ピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、イタリアはフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッションの見本市。世界中からファッション関係者が買い付けのために集まってきます。コンサバスタイルのためのファッションショー的な一面もあるといえるかな。
2014年春夏の見本市が先日まで行われていましたので、その様子を見てみましょう。モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
まずは、いつも頼りになりますビームス(Beams)の中村達也氏の記事から。
- PITTI UOMO 初日|ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 2日目、3日目|ELEMENTS OF STYLE
- PITTI UOMO 最終日|ELEMENTS OF STYLE
ブルー、グリーン、ピンク、レッド、イエロー、オレンジなど、相変わらず鮮やかなカラーを提案するサプライヤーが圧倒的に多く、会場内は華やかな印象です。それらをネイビーやベージュやブラウンなどのベーシックカラーと絡ませた提案も多く見られました。
(中略)
パンツ、シャツ、ジャケットを中心にチェックの提案は引き続き多いですが、ジャケットに関しては大柄のチェックが若干少なくなり、普通の大きさのチェックやウィンドウペンが増えた印象です。
会場にいる人達も以前のようなワイルドで押しの強いスタイルの人は少なくなり、キレイな色を身につけた小綺麗なスタイルの人達が更に増えた印象です。
次は、雑誌メンズ・プレシャス(Men's Precious)のファッションディレクターを務める山下英介氏。この方は私より年下なのですが、流行を読む感覚の鋭い方という印象があります。
スーツよりジャケット、ストライプよりチェック、地味色より派手色、といったここ最近の傾向は変わらずですが、
今季はツイードやブークレ調の今まで春夏ものにはあまり使われていなかった立体感のある生地や、シルクやシルク混素材 で変化をつける動きがあるようです。
で、色味はやっぱりまだまだグリーンとオレンジが双璧です。
そして、ジャケットスタイルのキーアイテムになるのがダブルのオッドベスト。
(中略)
カモフラ柄はまだまだ人気。
(中略)
ジェントルマンなスーツスタイル、かっちり撫で付けたヘアスタイルに髭ボーボーというワイルドジェントルマンが急増していました。
というわけで、細かな変化はあるようですが「チェック柄」「華やかな色遣い」といった近年の傾向に変化はない模様です。
ちなみにこんな意見も。ピッティに出展したリゾルト(Resolute)の林芳亨氏のお話。ピッティがメンズコンサバファッションの中心になったのは90年代(1990年代)中旬以降だったかな。
メンズファッションはまだイタリアがメインやから、Pittiがええやろいう結論やった。個人的にはもうイタリアやないんとちゃうか思うてるけどなぁ。(笑)
最後に、ピッティに集まった伊達男たちをご紹介。近年は良くも悪くも派手に、そしてカジュアルになっていますなぁ。
こちらは今年の秋冬向けの記事です。
それでは。
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この記事へのコメント
k.s.
blackwatch
Resoluteのジーンズは、林芳亨氏の履きこなし方が素敵なんですよね。彼の考え方も明快で、ついついResoluteのジーンズも欲しくなっちゃいます。