フローシャイム(フローシェイム、Florsheim)の靴を別記事で大きく取り上げていますが、今日は私の持っているフローシャイムをご紹介。
シェル・コードバンのKenmoor
フローシャイムの上級ラインであるインペリアル(Imperial)のKenmoor(ケンムール、ケンムーア)という靴で、典型的なアメトラ(アメリカン・トラッド)仕様のロングウイングチップ。実は70年代(1970年代)もしくは80年代(1980年代)製と思われるデッドストックです。
型番は93605で、素材は馬のお尻の革であるシェル・コードバン(シェル・コードヴァン)。width(足囲、足幅、ウィズ、ワイズ)は例によって “A” です。
Kenmoorの革底(レザーソール)といえば、木目のような柄、かかと中心にたくさん打たれた釘、そしてかかとに付いている三角形の金属チップが有名です。この仕様、滑りやすいんですけどね。
このKenmoorは6年前くらいに入手したものですが、実はまだ履きおろしていません……。この手の色の靴は最近はもっぱらローファーを履いているんですよね。いつか気分が変わったらこれを履こうと考えています。
靴雑誌Last(ラスト)issue 06
靴雑誌Last(ラスト)の最新号であるissue 06にアメリカのヴィンテージ靴特集がありまして、そこでフローシャイムのKenmoorが取り上げられていました。今日の記事を書こうと思ったきっかけです。
特集の中で、Kenmoorの製造年の見分け方が載っていました。内側の側面に書いてある2文字の英文字が重要で、1桁目が製造月、2桁目が製造年の下1桁に相当するそう。“ABCDE……” が、月の場合は “12345……”、年の場合は “01234……” に対応するのでしょう。
上の私の靴は “AB” で、1971年1月もしくは1981年1月に製造されたと思われます。ネットでいろいろ調べたところ、中底の “Imperial Quality” の文字、製造国表記なし、金属チップの位置がかかとの端、小窓付き、文字の色が黒(?)などの情報から、おそらく1971年1月が製造年月じゃないかなぁ(詳しいことは各自でググってください……)。
こちらに、昔のフローシャイムのカタログがありました。プレーントウもKenmoorという名前なのがややこしいですね。
型押し革のKenmoor
実はもう1足Kenmoorを持っていまして、こちらを入手したのは7、8年くらい前でしょうか。型押し革(グレインレザー)の型番93602のKenmoorで、上のカタログによると “Brown Hand-Stained Cashmere calf” という革だそうな。
これはすでにけっこうよく履いています。例の2文字は “FH” で、おそらく1977年6月につくられたものと思われます(シューツリーがAllen Edmondsなのは気にしないでください……)。
ヴィンテージの靴といえば、私はこういう靴も持っています。
そのほか、50年代(1950年代)製であろう靴が数足あります。あと、70年代製くらいであれば、アレン・エドモンズ(Allen Edmonds)のものが数足あるはずです。
それでは。
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この記事へのコメント
いけぼう
ときおりこういう靴をはきたくなります。毎日履くというのは、トムブラウンも言うようにあまりにストイックで覚悟がいりそうですが。
blackwatch
ロングウイングチップはアメトラを代表する靴のひとつで、その中でもFlorsheimのKenmoorは(AldenやAllen Edmondsなどを差し置いて)代表格だと思います。
ただ、私は体型が華奢なので、本当はこの手のゴツい靴は似合っていないのかもしれません……。履き心地も軽やかとは言いがたいですし。