今日は、ウール、カシミア(カシミヤ)のニットカーディガンを取り上げます。なお、コットン(綿)素材のカーディガンはこちらの記事をご覧ください。《最終更新日: 2019年12月8日》
着こなしいろいろ、ウールやカシミア(カシミヤ)のニットカーディガン
カーディガンは、ブルゾンのようにアウターとして着てもよいですし、寒いときにはブルゾンやジャケットなどのインナーにもなります。ウォーム・ビズ(Warm Biz)対策として、スーツに合わせることも可能。
前ボタンのおかげで脱いだり着たりがラクですし(髪が乱れない)、折りたためるので持ち運びも容易。まあ要するに、いろいろ使える優秀なヤツなワケです。
合わせるインナーとしては、ドレスシャツはもちろん、Tシャツやポロシャツなどにもよく合います。タートルネックのカットソーやセーターにも合わせる着方もあります。
カーディガンの基本は、Vネック。モックネック(ハイネック)のフルジップはブルゾン感覚でも使えます。ショールカラー(ヘチマ襟)のカーディガンは大人っぽい雰囲気が魅力で、往年の映画スターも着ています。
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とりわけスティーブ・マックイーンは、ショールカラーカーディガンをかなり愛用している印象があります。この手の襟のあるカーディガンは、テーラードジャケットのように考えると着こなしが成功しやすいと思いますよ。
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素材はウールのものとコットンのものが代表格ですが、質感や暖かさでは、コットンのものよりもウールのものが勝るでしょう。そしてカシミア(カシミヤ)のものは、高級感と滑らかな肌触りが大きな魅力です。
アランセーター、フィッシャーマンセーター(フィッシャーマンズセーター)
アランセーター、フィッシャーマンセーター(フィッシャーマンズセーター)とは、漁師さんの着ていたセーターのこと。縄状のケーブル編みが施され、厚手なのが特徴。
インバーアラン(インヴァーアラン、インバーラン、Inverallan)など、各種ブランドのアラン編みのカーディガンがあります。
カウチンセーター
カナダの先住民カウチン族の伝統工芸といえるカウチンセーターは、厚手のローゲージセーター。狩猟の際に着られていたためか、動物などの文様が編みこまれていることが多いのです。目が詰んでいるので、セーターのわりには風を通しにくいのも特徴。
カナタ(Kanata)やフライヤーフック(フライヤー・フックス、Flyer Hooks)など、各種ブランドのカーディガンがあります。
John Smedley(ジョン・スメドレー、ジョンスメ)
キレイめニットの代表格であるジョン・スメドレー(ジョンスメ、John Smedley)は、1784年創業のイギリスの超老舗ニットブランド。
ここのメリノウールのセーターは、泣く子も黙る(?)秋冬の定番中の定番アイテム。カーディガンも色や種類はすこぶる豊富です。ビジネスにもカジュアルにも……。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはコンサバなセーターが大充実しています。
メリノウールのセーターは、一般的には薄手でドレッシーになります。重ね着もしやすい。ラムズウール(ラムウール)のセーターは、一般的には中庸な厚さなのが特徴です。そしてカシミアセーターは、肌触りと高級感が堪りません……(これはイタリア製)。
キャメルヘアは、カシミアに匹敵する高級素材。そしていかにもキャメルらしい優しい色合いも魅力です。
「ラムズウール ミックスパターン ショールカラーカーディガン」は、いろいろな柄をクレイジーに配置したショールカラーカーディガン。一枚で主役になれる逸品です。
「ウール/アルパカ ショールカラーカーディガン」は、スコットランドのブレーマー(Braemar)社に別注したショールカラーカーディガン。ウールとアルパカの混紡でネップの入った味のある糸を使用しています。イタリア製。
そうそう、セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
William Lockie(ウィリアム・ロッキー)のラムズウールカーディガン
ウィリアム・ロッキー(William Lockie)は、1874年創業のイギリスはスコットランドのニットブランド。定評ある老舗ニットブランドです。スコットランド製。
ウィリアム・ロッキーといえば、中庸な厚さで使いやすいラムズウール(ラムウール)のセーターに定評があります。Vネックカーディガンもコンサバな仕上がり。
Jackson(ジャクソン)は、リブ編みのショールカラーカーディガン。かなりの厚みで迫力のある一着です。前ボタンの留め方で表情を変えられます。
Inverallan(インバーアラン)のシェットランドウールカーディガン
インバーアラン(インヴァーアラン、インバーラン、Inverallan)は、イギリスはスコットランドのニットブランド。伝統的なセーターを各種つくっていて、品質も定評があります。
起毛されて暖かいシェットランドウール製のニットカーディガンは、意外に定番的につくっているところは少ないのです。イギリス製(スコットランド製)ならなおさら。インバーアランのVネックカーディガンは、木製ボタン(ウッドボタン)がかわいい仕上がり。
Drumohr(ドルモア)
世界最古(!)のニットブランドであるドルモア(Drumohr)は、1770年創業のスコットランドとイタリアのニットブランド。
何かと使いやすいドレッシーな27ゲージメリノウールのVネックカーディガンのほか、ケーブル編みが見事なショールカラーカーディガンなどもあります。
Jamieson's(ジャミーソンズ、ジェミーソンズ)
シェットランド(シェトランド)ウールのセーターが得意なジャミーソンズ(ジェミーソンズ、ジャミーソン、ジェミーソン、Jamieson's of Shetland、Jamiesons)は、1893年創業のイギリスはスコットランドのニットブランド。
ジャミーソンズは、なんと言っても鮮やかなフェアアイル柄のセーターに定評があります。フェアアイルセーターの代表ブランドといってよいでしょう。
Zanone(ザノーネ)のKyoto(キョウト)
「セレクトショップ」の常連ブランドでもあるザノーネ(Zanone)は、1986年創業のイタリアの高級ニットブランド。
ニットカーディガンも各種ありまして、特にモックネックカーディガンのKyoto(キョウト)が有名です。
Lands' End(ランズエンド)
アメリカのカジュアルウェア通販の雄であるランズエンド(Lands' End)は、当然のことながらセーターも得意としています。
今季は、凝った柄やケーブル編みのセーターが豊富にそろいました。比較的お手頃価格ですよ。
Letroyes(Le Troyes、ルトロワ)
丸編みのシームレス(縫い目のない)なつくりのカットソーを得意としているルトロワ(Letroyes、Le Troyes)は、2008年に誕生したフランスはシャンパーニュ地方製のニットブランド。
美しいシルエットのスウェットシャツが話題ですが、ウールのニットセーターもつくっています。カーディガンはVネックのほか、フード付きのフルジップも。細身で身体にフィットし、とくかくいまっぽいのです。
他の記事も……
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追記
- (2005年8月31日)商品を追加、入れ替え。
- (2005年10月23日)商品を大幅に追加、入れ替え。
- (2005年12月6日)商品を追加、入れ替え。
- (2005年12月27日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年1月26日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月3日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年4月13日)コットン素材のものを別記事に移動。
- (2006年12月12日)2006年度秋冬最初の更新。
- (2007年1月20日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年12月15日)2007年度秋冬最初の更新。
- (2008年12月13日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年12月17日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年11月29日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2011年12月8日)2011年度秋冬最初の更新。
- (2012年12月7日)2012年度秋冬最初の更新。
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- (2018年11月29日)2018年度秋冬最初の更新。
- (2019年12月8日)2019年度秋冬最初の更新。
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