今日は、こちらの記事。ビームス(Beams)のおなじみ中村達也氏の記事です。
昨年の6月のPITTI UOMOで多くのシャツブランドが打ち出していたバンドカラーのシャツ。
ご覧のように、シャツブランドだけでなく、トータルブランドからもバンドカラーのシャツが打ち出され、今シーズンの明確なトレンドアイテムだと言うのが分かります。
ご存じの方も多いと思いますが、今季はバンドカラーシャツを見かけることが多くなりました。襟のないシャツのことで、英語ではmandarin collar(マンダリンカラー)やgrandad collar(グランダッド・カラー)などと呼ぶこともあるようです(アウターやジャケットにも適用される表現のようですが)。
バンドカラーは何故増えたのかと言うと、昨年の春夏にイタリアでも流行したヘンリーネックのTシャツの影響が強いと考えます。
近年はシャツの襟が小さくなる傾向がありましたので、それが行き着くところまで行った結果ともいえるかも。襟が小さくなりすぎてなくなっちゃいました。
このバンドカラーシャツ、なんとも位置付けが難しいシャツだと個人的には考えています。それでも出自は比較的明らかなのかなと。こちらは、ウンチク王(?)の出石尚三氏の記事。
このカラーには「カラー・スタンド」という名称もあります。昔はこのカラー・スタンドを利用して、カラー(襟)を付けたからです。19世紀、カラーとシャツ本体とが別であった時代の名残でもあります。
ところが、時と場合によってはカラーを外したまま着ることもあったのです。そのスタイルもまた捨てたものではない、と。そんなところから、現在のバンドカラー・シャツが始まったといわれています。つまりこのシャツは、古くて新しくもあるのです。
ただ、このシャツがこれまでどういうふうに着られてきたのかが、私にはイマイチよく分からないのですよ。個人的には80年代(1980)年代の印象が強く、80年代リバイバルの一環といえるのかも(他の要素もあるとは思いますが)。
こちらの記事には、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のミック・ジャガー(Mick Jagger)が1989年に見せた着こなしが掲載されています。
着こなし方については、どうやら多種多様と思われます。ドレス寄りだったりカジュアル寄りだったり。前ボタンの留め方もいろいろ。これが定石、という着こなしは特に思いつきません。
物理的にネクタイ着用不可のシャツなので、そういう意味では現代的なシャツといえるでしょう。サラリーマンでない自由業の人がよく着ている印象もあります。
- An Unknown Quantity | ニューヨークストリートスナップ: #474 Angelo Flaccavento after Marc by Marc Jacobs show, NYFW15SS (Wayback Machine)
- On the Street…Leaving Pitti Uomo, Florence - The Sartorialist (Wayback Machine)
とりあえず何か一枚入手して、着こなし方法を探ってみてください。
それでは。
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