細めで着丈は少し短め。
見た目の特徴としては、台襟がなくてトレンチコートにしては襟が小さめ。私は痩せているので、こういう仕様が好きなんです。
同じ生地でやはり中綿入りのステンカラーコートもあります。これは台襟が付いていてベルト付きで、シングルトレンチコートのような雰囲気のあるコートといえます。
一流人気ブランドのイタリア製ウール混コートにしては、値段はボチボチなんじゃないかなぁ。襟に付いているブートニエールはもちろん着脱可能ですよ。
チェスターフィールドコート(チェスターコート)
次は、ドレスコートの最高峰であるチェスターフィールドコート(チェスターコート)。ラルディーニのチェスターフィールドコートは、やはりパッドや芯といった副資材を少なめにしたアンコン仕様です。細身ですので中にジャケットを着ないジャケット的な着方も可能。
まずは、シングルブレスト(シングル前)仕様のチェスターフィールドコート。打ち抜きボタンと腰のウエルトポケット(箱ポケット)という仕様がちょっとカジュアルです。
JH23143AQは打ち抜きボタン仕様ですが比較的オーソドックスな仕上がり。JHLCM01は厚手のウール地を使用していて、かなりカジュアル寄りの仕上がりです。
ダブルブレスト(ダブル前)仕様もありましてよりクラシックさを感じますが、パッチポケット仕様で雰囲気を堅くなりすぎないよう仕上げています。JH23041AQは基本的には端正な仕上がりですが、ポロコートのようなカジュアルさも感じさせます。
Pコート(ピーコート)、ニットダッフルコート
こちらは、ショールカラー(ヘチマ襟)が印象的なPコート(ピーコート)。大きく弧を描いたショールカラーが大人っぽい雰囲気を醸し出しています。生地はウールコットンで身幅は細め、すっきり着られます。イタリア製。
ラルディーニから、ダッフルコートが出ました。LCM03はウールニット地のダッフルコート。ニットのダッフルコートというと女性的な印象で私好みではなかったのですが、これはストイックな雰囲気が残っていて良いですね。軽くて動きやすいニット特有の着心地を楽しめるでしょう。襟付きでフードのない仕様で、これも大人っぽい雰囲気になって私好み。
いつもよりも小さめのサイズを選んだほうがよさそうです。ニットだから伸縮性がありますし。
LCM02は、やはりウールニット地のダブルブレストチェスターフィールドコート。カフスとバックベルトが付いてアルスターコート風の仕上がりですが、ショールカラー(ヘチマ襟)仕様になっているのが面白いところ。ボタンも凝っています。
その他
その他のラルディーニのテーラードジャケットやブレザーは、こちら。
他の記事も……
なお、ネイビーブレザーを集めた記事や、テーラードジャケットを集めた記事、それにダブルブレストのジャケットを集めた記事がありますので、それらも併せてご覧ください。「カテゴリ / ジャケット、ブレザー」をご覧になると、それぞれ当ブログのジャケットに関する記事を網羅できます。
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追記
- (2012年11月3日)2012年度秋冬最初の更新。
- (2013年4月20日)2013年春夏最初の更新。
- (2013年12月10日)2013年度秋冬最初の更新。
- (2014年5月1日)2014年春夏最初の更新。
- (2014年11月30日)2014年度秋冬最初の更新。
- (2015年4月19日)2015年春夏最初の更新。
- (2016年5月14日)2016年春夏最初の更新。
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