今日は、インディビジュアライズド・シャツ(インディビジュアライズドシャツ、インディビ、Individualized Shirts)のボタンダウンシャツを取り上げます。《最終更新日: 2015年5月22日》
Individualized Shirts(インディビジュアライズド・シャツ、インディビ)
インディビジュアライズド・シャツは、1961年創業のアメリカはニュージャージー州のシャツブランド。なんだか舌をかみそうな名前ですね。実際、キーボードで打ち込むのも面倒くさい(汗)。もちろんアメリカ製。
長い間ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)のシャツをつくっていた名門ファクトリーブランドです。今はブルックスのシャツはつくってないみたいですけどね。まあ、ブルックスは近年いろいろありましたし……。
インディビジュアライズド・シャツといえば、ダン・リバー(Dan River)社のオックスフォード生地が有名でした。かつてブルックス・ブラザーズにて独占されていたこの生地は重厚で使い込むほどに味が出て好評だったのですが、なんとダン・リバー社が倒産してしまっていまはもう入手困難に……。とはいっても、いま使っているオックスフォード地も十分質の高いものだと思いますよ。
Classic Fit(クラシック・フィット)、Standard Fit(スタンダード・フィット)、Slim Fit(スリム・フィット)
インディビジュアライズド・シャツのシルエットは、現在は以下の3種類が主力です。
- Classic Fit(クラシック・フィット)
昔ながらの比較的ゆったりとしたフィット。私が2000年代初頭くらいに買ったここのシャツはたぶんこれ。さすがにヤセ体型の私にはぴったりフィットはしないですが、シャツの「基本」ができているのでこれはこれで愛用しています。
- Standard Fit(スタンダード・フィット)
クラシック・フィットと後述のスリム・フィットの中間のフィット。普通体型の人なら現在はこれが一番着やすいかも。現在の日本における主力商品といえます。
- Slim Fit(スリム・フィット)
最も細身のフィットで、1960年代(60年代)後半に全盛だったスタイルだそう。私も持っていまして、胸囲はすごく細いというわけではないですが、胴囲は絞られていて(ダーツは入っていないですが)結構細いですね。
インディビジュアライズド・シャツの着丈は、2012年くらいから以前よりも短くなりました。
- INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディビジュアライズド シャツ) - 老舗のカスタムシャツを支えてきた実力ブランド - boq.jp
- INDIVIDUALIZED SHIRTSの社長とメシや!|たかがジーパンや!
映画にも使われているそうです。
ちなみにアメリカの大統領だったパパ・ブッシュ氏と小ブッシュ氏の親子は、インディビジュアライズド・シャツ製のシャツを着ているとのこと。
柄も生地もいろいろあります
基本のオックスフォード地はCambridge Oxford(ケンブリッジ・オックスフォード)、Regatta Oxford(レガッタ・オックスフォード)、Great American Oxford(グレート・アメリカン・オックスフォード)の3種類ありまして、Cambridgeが一番薄手、Great Americanが一番厚手です。
「通」の人は、重厚な質感のクラシックな厚手のものを選ぶのでしょうが、真夏は厚手すぎても暑いかも。まあ、好みや用途に合わせてお選びください。
その他、ベンガル・ストライプ、シャンブレー、ギンガムチェック、マドラスチェック、ドットなどがあります。
襟型はレギュラーカラー(ストレートカラー)やラウンドカラーもありますが、やはりアメトラ(アメリカン・トラッド)らしいボタンダウンが中心ですね。シャツの基本的な仕様は、表前立て(前立てあり)や箱ヒダ(センターボックスプリーツ)など、まさにアメトラの王道といった感じ。
まず1枚選ぶなら、やはりオックスフォードの無地でしょうか。
こちらは、デニム地のボタンダウンシャツ。存在感のあるヴィンテージデニムを使用しています。
こちらは、春夏トラッドの大定番地であるシアサッカーを使用したボタンダウンシャツ。表面の独特の凹凸が特徴の生地で、直接肌に触れるシャツに使うのが一番その特性を活かせると思います。
長袖(長そで)のほかに、半袖(半そで)シャツもありますよ。アメリカ人は、けっこう半袖ドレスシャツがお好きのようです。こちらはオックスフォード地の半袖ボタンダウンシャツです。
こちらは、フラップポケット付きの半袖ボタンダウンシャツ。J・プレス(J. Press)のボタンダウンシャツが昔からこの仕様なのです。「アウター」らしさが出て半袖シャツには特によく似合う意匠だと思います。
ベンガル・ストライプは、細めのはっきりしたストライプ柄。昔からよく使われる柄ですが、近年はストライプ柄が注目されていますので、そういう意味でも狙い目です。
ジャケットリクワイヤード(Jacket Required)さんがインディビジュアライズド・シャツに別注しています。半袖ボタンダウンシャツですが裾がスクエアカットでアロハシャツのような雰囲気を出しています。
柄と素材にも注目で、ハワイアン柄とパッチワーク柄はいかにもアメリカ的な柄、無地は春夏らしいリネン(麻)100%地、特にオリーブは今っぽいですねぇ。いずれもリラックスして着られる仕上がりです。
その他
その他のインディビジュアライズド・シャツ(インディビジュアライズドシャツ、インディビ)のボタンダウンシャツは、こちら。
他の記事も……
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追記
- (2005年8月14日)商品を追加。
- (2005年10月3日)商品を追加。
- (2007年4月8日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年5月16日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年4月26日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年5月29日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年6月24日)2011年春夏最初の更新。
- (2011年12月1日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年6月19日)2012年春夏最初の更新。
- (2012年11月16日)2012年度秋冬最初の更新。
- (2013年5月31日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年6月8日)2014年春夏最初の更新。
- (2014年11月12日)2014年度秋冬最初の更新。
- (2015年5月22日)2015年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
コーサク
スタンダード・フィットのオクッフォード地いいですね。
バイズさんの別注かフリークスさんのオリジナルかで悩んでるんですが
初めてで1枚だけ買うとしたら、どちらがいいでしょうか。。?
バイズさんの説明を読む限りある程度カジュアルにも対応している別注にひかれますが、
あとで『やはりオリジナルが良かった』と後悔したくない気持ちもあり、、、
今回も答えずらい質問ですが、教えて頂けると幸いです。
blackwatch
一番大きな違いは襟の大きさで、元のものは襟のロールが楽しめ、小襟のものはいまっぽいといえます。また、頭が大きい人は一般的に大きな襟のほうが似合うと思います(小さい人は逆)。
Individualized Shirtsらしさでいえばイジっていない元のものなのでしょうが、あとは考え方次第です。
コーサク
質問なのですが、
オックスフォードの無地にネクタイ(シルク地)をしてもおかしくないでしょうか?
ネクタイするにはカジュアル過ぎますでしょうか?
blackwatch
確かにオックスフォードはドレスシャツの生地の中ではカジュアルなほうかもしれませんが、少なくともアメトラの世界ならネクタイをしてもぜんぜん構いませんよ。重厚なブリティッシュスーツにはあまり合わないと思いますが。
例えば、Brooks Brothersのサイトにあるドレスシャツの商品写真を見ますと、オックスフォード地のシャツにネクタイをしている写真がいくらでもあります。
http://blackwatch.seesaa.net/article/160379228.html
例えば襟がすごく小さいシャツなどにはネクタイは(物理的に)合わせにくくなりますが、それは生地とはまた別の話です。