今日は、半袖(半そで)シャツ(ドレスシャツ、ワイシャツ)を取り上げます。
アメトラ(アメリカン・トラッド)派ならボタンダウンシャツ、アメカジ(アメリカン・カジュアル)派ならワークシャツやミリタリーシャツ(アーミーシャツ)はいかがでしょう。《最終更新日: 2016年6月11日》
半袖(半そで)シャツの考え方、着こなし
個人的な意見かもしれませんが、半袖の布帛のシャツ(ドレスシャツ)は、盛夏に1枚で(上に何も着ないで)着るべきだと思っています。ジャケットやブルゾンのインナーとして着るのは、長袖じゃないとなんとなく気分じゃないんですよね。私だけかなあ。半袖をインナーとして着るなら、ポロシャツやTシャツがよろしいかと。
半袖の布帛シャツをドレスっぽく合わせるのはなかなか難しいので(クール・ビズの着こなしは難しいですよね)、無理をせず着こなしは全体的にカジュアルっぽく合わせるのが無難。裾をパンツに入れて、リボンベルトやメッシュベルトで着こなしにアクセントをつけてもいいかも。
往年のビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)は、しばしば太いストライプ柄の半袖ボタンダウンシャツを着ていました。爽やかで面白みもあります。細めのパンツに合わせます。
こちらは、スティーブ・マックイーン(スティーヴ・マックィーン)の半袖ボタンダウンシャツの着こなし。ベルトレスパンツ(かな?)を穿いています。
ちなみにヨーロッパの人は、あまり半袖シャツを着ない印象があります(長袖を腕まくりしていることが多い)。逆にアメリカ人は、半袖シャツをよく着ている印象があります(一流ブランドも定番的につくっている)。
アロハシャツ(ハワイアンシャツ)、開襟シャツ
アロハシャツ(ハワイアンシャツ)などでおなじみの開襟シャツは、解放感あふれる夏向きのシャツです。
ハワイブランドであるレインスプーナー(レイン・スプーナー、Reyn Spooner)のアロハシャツには、ボタンダウン仕様のものもありますよ。
ウエスタンシャツ(ウェスタンシャツ)
ウエスタンシャツ(ウェスタンシャツ)にも半袖はありまして、真夏のウエスタンスタイルに対応してくれます。
半袖シャツは特に一枚で着ると何か寂しく感じるときがあるのですが、ウエスタンシャツだと適度に主張してくれるでしょう。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)のポロカラーシャツ
ゴールデン・フリース(The Golden Fleece、金羊毛)でおなじみのブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)は、1818年創業の究極(?)のアメトラブランド。
アメリカブランドですので、当然のことながら半袖シャツが充実していますよ。カジュアルシャツ(スポーツシャツ)もあります。
Individualized Shirts(インディビジュアライズド・シャツ、インディビジュアライズドシャツ、インディビ)
長い間ブルックス・ブラザーズのシャツをつくっていたインディビジュアライズド・シャツ(Individualized Shirts)は、1961年創業のアメリカのシャツブランド。
本格派ブランドながら近年はスリムフィットも登場し、すっかり今を代表するシャツブランドになった感じ。アメトラやるなら無視できないブランドです。半袖もありますよ。
J. Press(J・プレス)
J・プレス(J. Press)は、1902年創業のアメリカはコネチカット州のアメトラブランド。ブルックス・ブラザーズは良くも悪くも国際的なブランドといえますが、J・プレスはアメトラどっぷり(?)という印象があります。
アメリカブランドだけあって、半袖ボタンダウンシャツは充実しています。いろいろありますが、胸にフラップポケット付きがJ・プレスらしくておススメ。背中側にセンターバックボタンとロッカーループ(ハンガーループ)が付いたアメトラ度の高い仕上がり。身幅は細めといえます。
基本のオックスフォード地に加え、表面の凹凸が肌に張り付かなくてうれしいシアサッカー地、ホワイトパンツあたりに合わせると最高なマドラスチェック柄などがあります。
Sero(セロ)
セロ(Sero)は、1929年創業のアメリカのシャツブランド。中堅の良質シャツブランドとして愛されてきましたが、1997年にブランドが消滅してしまいました。その後2010年にカナダ製で見事に復活し、2015年くらいにアメリカ製になったようです。その後、日本製になったのかな。
こちらは、アメトラ仕様の半袖ボタンダウンシャツ。身幅は少し細め、着丈はタックインのほうが向いているでしょう。
基本のオックスフォード地に加え、通気性が良くて乾いた感触が春夏にうれしいリネン(麻)100%地があります。柄も無地に加え、ギンガムチェックやストライプなど。
プルオーバー仕様のボタンダウンシャツもありまして、こちらは身幅に少し余裕があります。プルオーバーの場合、身幅が細いとすごく着脱しにくくなるんですよ。
Levi's Vintage Clothing(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)
リーバイス(Levi's)を別記事で扱っていますが、デニム系の服には当然力を入れていまして、もちろんワークシャツもあります。特に、リーバイス・ヴィンテージ・クロージング(Levi's Vintage Clothing、LVC)の商品には注目です。
Homerun Shirt(ホームラン・シャツ)は、30年代(1930年代)の子ども用シャツを基にデザインされたとのこと。不思議な仕様の襟が特徴です。Homerun Flapper Shirt(ホームラン・フラッパー・シャツ)は裾がストレートカットになっています。
Bay Meadows Pullover Shirt(ベイ・メドゥズ・プルオーバー・シャツ)は、くつろいだ気分で着られるプルオーバー仕様のシャツ。レトロな雰囲気のチェック柄にも注目してください。
Gitman Brothers(Gitman Bros.、ギットマン・ブラザーズ)、Gitman Vintage(ギットマン・ビンテージ)
アメリカの一流店にもシャツを提供している名門であるギットマン・ブラザーズ(Gitman Bros.、Gitman Brothers)は、1978年創業のアメリカのシャツブランド。
2009年に誕生したギットマン・ビンテージ(Gitman Vintage)は、創業当時である70年代後半から80年代初頭のアーカイブを参考にした新ブランド。首の後ろのボタンやハンガーループ(背中についているループ)など、往年のファンが大好きなアメトラ仕様も盛り込んでいます。
Lands' End(ランズエンド)
アメリカのアパレル通販の雄であるランズエンド(Lands' End)は、シャツにはかなり力を入れています。
半袖シャツももちろん充実しています。カジュアルな半袖シャツにも注目してください。
Sunny Sports(サニースポーツ)
適度にこだわったアメカジが得意なサニースポーツ(Sunny Sports)は、2004年に誕生した神奈川県は茅ヶ崎市のカジュアルウェアブランド。
サニースポーツといえばシャンブレー地のワークシャツの評価がすこぶる高いですが、半袖も出ました。長袖同様に凝った仕上がり。今季はバンダナ柄も登場しています。
無印良品(Muji)
庶民の味方(?)、無印良品(Muji)。お手頃価格が魅力です。
無印良品のシャツは、なんだかんだ言っていろいろ充実しています。不景気な時代には頼りになりますね。
台襟付きのポロシャツ、ボタンダウンポロシャツ
近年は台襟付きのポロシャツが増えていまして、鹿の子素材のドレスシャツと呼べそうなものもけっこうあります。
特にボタンダウン仕様のポロシャツは、かなりドレスシャツっぽく仕上がりますね。クール・ビズにも使えそう。
他の記事も……
長袖ボタンダウンシャツを集めた記事や、長袖ワークシャツを集めた記事がありますので、それらも併せてご覧ください。「タグ / シャツ: 半袖」をご覧になると、当ブログの半袖シャツに関する全記事を網羅できます。
なお当ブログについては、当ブログの目次も参考にしてください。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。
←この記事が面白かった方は、ランキングのバナーをクリック!関連記事
追記
- (2005年6月27日)商品を追加。
- (2005年8月3日)商品を追加。
- (2006年6月20日)全面的に記事を入れ替え。
- (2006年7月11日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年8月14日)商品を追加。
- (2007年6月12日)2007年春夏最初の更新。
- (2008年6月11日)2008年春夏最初の更新。
- (2008年7月5日)商品を追加。
- (2009年6月18日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年6月17日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年6月13日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年6月11日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年6月5日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年6月3日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年6月6日)2015年春夏最初の更新。
- (2016年6月11日)2016年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
U8
1つ質問ですが、半そでシャツの下には下着やタンクトップ等を着るものなのでしょうか?
ビジネスで着る、あるいは前ボタンを開けて着るのならともかく、カジュアルで着る場合、半そでシャツの下に何か着込むとどうしても違和感がありまして・・・。私は半そでのポロシャツも1枚で着るタイプなのですが、blackwatchさんはどのようにお考えでしょうか?
blackwatch
U8さんのおっしゃる「下着やタンクトップ」は、2種類の意味に解釈できました
1. 汗対策などのために着る下着。基本的には、外から見えないことを想定。
http://blackwatch.seesaa.net/article/55693323.html
2. 着こなしのアクセントとしてのTシャツ(タンクトップ)。外から見える(主に首元)ことを想定。
おそらくU8さんは、1の意味でおっしゃっているのだろうと思います。いずれにせよ、まあ好きに着ていいんじゃないでしょうか。カジュアル半袖シャツの着こなしに、細かい規則はないのでは。
下着を見せるなら、それなりに鑑賞に堪える質のTシャツを選ぶべきでしょう。
私なら、首元からTシャツを覗かせたければ下着(Tシャツ)を着る、覗かせたくなければ中に何も着ません。でも、覗かせたくなくても汗対策が必須という体質の人もいるんだろうと思います。
U8
そうです、私が思っているのは汗対策のための下着です。
過去の記事、拝読しました。下着が透けて見えたり(特に白シャツを着ている時)、首元から覗いたりするのが嫌なんですよね。
何も着ない方が肌触りがいいし、半そでの下に1枚着込むと余計に暑いなぁ・・・と思いまして。
ただ、私は汗っかきなので、汗染みが目立ってしまいますから、私も必要に応じて中に着たり着なかったり・・・と臨機応変にしていこうと思います(笑)ビジネスの時は下着を着てもそれほど苦にならないのでいいのですが。
それにしても、ドレスシャツの起源が下着ということは知りませんでした。
blackwatch
ドレスシャツの下に下着を着るか着ないかについては、しょっちょう論争が起きているみたいですね(汗)。たいてい、「ドレスシャツの起源は下着」というのが「着ない派」の主な根拠です。
yamatoshi-1
カジュアルで着るなら半袖もありですね。マドラスやギンガムなど定番はもちろんですけど半袖こそ最近流行りのプリントシャツが気分だと思います。
話はがらりと変わりますが、半袖のオックスフォードのボタンダウンのプルオーバーで良いのはありませんか。インデヴィやブルックスでもこれといったものがなかったので。
blackwatch
私自身は仕事で半袖シャツもそんなに悪くないと思っています(ジャケットを着ないなら)。それはともかく、半袖にしても長袖にしてもネクタイなしでそれっぽく見せるのは大変ですから、いっそのこと開襟シャツのほうが潔いといえるかもしれません。
プルオーバーシャツのオススメですが、私自身まだ今季の商品をあまり見ていないのでなんともいえません(yamatoshi-1さんの好みなども分かりませんし)。これから夏に向けて、いくつかこのブログで紹介することになると思います。