今日は、ウエスタンシャツ(ウェスタンシャツ)を取り上げます。《最終更新日: 2017年6月6日》
ウエスタンシャツとは(ウェスタンシャツとは)
ウエスタンシャツはアメリカの西部劇などに出てくるカウボーイが着ていたシャツで、ウエスタンウェアのひとつ。肩や背中の波型のヨーク(切り替え)や両胸のフラップポケット、そしてスナップボタンが主な特徴です。
生地は代表的なデニムやシャンブレー以外にも、コットンフランネルのネルシャツなどもあります。
ウエスタンシャツの着こなし
ウエスタンシャツの着こなし方法はいろいろあるでしょうが、合わせやすいのがダウンジャケットやダウンベスト(ヴェスト)に合わせる着こなしかな。相性の良い典型的なアウターは、ランチコートでしょうね。
近年は、あえてテーラードジャケットの中に着るドレッシーな着こなしも注目を集めています。
春夏なら1枚で着るのでしょう。装飾の多いシャツですので、1枚で着てもさみしくないシャツといえます。いずれにせよ、少しはアメリカ中西部を意識して着こなすと失敗が少ないと思います。
Levi's(リーバイス)
リーバイス(Levi's)を別記事で扱っていますが、デニム系の服には当然力を入れていまして、もちろんウエスタンシャツもあります。特に、こだわりの上級ブランドであるリーバイス・ヴィンテージ・クロージング(Levi's Vintage Clothing、LVC)の商品には注目です。
1955 Sawtooth Denim Shirt 07205(1955 ソートゥース/デニムシャツ)は、1955年のウエスタンシャツの復刻モデル。独特のポケットのフラップの形から “sawtooth”(ノコギリの歯)と名づけられました。味のあるヴィンテージ仕様のデニムを使用していて、身幅は少し細めで着丈は裾出しにも対応します。
リーバイスはウエスタンシャツを各種つくっていまして、さまざまな厚さのデニム、それにチェック柄やネルシャツもあります。
Wrangler(ラングラー)
ラングラー(Wrangler)は、1947年に誕生したアメリカのジーンズブランド。母体となる会社は19世紀末の創業だそう。アメリカの3大ジーンズブランドのひとつです。
3大ジーンズブランドの中でウエスタンシャツの印象が一番強いのは、個人的にはラングラーなんですね。学生時代に持っていました。スティーブ・マックイーンも愛用していたようですよ。定番の27MWの流れをくむこのW1927は、身幅は細めで着丈は裾出しに対応。ちなみに27MWは時期によってポケットの形状が異なります。
- the king of cool, Steve McQueen, 1960s
- Western shirt - the king of cool
- Steve McQueen, photographed by William Claxton, 1963. - He tried to make love to me and I shot him
127MWは、27MWの後継モデル。私が学生時代(80年代)に買ったラングラーのウエスタンシャツは、こういうポケット形状だった記憶があります。
Rockmount Ranch Wear(ロックマウント・ランチ・ウェア)
ロックマウント・ランチ・ウェア(Rockmount Ranch Wear、Rock Mount)は、1946年創業のアメリカはデンバーのウエスタンウェアブランド。ウエスタンシャツの代名詞的な大定番ブランドです。アメリカの有名人にも、ここのシャツを愛用している人が多いみたい。
こちらは、ウエスタンシャツ各種。ダイヤモンドスナップボタンやウエスタンヨーク等、このブランドらしい仕様が盛り込まれています。襟の形がいいですねぇ。
生地は、基本的なデニム(洗うと縮むでしょう)、ドレス感のある白いピマコットン、それにカジュアルなチェック柄があります。身幅は少し細めで、着丈は裾出しに対応します。
Remi Relief(レミ・レリーフ)
レミ・レリーフ(Remi Relief)は、後藤豊氏が2008年に創めたカジュアルウェアブランド。1960年代~1970年代のアメリカンカルチャーを基にデザインされているとのこと。
バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)がウエスタンシャツをいろいろ別注しています。デニム地に加え、チェック柄、ペイズリー(ペーズリー)柄、高級感のあるシルク(絹)混地などなど凝ったものが盛りだくさん。第1ボタンのコンチョにも注目してください。総じて身幅は細めで着丈は裾出しに対応しますが、生地によって寸法が変わるようです。日本製。
近年人気のバンドカラー仕様のものもありまして、80年代的なすっきり感を出したいならこれでしょう。
orSlow(オアスロウ、オアスロー)
orSlow(オアスロウ、オアスロー)は、日本のカジュアルウェアブランド。19世紀から20世紀に誕生したワークウェアやミリタリーウェアを、今っぽく表現しているのだそう。ちなみに “orSlow” とは、“originality” のあるものを “slow” にデザインするという意味とのこと。
こちらは、デニム地のウエスタンシャツ。銀色のスナップボタンが印象的です。身幅は少し細めで着丈は裾出しに対応、今の時代に着こなしやすい仕上がりといえます。ブラックデニムのものもあります。
Sunny Sports(サニースポーツ)
適度にこだわったアメカジが得意なサニースポーツ(Sunny Sports)は、2004年に誕生した神奈川県は茅ヶ崎市のカジュアルウェアブランド。
なんと言ってもワークシャツに定評があるブランドでして、ウエスタンシャツもあります。
他の記事も…
ワークシャツを集めた記事がありますので、まずはそちらをご覧ください。「タグ / ウエスタンシャツ」「カテゴリ / シャツ」をご覧になると、それぞれ当ブログのウエスタンシャツとシャツに関する記事を網羅できます。
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追記
- (2007年12月2日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年1月24日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年5月24日)商品を追加、入れ替え。
- (2009年5月17日)商品を追加、入れ替え。
- (2010年4月10日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年5月11日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年4月29日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年4月25日)2013年春夏最初の更新。
- (2013年11月18日)2013年度秋冬最初の更新。
- (2014年5月15日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年5月4日)2015年春夏最初の更新。
- (2015年10月16日)2015年度秋冬最初の更新。
- (2016年5月21日)2016年春夏最初の更新。
- (2017年6月6日)2017年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
kerorin2
インディゴのウエスタンシャツの着こなしについてどうですか?
パンツに入れる?入れない?
パンツのカラーは?
アウターとの相性は??
とっても気になります!
今の季節のインディゴのウエスタンシャツの着こなし、コメント願います!!!
blackwatch
■パンツに入れる入れない
ウエスタンシャツの正当な着こなしは、パンツの中に入れてウエスタンベルトのバックルを見せるやり方でしょう。というか、CPOシャツ以外の正当な着こなしは、たいてい「ズボンイン」ですけど。
でも、今の時代はそんなに堅苦しく考えなくていいと思いますよ。好みで決めてください。上級者にはズボンインを勧めますが、無理しなくてもいいです。
■パンツの色
特にウエスタンシャツだから云々みたいな話はないと思います。ただ、インディゴ色のシャツにはブルージーンズは合わせないほうが無難かなぁ(コテコテになりそうなので)。
ウールパンツとの相性は、よくないでしょうね。
■アウターとの相性
「アメリカ中西部色」が濃厚のシャツですので、そういうアイテムが似合います。
上に書いたダウンジャケットの他では、ジージャン、ムートンジャケット、ランチコート、カバーオール、カウチンセーター、等々。ミリタリーアイテムに合わせるなら、クラシックなB-3やA-2がいいかな。
反対に、例えばブリティッシュなアイテムは合わないです。ベルスタッフとかマッキントッシュとか。アメトラなアイテムも得意じゃないです。シャツの性格がはっきりしていますので、着こなしの幅が広いシャツとはいえないでしょうね。