
アメリカの雑誌GQが、今年の秋の流行(トレンド)についてまとめています。ちょっと見にくい資料になっているような気もしますが、ひとつひとつ順に見てみましょう。
- Three's Company
スリーピース・スーツ。クラシックスタイルの復活の一環でしょうか。個人的には、股上の浅いパンツのスリーピースはあまり格好良いとは思わないなぁ。
- Checks and Balances
チェック柄のアイテム。特にジャケットやアウター、スーツなど。このへんは近年の継続傾向でしょう。
- Buckle-Up
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ストラップ付きの靴、特にモンクストラップ。当ブログではよく書いていることですが、高いレベルで幅広い着こなしに対応してくれる靴といえます。ただ、普通のビジネススーツにダブルモンクストラップはちょっと派手かな。
- The Indigo Dress Shirt
デニムやシャンブレーといったシャツをカジュアルに合わせるのは当たり前ですが、これをあえてドレスシャツとして着る。まあこれも継続傾向ですね。いかにもデニムなシャツをビジネスに合わせられる職種は限られるでしょうが、そろそろビジネススーツに青シャツを合わせることが復活するのではないでしょうか。
- Double Up
ダブルブレスト(ダブル前)のコート。この手のコートでは、個人的にはポロコートが好きですね。
- Cable Guy
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ケーブル編みのセーター。厚手のものはアランセーターが代表格ですが、それほど厚手でないケーブル編みのセーターもプレッピーなアイテムでとてもいまの気分なのです(ラルフ・ローレンが得意としていますね)。
- Bomber Squad
ボマージャケット(ボンバージャケット)、つまり爆撃機乗務員用のジャケット。ここでは特に襟にムートンが付いたフライトジャケットG-1のようなジャケットを指しているようです。この「男臭さ」がいま新鮮なのです。
- Get a Driver
ドライビングキャップ、日本でいうところのハンチング帽でしょうか。アイビーキャップというのもありましたが、それらの細かい違いは私にはよく分からないですね。それはともかく、ブリティッシュカントリー系のスタイルにこの手の帽子はよく合います。
- Pins and Needles
ピンストライプのスーツ。個人的にはこの手のスーツは定番だと思っていますが、そういえば近年はそれほど多くなかったかな。
- Blanket Statement
毛布(ブランケット)のように裾などにボーダー柄を施したアイテム。コンサバの範疇内で面白みが出せる意匠といえるでしょうか。
- Locked and Loden
ローデングリーンのアイテム。この色というと、個人的にはやはりローデンクロスとかローデンコートを思い出しますね。
- Re-Corded
コーデュロイ地のアイテム。いろいろなメディアでこの素材は話題です。手軽に秋冬感を出せますので、私は特にコーデュロイパンツは流行に関係なくよく着用しています。
- Chelsea Swagger
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さまざまなデザインのブーツが紹介されていますが、とりあえずはサイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)のことでしょう。60年代(1960年代)のイギリスのストリートスタイルという感じ。
- The New Toggle Coat
新しいデザインのダッフルコート。まあデザインはともかくとして、アメトラにもブリティッシュもフレンチにも対応するダッフルコートの人気はしばらく継続しそうです。
- Dot Knots
ドット(水玉)柄のネクタイ。小さいピンドット柄ならまあありふれていますが、少し大きめのポルカドット柄のネクタイは新鮮に感じます。
- Barbour Shop
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バブアー(バーブァー、Barbour)風のワックスコットンジャケット。この素材には賛否ありますが、私は少なくともバブアーのあのデザインは大好きですね。
- Nordic Track
フェアアイル柄とかノルディック柄とか、そういう柄のセーター。このへんも継続傾向ですね。やはりカントリースタイルによく合います。
- Rubber the Right Way
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これは白いソールのスニーカーということかな。アイリッシュセーターなどにもいえますが、白いソールの靴は印象が軽くなる点が特徴です。その「軽さ」が着こなしに欲しいときがあるのですよ。
- Fur Sure
ファー付きのアイテム。いろいろありますけど、特にミリタリー系のラギッドなアウターが多そうです。
- Plaid Wrap
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チェック柄のマフラー。まあ基本アイテムなのですが、トラッドが流行っていないときは人気がありませんでしたね。
- Wine-O's
ワインレッド。近年はプレッピーな健康的な色が人気でしたが、そろそろこの手のちょっと渋めの色に注目してはいかがでしょう。
- Puff Piece
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ダウンベスト(ヴェスト)の中でも、特に肩の切り替え(ヨーク)部分に異素材を使ったもの。そう、ロッキー・マウンテン・フェザーベッド(Rocky Mountain Featherbed)のような。
- Ring Around the Collar
ショールカラー(ヘチマ襟)のジャケット。普通はタキシードにしか採用されない仕様ですが、普段遣いのジャケットに使うと新鮮味があるということでしょう。
以上、たくさんあって疲れました……。ざっくりいって、トラッド寄り、特にカントリー寄りのアイテムが相変わらず人気があるなと。個人的に特に気になるのは、ワインレッドかなぁ。往年のロメオ・ジリ(Romeo Gigli)みたいな色遣いが気になります。
それでは。
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