今日は、雑誌Men's EX(メンズ・イーエックス)の2012年12月号を読んでみます。
アメトラ いまどき着こなし術
今月の大特集は、「アメトラ いまどき着こなし術」。なんとも直球勝負なアメトラ(アメリカン・トラッド)の特集です。Men's EXでは珍しいような。
冒頭にはこんな記述が。
毎日なに気なく着ているネイビーJK&グレーパンツという王道スタイル。実はこの着こなし、アメトラに端を発していることをご存知だろうか? 1970年代のアメリカにて、紺ブレ×チャコールグレーのパンツがスーツ以外のビジネスウェアとして初提案され、日本に入ってきたのが始まりだ。
言われてみるとそんな気もするし、60年代にもあったような気もするし、イギリスはどうだったっけという気もします。こちらはジェームズ・ボンドの紺ブレ姿。アメリカ人っぽく見えます。たぶん60年代。
グレーパンツに合わせる前は、ホワイトフランネルもしくはホワイトリネンあたりのパンツを合わせていたのかな。

アメトラといっても、昔のままだとコスプレっぽくなってしまいがち。意図してコスプレっぽくしたいのならいいのですけど。というわけで今号では、イマドキのアメトラの着こなし方として以下のものを挙げています(抜粋しました)。
- 効かせるチェック
シャツは白無地ではなく、チェック柄を推しています。細かなチェックならビジネス、大きなチェックならカジュアル。
- 英国的色ニット
ケーブル編みやシェットランドウール製のカラフルなセーター。
- 欧州タッセル&色ソックス
ペニーローファーだと学生っぽくなる点は否めません。で、タッセルローファー。とかいいつつ、私はペニーローファーも愛用していますけど。それはともかく、ヨーロッパブランドのものでなくてもよいとは思いますが。
ソックスもセーターと同じような考え方で、要は差し色です。
- パンツ選び
-
パンツのシルエットは、着こなしの方向性を示す要点です。アメトラといえども、インコテックス(Incotex)のようなイタリアブランドのパンツでぜんぜん問題ないですよ。当ブログでも昔から継続して紹介しています。
- ポロコート
近年はチェスターフィールドコートが盛り上がっていますが、その中でも特にアメトラらしいといえるのがポロコート。イギリスで生まれアメリカで発展したコートだそうな。
というわけで、特にアメトラ特集でなくても挙がりそうな項目ばかりだと思いました。つまり、いまの流行はアメトラとの親和性が強いといえそうです。
シャツについて、2000年代は白シャツばかりがもてはやされましたが、これからは無地シャツも色付きのものの人気が高くなると思われます。ビジネスにおいても。90年代(1990年代)がそういう時代でした。
そのほか、今号ではラルフ・ローレン(Ralph Lauren)が大きく取り上げられています。
……今月はこのくらいかな。また来月~♪ 私はデジタル版(電子版)を愛読しております。
- 雑誌Men's EX(メンズ・イーエックス)に電子版(デジタル版)が登場!
- 最高級靴読本Vol.5(Men's Ex特別編集)が発売されています
- Men's EX(メンズ・イーエックス)特別編集『男の傑作品 服・靴・鞄 リフォーム大全集』が出ました!
- 「週末服」雑誌Men's EX(メンズ・イーエックス)2012年11月号を読む
それでは。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。
←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック!
この記事へのコメント
NowhereMan
ファッションのスタイルについて疑問があります。
アメトラやらブリトラ、アメカジなど自分が知らないファッションスタイルは他にもまだたくさんあると思いますが(今、挙げた三つのスタイルもいまいち理解していません。)、私はファッションのスタイルを見るたびに疑問に思うことがあります。
それは、アメリカンな装いなのにヨーロピアンなアイテムをコーディネートに取り入れて良いのかということです(逆にヨーロピアンな装いなのにアメリカンなアイテムを取り入れる場合や、はたまた違う組み合わせ方も考えられます)。
たとえば、アメカジなのに靴がクラークスのデザートブーツっておかしいですよね?
そもそもそういうコーディネートをしてしまう時点でファッションを語ることは憚られるのでしょうか?
かといってもウェスタンシャツを着るからといってウェスタンブーツを履いてしまうと、もはやコスプレですよね。
そういった物をうまく取り入れていくのがファッションということでしょうか?
もとをただせば、ファッションのそれぞれのアイテムの発祥をたどるとコーディネートとか言ってられないくらいにがっちがちに括られてしまいますよね…
冬場に着る防寒着はほとんどといってもともとは軍服なので、軍服を基準にコーディネートをするとなると軍隊になりますよね。
もはや、コーディネートじゃないですね…それこそコスプレですね。
ファッションスタイルのすみわけはどのように区別されているのでしょうか?
それこそ、このBLOGの記事を読めと言われればおしまいですが…
よろしくお願いします。
blackwatch
適当な雑誌(例えば2ndとか)を見てみてください。アメリカとヨーロッパのブランドを混ぜた着こなしなんていくらでもありますから。ちなみに、アメカジにClarksの靴を合わせることも普通によくあります。
じゃあなんでも混ぜていいのかというと、そういうわけでもないのです。どういうものを混ぜていいのかダメなのかは、残念ながらはっきりした(普遍的な)法則は思いつかないですねぇ。
それに、どういうものを混ぜていいのかダメなのかは、有識者でも人によって意見が分かれるはずです。絶対の法則はありません。このへんは、音楽や料理とかでも同様のことがいえるでしょう。
結局、知識と経験、それと少しのセンスじゃないでしょうか。陳腐な結論になってしまいますが。とりあえずは、雑誌などに掲載されている気に入った着こなしを真似るだけでも形になるはずです。
NowhereMan
個人的には、絶対の法則がない所がファッションに限らず、音楽や料理も厄介な所だなと思っています。
故に”知識と経験”には納得しました。
それから、絶対の法則がないのであれば、自分の中で基準を設けるのも良いのかなとも思いました。
ありがとうございました。
blackwatch
付け加えるなら、いまの流行を理解することでしょうか。あえて流行を無視するのもアリなのですが、無視するにしてもできれば空気を理解しておきたいところ。