
今日は、デンツ(Dents)のレザーグローブ(革手袋、手ぶくろ)を取り上げます。《最終更新日: 2018年1月17日》
革手袋(レザーグローブ)といえば、Dents(デンツ)
デンツは、1777年創業のイギリスのレザーグローブブランド。江戸時代中期(!)から手袋をつくっているんですね……。レザーグローブの「基準」ともいえるブランドで、とにかくレザーグローブといえばここを外すわけには参りません。
デンツについては、こちらの記事も参考になりますよ。
レザー(皮革)、裏地(ライナー、ライニング)の種類
デンツの手袋に使われる皮革の種類としては、柔らかくドレッシーなヘアシープ(シープレザー、ラムスキン、羊革)、表面のシボが格好良く丈夫なディアスキン(鹿革)、そして毛穴が目立って野趣にあふれるペッカリー(イノシシ類の革)などが代表的なところ。
また裏地(ライニング、ライナー、裏打ち、裏貼り)があるものとないものがありまして、裏地があるほうが当然のことながら温かいのです。ただ、「通」はより手にフィットする裏地なし(アンラインド)を好む傾向があるようです(裏地が傷むことがないという理由もあるでしょう)。

なお、デンツの手袋に使われる裏地のカシミア(カシミヤ)には、イギリスのカシミアの名門ジョンストンズ(Johnstons)のものが使われているとのこと。さすがデンツ、裏地も抜かりありません。
サイズ

これはデンツに限りませんが、サイズについても少々。
甲の周りの長さを測りまして、それを「インチ」(1インチ=2.54センチメートル)に換算したものが手袋のサイズの基本だと思いますが、ざっくり言いましてサイズ表記 “8” がだいたい “M” 相当の大きさと考えてよいでしょう。
レザーグローブは着用しているうちに伸びますので、ちょっとキツめを選ぶのがコツ。ブカブカなのは、イマイチ格好悪いのです。
一番人気は、やはりペッカリー

デンツの手袋で一番定評があるのは、やはりペッカリーのものでしょう。裏地なしのものと、ラムズウール(ラムウール)の裏地付きのもの、そして肌触り最高のカシミア(カシミヤ)の裏地付きのものがあります。味のある手縫いステッチに注目してください。
細かな仕様違いがいろいろあります。強いて言えば、手首に何も付いていないとドレス寄りで、ストラップなどが付いているとカジュアル寄りでしょうか。









ペッカリーは、どちらかと言うとカジュアルな素材です。濃色のものならビジネススーツに合わせても問題ありませんが、一番相性が良いのは少しカントリー寄りのスタイルでしょうね。
男らしいディアスキン(鹿革)

シボ感のあるディアスキンは、最も男らしい手袋用素材かも。お堅いフォーマル向きとまではいえませんが、ビジネスからカジュアルまで幅広く使えます。これも細かな仕様違いがあります。
Alton(アルトン)は、裏地なしのアンラインド仕様のディアスキングローブ。フィット感を求めるならこれです。手縫いですよ。



ドレッシーなヘアシープ(羊革)
ヘアシープ(シープレザー、羊革)の手袋は、ドレッシーな雰囲気なのが特徴です。
こちらは、ジェームズ・ボンドシリーズの映画『007 スカイフォール』にて、ダニエル・クレイグが着用しているモデルを製品化したヘアシープグローブ。裏地はカシミアです。
デンツには縫い目が見える外縫い(ブリックシーム、アウトシーム)仕様の手袋が多いのですが、こちらは縫い目の見えない内縫い(インシーム)仕様になっています。より都会的でフォーマルな雰囲気に。甲の縫い目もありません。







こちらもジェームズ・ボンドの手袋で、ダニエル・クレイグが映画『007 スペクター』にて着用したもの。今度はドライビンググローブでして、通気穴が開いています。素材はヘアシープで、裏地なしのアンラインド仕様。
その他
その他のデンツのレザーグローブ(手袋)は、こちら。
他の記事も……


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