今日は、セバゴ(Sebago)の革靴(靴)、デッキシューズ(ボートモカシン)、ビーフロールローファーを取り上げます。《最終更新日: 2015年5月24日》
Sebago(セバゴ)
セバゴは、1946年創業のアメリカの老舗の靴ブランド。ローファーやデッキシューズを得意としているブランドです。
セバゴのビーフロールローファーは、別記事で紹介した "Gentleman" という本にも登場しています。この手の靴の代表的ブランドのひとつといえます。ちなみにこの本の日本語版では、セバゴは「セベーゴ」と表記されています。
またセバゴは、創業当時くらいはあのスペリー・トップサイダー(Sperry Top-Sider)にデッキシューズを納入していた、らしいです……。デッキシューズの元祖的ブランドともいえるでしょう。
ちなみに、あのマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)もセバゴのローファーを履いていたようですよ。
アメリカのAmazon.comなら、width(足囲、ウィズ、ワイズ)を選べます。ビーフロールローファーならB、D、E、3E、一部のデッキシューズならN(B)、M(D)、W(2E)、WW(3E)という感じ。
ビーフロールローファーのClassic(クラシック)
Classic(クラシック)は、セバゴの代名詞的な靴であるビーフロール型のペニーローファー(コインローファー)。木型(ラスト)的にも普通のペニーローファーよりもボリュームがありますので、ボリュームのあるアウターを合わせたときにもバランスが取りやすいと思います。
ガラスレザーを使用していて、革底(レザーソール)仕様でマッケイ製法(正確にはミッドソールを介して2回縫っているマッケイグッドあるいはブラックラピド製法でしょうか)。
こちらは、スエード(スウェード)のClassic。スエードのドレスシューズはそろそろ注目すべきかも。
Kerry(ケリー)は、タッセルローファー(タッセルモカシン)。普通のペニーローファーと比べると、ドレス感と大人っぽさが加わります。
Grant(グラント)は、ゴム底(ラバーソール)仕様のビーフロールローファー。いかにも機能的なラバーソールですね。
デッキシューズ(ボートモカシン)のDocksides(ドックサイズ、ドックサイド)
次は、デッキシューズ(ボートモカシン)からご紹介。セバゴではデッキシューズのことを、Docksides(ドックサイズ、ドックサイド)と呼んでいます。製法はマッケイで、まさにデッキシューズの基本型です。
素材はオイルドレザーやスエード(スウェード)、ヌバックなどいろいろ。ちなみに靴底は、スペリー・トップサイダーのスペリーソールとは溝の入り方がちょっと違います。
こちらは、ネオプレン(クロロプレンゴム)というゴム素材を使用したDocksides。伸縮性・防水性に優れているのだそう。色展開にも注目してください。
多色遣いのデッキシューズはSpinnaker(スピンネーカー、スピネーカー)と呼ばれているようです。こういう靴は普通の革靴だと履きこなしにくそうに感じますが、デッキシューズなら履きこなしやすいというか、デッキシューズなら普通です。
こちらは基本はキャンバス地で、かかと部分に皮革をあしらったSpinnaker。よりカジュアルさを感じさせるモデルです。
キャンプモカシン(キャンプモック)
次は、川辺用の靴であるキャンプモカシン(キャンプモック)をご紹介。
Campsides(キャンプサイド、キャンプサイズ)は、セバゴの伝統的なキャンプモカシンのライン。イボイボのキャンプソールを備えていることが特徴です。
こちらは、4アイレット(鳩目が4組)のキャンプモカシン。このデザインはまさに定番的です。2色遣いのものにも注目してください。
こちらは、スエード地のCampsides。かかと部分に別の皮革をあしらっています。
Campsides Mid(キャンプサイド・ミッド)は、その名のとおりミッドカット仕様のCampsides。これなら真冬にも履けますね。色展開も面白い。
Campsides 360 Mid(キャンプサイド360ミッド)は、かかと部分に飾りの靴ヒモをあしらったCampsides Mid。より野趣さを感じる仕上がりです。
ドライビングシューズ
Kedge Tie(ケッジ・タイ)は、モカシン型のドライビングシューズ。甲革はヌバックです。
Horween(ホーウィン)の皮革(レザー)を使用
こちらは、オールデン(Alden)のコードバンでおなじみホーウィン(Horween)社の皮革を使用したClassic。これは確実に革の良さを実感できそうです。色展開にも注目してください。
ホーウィンレザーを使用したDocksidesとSpinnaker、それにCampsides 360 Midもあります。味のある革の表情が魅力です。
スニーカー型のTrainers(トレーナーズ)
セバゴは、スニーカーもつくっています。Trainers(トレーナーズ)はスニーカー型のデッキシューズ。アッパーはキャンバスで、ボートソール仕様。
こちらはスエード地のTrainersで、ローカットに加えミッドカットもあります。
Trainers Deck(トレーナーズ・デッキ)は、モカシン型のスニーカー。アッパーはキャンバスです。
Trainers Loafer(トレーナーズ・ローファー)は、ビーフロールローファー型のスニーカー。赤いソールもトラッドで、これは狙い目じゃないですか。
私のビーフロールローファー、デッキシューズ
次は、私の持っているビーフロールローファーをご紹介。これは "Cordo" という色です。
え? なんで「ビーフロール」と呼ぶのかって? 写真の靴の甲の両側部分に注目してください。日本人にはチャーシューといったほうがいいかな?(笑)
おそらくもともとは補強のための仕様だと思うのですが(詳しいことは分かりません)、これがあることによってカジュアル度が増して、カジュアルスタイルに合わせやすくなると思います。
靴底です。革底(レザーソール)です。ヒールはゴム(ラバー)。
なお、靴底の縫い目のところには溝を掘っていません。まあ、この価格帯の靴はこれが普通でしょう。
ちなみに、widthは "AA"("2A")という極細です。日本で売っているセバゴはたいてい "E" や "EE" ですから、これはめちゃめちゃ細いことになります。
靴の中を覗いてみました。この靴はアンラインド(裏地なしの一枚革)なのですが、その様子が分かるかな?
マッケイ製法特有の縫い目が見えます。ハーフソックはたぶん合成皮革で、それはちょっと残念。まあ、履いたら見えませんけど。
ちなみにこれ、アメリカ製です。
で、実際の履き心地ですが、マッケイ製法で、かつアンラインドなので、やはり非常に柔らかいですね。最近はグッドイヤーウェルト製法の靴ばかり履いていたので、こういう靴を履くのは新鮮でした。
アッパーの革はガラス加工されていると思うのですが、ガラス特有のイヤな感じの履きジワが(今のところ)入らないので、個人的にはこの革を意外に気に入っています。
その他私は、ビーフロール仕様ではないCayman II(ケイマン)というセバゴのローファーも持っています。
もうひとつ、私の持っているDocksidesをご紹介。素材はスエード(スウェード)で、色はライトグレー。
これはアメリカのオークションサイトで入手したものでして、運の良いことにアメリカ製でした。現行モデルはアメリカ製ではないはずです。
私は足がすこぶる細いので、width(ウィズ、ワイズ、足囲)は "N"("Narrow")を選びました。
"N" のwidthは、個人輸入しないと入手は難しいかも。
その他
その他のセバゴの靴は、こちら。
他の記事も……
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追記
- (2005年8月27日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年5月26日)記述を追加。商品を追加、入れ替え。
- (2010年3月21日)2010年春夏最初の更新。
- (2010年11月1日)2010年度秋冬最初の更新。
- (2011年7月17日)2011年春夏最初の更新。
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- (2014年12月3日)2014年度秋冬最初の更新。
- (2015年5月24日)2015年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
つなでかなしも
デザインも現在のようなありふれたものではなく、皆が注目するような粋なもので、
曽根崎の小林靴店も人もうらやむ独自のスタイルのシューズを作っていました。
blackwatch
貴重な往年のアイビーブーム時の情報のご提供、ありがとうございます。年齢的に私は当時のことは分かりませんので、助かります。「皆が注目するような粋なもの」というのが、すごいなと。
コバヤシ靴店は、今も健在みたいですね。