今日は、バブル期のファッションが復活しているというこの記事。
ファッションは繰り返すというが、なぜかバブル期のファッションだけはリバイバルされなかった。ボディーコンシャスのワンピース、大きな肩パッド、ショッキングピンクの口紅…。男性ならば、だぶだぶのダブルボタンのスーツにセカンドバッグ…などなど、どれも古くさいイメージだ。
確かに丸ごと取り入れるとダサイのは否めない。しかし、パーツパーツで今シーズン復活しているのだから面白い。
ファッションの大きな流れは20年くらいで一周するとよく言われていると認識していますが、そう考えると80年代(1980年代)後半のバブル期のファッションも、いまがちょうど復活する時期だったと考えられるかなと。
カーディガンを肩に掛けるスタイルがブレーク中だ。街でもかなりの確率で遭遇する。ちまたでは「プロデューサー巻き」と読んでいるそうで、カーディガンの肩掛けはバブル期に流行していた巻き方。“業界人っぽい”印象があるところから、いつのまにかこういう呼び方になっているようだ。
「プロデューサー巻き」については、以前の記事で取り上げています。
バブル期に流行したアイテムにセカンドバッグがある。今は「クラッチバッグ」と名を変えて流行中だ。当時のセカンドバッグよりマチも薄く、スマートなイメージ。カーディガン掛け同様、男性女性問わずに人気だ。
クラッチバッグについても、今年になって記事をつくっています。意外に鞄は流行の影響を受けやすいアイテムなんですよ。
続いて、ロゴトレーナー(スェット)。ブランド名がでかでかと入ったトレーナーもしばらくなりを潜めていたが、「KENZO」のタイガーロゴスウェットの世界的な大ヒットで、他ブランドからもぞくぞくと登場。今秋も人気は続きそうだ。
いわゆるDCブランドブームのときにも流行したデカロゴ(?)入りアイテムについては、コンサバな当ブログではオススメしません(スポンサー料をもらっているのなら別ですけど)。基本的にはストリートスタイルのノリですね、あれは。
ちなみにこの手のロゴ入りアイテム、90年代(1990年代)後半のいわゆる裏原(裏原宿)ブームのときも人気があったはず。あの当時、DCブランドブームみたいだなと思った記憶があります。
バブル時代というと、あまりいいイメージはなく、むしろ、バブルを謳歌してきた世代を揶揄するような雰囲気すらあった。ギラギラガツガツは嫌悪され、「自然体」が一番といった風潮が続いていた。
こう考える気持ちも分かりますが、当時は日本以外の欧米でもそれなりに似たようなファッションが流行していました(というか日本が大いに欧米の影響を受けている)。日本以外では特にバブル経済ではなかったはずで、あの手のファッションと「バブル」を必要以上に結びつける必要はないのかなと。
また、この記事では『半沢直樹』を大きく取り上げていますが、あれはバブル期入社の社員が活躍するという話で、(少なくともテレビドラマのほうは)バブル期とはあまり関係ないと思うなぁ。話題だから結び付けたい気持ちは分かりますけど。ちなみにあのテレビドラマ、面白いですね。
さて、80年代ファッションの流行は数年前から続いていますが、当ブログでは何回も「まだ本気を出していない」と書いてきました。今年になって少し本気を出してきているように思いますけど、まだ「本当」の本気ではないと考えます。
残る「大物」は、ビッグシルエットや肩パッド、それにツープリーツパンツやペグトップパンツあたり。これらは女性服ではすでにそこそこ復活しているようですので、男性服についてもそろそろかも。といっても、特に肩パッドあたりが一般に広まるのはまだまだずっと先だろうなぁ。
それでは。
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この記事へのコメント
ふくらはぎ
プロデューサー巻きにしても巻き方は昔通りではないし、
セカンドバッグにも長いベルトがつかなくなりました。
リバイバルというより「見直し」ではないかと思うんです。
次はツータック再燃だと思うんですよね。
やんちゃな人たちが学生服でやっていたノリが
ファッションでも来るような気がしてなりません。
ただリバイバルするのではなく、各個で合わせ方やバランスを考えると
毎日の服装が楽しくなりますよね。
blackwatch
プロデューサー巻きにも昔から種類がありましたから、今回も特に昔とは変わっていないように感じています。また今後は昔ながらのセカンドバッグも復活するかもしれません。ただ、全身の着こなし方については昔とはちょっと変わっているのでしょうね。
80年代的な着こなしの中では、仰るとおり私もとりあえず2プリーツパンツ(もしくはペグトップパンツ)が復活しやすいように考えています。股上の深いパンツに慣れると、次はトップスのシルエットが変わってくるかも。