
今日は、雑誌Zino(ジーノ)の創刊号(2007年5月号)を読んでみます。
Zino(ジーノ)
Zinoは、LEON(レオン)の名物編集長だった岸田一郎氏が新しく立ち上げた男性雑誌。少し前に@zino(@ジーノ)というウェブサイトが話題になっていたのですが、紙媒体も出ました。
ザッと見た感じでは、まあ(かつての)Leonみたいな雑誌です。服だけでなく、生活全般の情報も多くなっているかな。

洒落金男(リッチーノ)、野暮金男(ヤボーノ)
この雑誌で流行らせようとしているみたいなのが、洒落金男(リッチーノ)という言葉。要するに、格好いい金持ちって意味みたい(汗)。その反対語が、野暮金男(ヤボーノ)。格好悪い金持ちね。
さて、流行りますか。個人的には、「イマイチ君からピカイチ君へ」ってのを思い出したなぁ。
ファッションには力が入っていると思います
正直言って、最近のLeonは読むところがないんですよね。立ち読みしていても、あぁ広告ばかりだなぁという印象しか残らない。昔の(岸田一郎時代の)Leonはそうじゃなかった気がする。
一方このZinoは、ファッションについては傾聴すべき主張・提案みたいなものがいくつか載っていると思います。どうでもいいと思われる主張も少なくないですけど。
というわけで、印象に残った記事を以下に拾い上げてみます。
「2プリ」モード

「2プリ」モードとは、2プリーツのモードっぽいパンツのこと。とにかくこの雑誌は、無闇矢鱈と造語が多い(汗)。
2プリーツのパンツは今ではダサいパンツとされていますが、さすがにそろそろ復活するころだと思いますよ。ここで紹介されているインコテックス(Incotex)の2プリーツパンツは、ほとんどプレーンフロント(ノープリーツ)と変わらない細いシルエットです。
とは言っても、アメトラ(アメリカン・トラッド)ではやはりプレーンフロントのほうが合わせやすいでしょう(特にI型なら)。ただ、80年代風プレッピーを狙うなら2プリーツも新鮮かな。
ワールド・リッチーノ・ウォッチング
世界の洒落金男を取り上げようという記事。今回の主役は、イタリアのセレクトショップのオーナー(60)とアパレルバイヤー(55)。
うーん、やっぱり本物の金持ちは違うって感じ。服は嫌味じゃないし、家も凄いや。成金には絶対に真似できませんな。
くるぶしパンツ
踝(くるぶし)丈のコットンパンツを推しています。とは言っても、トム・ブラウンほどは短くありません。ノーブレイクくらい。素足に穿きたい。
これを実践するかどうかはともかく、少なくともズルズルの長い丈はもうやめたほうがいいでしょう。
ポテチン靴

ポテチン靴。鳳啓助じゃありません(汗)。ポテッとしたラウンドトウの靴のこと。
何回も書いていますが、妙に尖がった靴はそろそろダメでしょう。今履いている人は、早めに履き潰すのが吉。
「リチュル(Richlu)」は早い者勝ち
リチュル(Richlu)とは、カナダのワークウェアブランドのこと。遊び心なんぞまったくなさそうな硬派ブランドですが、イタリアでなぜか人気みたい。
@zinoに特集ページがありました。あーなるほど、これはイケますな。それにしても、イタリア人はこの手の発掘が上手いなぁ。
淡色スーツ×薄茶靴!
ライトグレーのスーツに薄茶靴を合わせようという提案。まあ、確かに相性のいい組み合わせではあります。
でも、どうしても印象がラテンっぽくなりますな。アメトラにはなりません。これも@zinoに特集ページがありました。
スエード短パン
スエード(スウェード)のショーツ(ショートパンツ)、あぁこれは新鮮ですな。きっと流行るでしょう(安くはないですけど)。
潤白パンツのス・ス・メ
これも何回も書いていますけど、今季は白パンツが絶対のオススメ。とにかくこれさえ穿いておけば、何となく今っぽく見えます(?)。
真っ白が穿きにくければ、オフホワイト(ライトベージュ)でもいいと思います。白っぽければOK。私も最近、こういうパンツばかり穿いております…。
総評
今月はこんな感じ。他の記事はどうでもいいや。Leonを読むなら、Zinoのほうが読む価値はあると思いました。以上。
それでは。
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この記事へのコメント
ブラックスーツ
これを期に商品として2プリパンツが増えると嬉しいなあ。
でも、2プリパンツってアメトラ的でなないのですね。
ヤマ
blackwatch
カジュアルスタイルにおいて2プリーツが流行らなくなってから、もう15年以上経ちますか。
アメトラといってもいろいろあるようですが、少なくとも50~60年代の「アイビー」と呼ばれるスタイルなら(アメトラの黄金期)、プレーンフロントが基本だと思います。80年代のプレッピーなら、2プリーツ。
ちなみに、私は体型的に2プリーツはあまり似合うとは思えないので、当分穿く予定がないです…。
ヤマさん、こんにちは。
頭の中で「フィルター」さえかければ、それなりに役立つ情報はあると思いますよ。ただ、私にとってはノイズが多すぎるかな…(汗)。
しんいちろう
日本人がイタリア人のライフスタイルを真似るというのもあほらしいです。イタリア人から見たら大笑いじゃないですか。
blackwatch
そういった意味では、私はたいていの雑誌の世界観についていけてないかも(汗)。自然と、目が勝手に必要な情報だけを選別するようになっちゃいました。
冷静に見ると、この雑誌は品がないですよね。もっとも、岸田一郎という人は、ある程度「演出」としてこういう雑誌を作っているふうではありますが。テレビのバラエティー番組みたく。
どうやら一部の世界では「バブル」が来ているようでして、残念ながらこういうイケイケ雑誌のブームはもう少し続くのかもしれません。マジメ路線を貫くと、「Gentry」みたいに休刊になってしまう現実もあります…。