今日は、エンジニアード・ガーメンツ(エンジニアードガーメンツ、Engineered Garments)のテーラードジャケットを取り上げます。《最終更新日: 2017月10月24日》
Engineered Garments(エンジニアード・ガーメンツ、エンジニアードガーメンツ)の「ラギッド」なジャケット
エンジニアード・ガーメンツは1999年に誕生した国内カジュアルウェアブランドで、ネペンテス(Nepenthes)の兄弟ブランドといっていいのかな。今風のオトナっぽいアメカジを目指すなら、このブランドは今絶対にオススメ。
ここのジャケットの特徴は、このブランドらしく「ラギッド」な雰囲気であること。「ジャケットは堅苦しくて……」というアメカジ派の御仁も、エンジニアード・ガーメンツのものなら気軽に着こなせるでしょう。
デザイナーは、鈴木大器氏です
エンジニアード・ガーメンツのデザイナーは、ニューヨーク在住の鈴木大器氏です。エンジニアード・ガーメンツは、GQとCFDA(アメリカファッション協議会)が主催するThe Best New Designers in America 2008の大賞に選ばれています。これは快挙だと思いますよ。
ちなみに、ザ・ポリス(The Police)のギタリストであるアンディ・サマーズ(Andy Summers)も、エンジニアード・ガーメンツを愛用しているのだそうな。さらには、レディオヘッド(Radiohead)のトム・ヨーク(Thom Yorke)も買っていたみたい。
こちらは、鈴木大器氏のお気に入り、および仕事場の特集です。海外のメディアにもよく登場なさっていますね。
ちなみに、「エンジニアード・ガーメンツ」の略し方にはいろいろ論争があるとのこと。「EG(イージー)」派が多いのかな。
主に、「EG(イージー)」、「ガーメンツ」、「エンガメ(ギルガメ風)」、そしてアメ横界隈では「エガちゃん」と呼ばれているという噂も……。
呼び方は、特にどう呼んでも良いと思いますが、ちなみにアメリカのN.Yのエンジニアド・ガーメンツのスタッフおよびデザイナーである鈴木大器氏は「EG(イージー)と呼んでいます。
ネペンテスさん、そしてビームス プラスでも「EG」なので、身内は「EG」派が主流です。
こちらは、エンジニアード・ガーメンツを着たニック・ウースター氏。
ついでに、エンジニアード・ガーメンツを着た渋いオヤジをご紹介。
そうそう、なぜかラーメン屋の博多一風堂のニューヨーク店の制服をデザインしています。
Loiter Jacket(ロイター・ジャケット)
Loiter Jacket(ロイター・ジャケット)は、いちおう3つボタンジャケットのようなデザインですが、シャツのような一枚仕立ての簡易なつくりなのが特徴。身幅は余裕があって着丈は少し短め、ノーベント仕様。
こちらは、高密度で張りのあるコットン100%地を使用したLoiter Jacketです。
こちらは、派手で渋いペイズリー(ペーズリー)柄のコットン地を使用したLoiter Jacket。50年代風の着こなしを狙えるかも。
こちらは、パッチワーク仕立ての面白いLoiter Jacket。トラッドなレジメンタル柄、ポップなドット(水玉)柄、それに夏気分のハワイアン柄があります。薄手の仕立てで春夏向き。
Bedford Jacket(ベッドフォード・ジャケット)
Bedford Jacket(ベッドフォード・ジャケット)は、エンジニアードガーメンツの定番的デザインのジャケットのひとつ。胸ポケットが2つあり、襟のタブで首元を閉じられるのが特徴です。ピークトラペル仕様。カバーオール的なカジュアルな雰囲気。
こちらは、秋冬の大定番生地であるコーデュロイ(コール天)地のBedford Jacket。いっけん普通ですが、実はパッチワークのように生地を切り替えた面白味のある仕上がりです。
NB Jacket(NBジャケット)
NB Jacket(NBジャケット)は、4ポケットとピークラペルが特徴の定番Bedford Jacketを基に、少し身幅を絞って肩の補強ステッチなどを省き、袖口を本切羽にしたジャケット。袖口のボタン2つがアメトラ風ともいえ、少しドレス寄りになりました。
こちらは、チノっぽい生地である高密度のコットンツイル地を使用したNB Jacket。裏地は付いていません。
Baker Jacket(ベイカー・ジャケット、ベーカー・ジャケット)
Baker Jacket(ベイカー・ジャケット、ベーカー・ジャケット)は、3つボタンにサイドベンツが特徴のテーラードジャケット。パッチ&フラップポケット仕様がアメトラらしさを感じさせます。身幅は細め。
こちらは、秋冬の大定番生地であるコーデュロイ(コール天)地のBaker Jacket。色合いといい、まさに今の気分にピッタリの仕上がりといえます。
その他
その他のエンジニアード・ガーメンツ(エンジニアードガーメンツ)は、こちら。
他の記事も……
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追記
- (2007年9月23日)2007年度秋冬最初の更新。
- (2008年3月17日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年10月30日)2008年度秋冬最初の更新。
- (2009年5月19日)2009年春夏最初の更新。
- (2009年10月21日)2009年度秋冬最初の更新。
- (2010年5月6日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年4月29日)2011年春夏最初の更新。
- (2011年11月17日)2011年度秋冬最初の更新。
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- (2017年4月27日)2017年春夏最初の更新。
- (2017年10月24日)2017年度秋冬最初の更新。
この記事へのコメント
saku
20代ちょうど真ん中になり去年からカジュアルなジャケットを好みEGと出合いました。
アメトラは憧れでボタンダウンシャツにアンドーバージャケットなどアメトラ風な服が好きでおもにデニムに合わせて着ています。
今期のAWでアンドーバージャケットにウーステッド ウールフランネルのダークオリーブカラーのアンドーバージャケットがあるのですが生地てきにデニムと合わせるのはよろしくないのでしょうか?
またアンドーバージャケットのヘリンボーンをデニムとよく合わせるのですが問題ないのでしょうか?
blackwatch
最初にいちおう確認させていただきますが、「デニム」とはいわゆるデニム地のジーンズのことですよね。シャツなどではなく。
(デニム地の)ジーンズは懐の深いアイテムですので、たいていの服に合いますよ。着こなしの完成度を上げるためには、シルエットや色落ち具合に気をつける必要はありますけど。
Engineered Garmentsは、それほどアメトラという感じのブランドでもないのですけどね。Brooks BrothersやJ.Pressなどとはまた違う雰囲気です。
saku
デニムはジーンズのことです。
サイジングなどのバランスはこれから学んでいきたいと思います。
EGのアンドーバージャケットに関してなのですがアンドーバージャケットはセンターベント にフックベントなどアイビーのジャケットの要素が入ってるかと思うのですがほんとうに好きな人から見ればアンドーバージャケットはアイビー風のジャケットになるのでしょうか?
blackwatch
フックベントなら必ずアイビー風かというとそうではなく、といいますかAndover Jacketにアイビー的な要素はフックベントしかないですね。
Engineered Garmentsのジャケットの中では、Baker Jacketあたりはかなりアイビーっぽい仕様といえます。ラペルやポケットなどの仕様がそれっぽい。仕立てはかなりカジュアルですけど。
もちろん、アイビー風だから良いとか悪いとかの話ではなく、方向性の違いの話です。
saku
これからも勉強します。
ありがとうございます。
blackwatch
以前Andover Jacketについて「アメトラ風のフックベント仕様です」と説明していましたので、もしかするとそれの影響があったのかなと。やはり後ろの仕様よりも前の仕様のほうが、より強い印象を与えるのは確かですね。