今日は、ワークブーツ、ワークシューズなどの革靴(靴)を取り上げます。
ワークシューズとは、ワークブーツとは
ワークシューズとは、労働者が作業用に履く丈夫な靴のこと。ワークシューズのブーツ版がワークブーツです。ちなみに雑誌Free & Easy(フリー&イージー)では、短靴のワークシューズをブーティーオックスフォードと呼んでいますね。
ワークシューズの辞書的な定義は簡単なのですが、ファッション的な定義はちょっと難しいと感じています。何がワークシューズで何がワークシューズでないか……。作業(仕事)といってもいろいろありますので、意味を広く取れば多くの靴がワークシューズの範疇に入ってしまいます。
それはともかくとして、以下に主なワークシューズをご紹介。
- モックトウ(Uチップ)、プレーントウ
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典型的なワークシューズといえば、モックトウ(Uチップ)型かプレーントウ型でしょう。ブーツの丈の長さはいろいろあります。
- エンジニアブーツ
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ワークブーツ(労働者用ブーツ)の一種で、工場労働者向けのブーツ。靴ヒモが機械に巻き込まれないよう、靴ヒモではなくバックルとストラップで調節します。
着こなしとしては、ライダースジャケットのようなバイカースタイルに合わせることが多いですね。
- ペコスブーツ(ローパーブーツ)
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農作業用のワークブーツで、靴ひもがなく長靴みたいなブーツです。「ペコスブーツ」はレッドウイング(Red Wing)の商品名でして、一般的にはローパーブーツと呼んだほうがよいのかも。
地味なウエスタンブーツといった雰囲気のブーツといえるかな。
- ラインマンブーツ
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電線敷設工事用のワークブーツで、危険な高所においてフィット感を高めるために爪先まで靴ヒモの鳩目があります。結果、スニーカーみたいな見た目になったのが親しみやすいのか、アメカジスタイルにおいても人気のブーツです。
モンキーブーツと呼ばれるブーツも、これと近い位置付けなのでは。
お手入れ方法など
ワークシューズ関連のお手入れ方法などは、これらの記事が参考になりそうです。
ところで、丈の長いブーツを手際良く編み上げるコツや、ブーツ用の靴べらがあるんだそうな。
Thorogood(ソログッド)
ソログッド(Thorogood)は、1892年創業のアメリカはウィスコンシン州のウェインブレナー・シュー・カンパニー(Weinbrenner Shoe Company)社の一ブランド。甲革のトリプルステッチの入り方に個性を感じます。グッドイヤーウェルト製法でアメリカ製。
ワークブーツは各種そろっていますが、特に個性的と思うのがRoofer(ルーファー)。屋根ふき職人用の靴で、高所用ということで爪先まで靴ヒモの鳩目があります。リベット遣いにも注目してください。
そのほかのワークブーツはUチップ(モックトウ)型とプレーントウ型があり、丈も6インチと8インチがあります。丈が長い8インチはスチールトウ仕様(爪先に鉄板入り)の安全靴。靴底(ソール)の仕様も2種類くらいあります。
アメリカのAmazon.comなら、一部の靴でwidth(足囲、ウィズ、ワイズ)を選べます。
MoonStar Fine Vulcanized(ムーンスター・ファイン・バルカナイズ)
ムーンスター(MoonStar)は、1873年創業の日本の老舗靴メーカー(旧・月星化成)。ムーンスター・ファイン・バルカナイズ(MoonStar Fine Vulcanized)は、アッパーとソールを圧着する昔ながらのバルカナイズ(バルカナイズド、ヴァルカナイズ、ヴァルカナイズド、加硫釜)製法を使用して福岡県久留米市で製造しているこだわりのスニーカーブランドです。
種類豊富にありますが、特にAlweatherが気になりました。基本的にはキャンバス地のスニーカーですが、下半分にゴムをあしらっているのが特徴。名前のとおり全天候型のスニーカーです。機能はともかくとしてその見た目も魅力。Alweather Cは、キャンバス部分にポリウレタンコーティングを施して防水性能を高めています。
Alweather MTは、下半分にゴムをあしらっているAlweatherの発展モデル。上半分がキャンバス地ではなくスエード(スウェード)地を採用しています。靴紐も替えて鳩目もDカン付きにし、よりアウトドア風の仕上がり。
Alweaterのサイドゴアブーツ版が、Alweater Sidegoa。着脱が容易という利点もあります。
Mudguardは、ローカット(ミッドカット?)版です。
White's Boots(Whites、ホワイツ・ブーツ)
ワークブーツの最高峰ブランドといえるホワイツ・ブーツ(White's Boots、Whites)は、南北戦争(1861年-1865年)以前に創業したというアメリカの老舗ワークシューズブランド。
やはりハードな雰囲気の靴が多いですが、Semi-Dress(セミドレス)やSmoke Jumper(スモーク・ジャンパー)なら街履きにも対応します。そのへんのワークブーツとは、見た目のオーラが違うなぁ。
Wolverine(ウルヴァリン、ウルバリン)
「本気」の人に愛用されているウルヴァリン(ウルバリン、Wolverine)は、1883年創業のアメリカはオハイオ州のアウトドアシューズ、ワークシューズの老舗ブランド。
名作1000マイルブーツが復刻されました。特にウイングチップ型のワークブーツがありそうでないデザインで注目ですね。
Chippewa Boots(チペワ)
最初は木材の伐採人用のブーツをつくっていたというチペワ(Chippewa Boots)は、1901年創業のアメリカはウィスコンシン州チペワ・フォールズのワークシューズブランド。
レッドウィングと並ぶワークシューズの基本ブランドとしてよく知られています。ワークシューズもひととおりそろっています。
Red Wing(Redwing、レッドウィング、レッドウイング)
ワークブーツを代表するブランドであるレッドウィング(レッドウイング、Red Wing、Redwing)は、1905年創業のアメリカの靴ブランド。
アイリッシュセッターを始め、エンジニアブーツやペコスブーツなどのブーツの名作がそろい踏みです。
Timberland(ティンバーランド)のイエローブーツ
完全防水ブーツで有名なティンバーランド(Timberland)は、1918年創業のアメリカのアウトドアシューズブランド。現在の社名になったのは、1973年です。
イエローブーツこと6インチプレミアムブーツ(6in Premium Boot)は、アメリカを代表する靴のひとつといえます。
Danner(ダナー)
トレッキングブーツの代表格であるダナー(Danner)は、1932年創業のアメリカの靴ブランド。
お得意のマウンテンブーツ以外に、ダナーは格好良いクラシックなワークブーツもつくっています。もちろん間違いのないデキです。
Quoddy Trail Moccasin(クオディ・トレイル・モカシン、クオッディ)
手縫いのモカシンに定評があるクオッディ・トレイル・モカシン(クオディ、Quoddy Trail Moccasin)は、1909年創業のアメリカはメイン州の靴ブランド。
モカシン製法の靴としてすこぶる評判の高いブランドでして、ブーツ型のモカシンも各種あります。
Russell Moccasin(ラッセルモカシン、ラッセル・モカシン)
モカシンシューズの代表的なブランドであるラッセルモカシン(ラッセル・モカシン、Russell Moccasin)は、1898年創業のアメリカのアウトドアシューズブランド。
Safari PH(サファリPH)やHiker(ハイカー)など、ブーツも豊富にそろっています。
Sebago(セバゴ)
ローファーやデッキシューズを得意としているセバゴ(Sebago)は、1946年創業のアメリカの老舗の靴ブランド。
セバゴのデッキシューズは昔から世界的に知られていまして、創業当時くらいはあのスペリー・トップサイダーにデッキシューズを納入していたらしい……、です。ブーツ型のモカシン靴もあります。
Tricker's(トリッカーズ)のカントリーブーツ
英国王室御用達(ロイヤルワラント)ブランドでもあるトリッカーズ(Tricker's)は、1829年創業のイギリスの靴ブランド。
MaltonやStowといったカントリーブーツは、トリッカーズの代表作といってよいでしょう。ブリティッシュカントリースタイルには欠かせません。
Clarks(クラークス)
今のカジュアルシューズを代表するブランドといってよさそうなクラークス(Clarks)は、1825年創業のイギリスの靴ブランド。
ワラビー・ブーツ(Wallabee Boot)やデザート・ブーツ(Desert Boot)など、ブーツも名作ぞろいです。
Caminando(カミナンド)
関税の安いメキシコで生産しているカミナンド(Caminando)は、2008年に誕生した日本の靴ブランド。
特にブーツに力を入れているようで、スタイリッシュでラギッドなブーツがそろっています。
サイドゴアブーツ、ジョッパーブーツ、レースアップブーツ、……
ドレス寄りのブーツといえば、サイドゴアブーツ、ジョッパーブーツ、レースアップブーツなどが挙げられます。
キレイめスタイルをスタイリッシュに見せる切り札として、これらのブーツを使ってみてはいかがでしょうか。
マウンテンブーツ、トレッキングブーツ、ハイキングブーツ、クライミングブーツ、登山靴
アウトドアスタイルに合わせるなら、やはりマウンテンブーツ、トレッキングブーツ、ハイキングブーツ、クライミングブーツといった登山靴が最高です。
本格的なものにするか、街履き向きのソフトなものにするか……。
他の記事も……
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なお、もし今日の記事の商品などがうまく表示されないようでしたら、「快適にご覧いただくために……」の記事の内容を確認してみてくださいね。ノートン先生が何かしているかも……。
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