今日は、いろいろなポロシャツを集めてみました。ポロシャツは夏の必需品、半袖(半そで)も長袖(長そで)も。《最終更新日: 2020年5月20日》
ポロシャツとは
ポロシャツの起源は、ポロ競技で着用されていたクルーネックのジャージー地のシャツに、テニスプレイヤーのルネ・ラコステ氏が襟を付けたもの、という説がよく知られているようです。まあ、諸説あるのでしょうが。
素材はコットン(綿)が基本で、特に表面に凹凸のある鹿の子(カノコ)編みの生地がよく使用されます。凹凸のある生地は、汗をかいても肌にへばりつかないのがうれしい。カットソーによく使われる生地については、Tシャツの記事の説明をごらんください。
セーターのつくりのいわゆるポロセーターもしくはニットポロと呼ばれるものもありまして、スポーティーさが薄れ大人っぽい印象になるのが特徴。
ポロシャツの特殊な襟型
ポロシャツの特殊な襟型としては、次のようなものがあります。
- 台襟付き
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台襟付きのポロシャツは、ドレスシャツのような雰囲気がありドレス感があります。クール・ビズ(Cool Biz)にも好適。テーラードジャケットなどの中に着ても襟が埋没しない利点も。
- スキッパー
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スキッパーポロは、前ボタンのないポロシャツ。開放感があってシンプルなデザインなのが魅力。
- ボタンダウン
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アメトラ(アメリカン・トラッド)でおなじみのボタンダウン仕様は、ポロシャツにもあります。たいてい台襟付きですね。
入れるか出すか、それが問題だ……
ポロシャツの着こなしにおいて気になるのが、ポロシャツの裾をパンツの中に入れるか出すかという問題。
基本は「入れる」のでしょうが、近年は「出す」が主流です。昔からのトラッドファンの方なら「入れる」でしょうし、最近の若い人なら「出す」のでしょう。
私の結論……、どちらでもよいのでは? そろそろ「入れる」のも新鮮かもね。「入れる」場合は、ベルトに気を使ってください。
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ゆったりめのポロシャツをプリーツ入りパンツにタックインすると、レトロで新鮮な着こなしに。
ポロシャツの中にTシャツを着るか?
もうひとつよく話題になるのが、ポロシャツの中にTシャツを着るか着ないかという問題。
ポロシャツの下には何も着ないのが本来の姿だと思いますが、着こなしのアクセントとしてTシャツを着るのもぜんぜん悪くないと思いますよ。あえて野暮ったく白Tシャツを着る着こなしも。汗染みを防ぐために中にTシャツなどを着る人もいます。
前ボタンの留め方、襟を立てるか立てないか
前ボタンの留め方も悩むところですが、一番上のボタンだけ外す留め方が一番無難でしょう。近年のアングロサクソン系スタイルの復活に伴い注目されているのが、第1ボタンも含め全部留め。開放感を出したければ全部外すのもアリです。
襟を立てるか立てないかは、やっぱりどちらでもいいです。襟を立てる場合は、ピーンと直立させて立てるのではなく(汗)、自然にラフな感じで立てたいところ(意外に難しい)。
テーラードジャケットの中に合わせる場合は、ポロシャツの襟をちょっと立て気味にしたり、ジャケットの上に襟を出す着方もあります。
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ラグビーシャツ(ラガーシャツ、ラグビージャージ)
襟付きのカットソーといえば、ラグビーシャツ(ラガーシャツ、ラグビージャージ)を忘れるわけには参りません。
襟や前立て部分には布帛を使用し、前立てのある襟が付いているのが大きな特徴。実は何かと着こなしの幅の広いアイテムなのです。
Lacoste(ラコステ)のL1212
ワニのマークでおなじみのラコステ(Lacoste)は、1933年創業のフランスのカジュアルウェアブランド。
代表作のL1212は、これを着なくてはポロシャツを語る資格はないといっても過言ではない基本中の基本アイテムです。何はなくともまずはこれをワードローブに確保しておきましょう。そのほか、いまっぽいスリムフィットのポロシャツもオススメです。
John Smedley(ジョン・スメドレー、ジョンスメ)
世界で最も高級なコットンのひとつであるシーアイランドコットン(海島綿)でおなじみのジョン・スメドレー(John Smedley)は、1784年創業のイギリスの超老舗ニットブランド。
ポロシャツは非常に多くの種類がありまして、Milo(マイロ、ミロ)、Isis(アイシス、イシス)などの名作が目白押し。お好みでお選びください。ニットのポロシャツです。
Fred Perry(フレッド・ペリー)のM12
月桂冠でおなじみのフレッド・ペリー(Fred Perry)は、1952年創業のイギリスのカジュアルウェアブランド。
イギリスを代表する鹿の子地のポロシャツといえば、このフレッド・ペリーですな。襟と袖に2本線(ティップライン)が入っていることが大きな特徴。イギリス企画のM12(M12N、M1200)が主力商品です。
Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)
ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)を別記事で大きく取り上げていますが、アメトラ(アメリカン・トラッド)の雄のブルックス・ブラザーズにはコンサバなポロシャツがそろっています。
まず注目したいのは無地でして、とにかく色展開が豊富です。また、ボーダー(ストライプ)柄の種類もすこぶる豊富。涼し気なリネン(麻)混紡地もあります。今季は台襟付きのものも出ました。
機能性を求める人に向いている化繊系の生地のポロシャツもたくさんあります。
フィットは、普通のフィットのオリジナルフィット(Original Fit)と細身のスリムフィット(Slim Fit)、そしてさらに細身のエクストラ・スリムフィット(Extra-Slim Fit)があります。
カジュアル寄りのラインであるレッド・フリース(Red Fleece)のポロシャツもありまして、こちらは遊び心のある柄がいっぱい。
そうそう、セール(クリアランス、Clearance)になっている商品があるかもしれませんので、そちらも見てみてください(別ページにあります)。なおブルックス・ブラザーズ・オンラインショップでは、商品到着後8日以内なら未着用の場合に限り返品・交換が可能です。
Munsingwear(マンシングウェア)
マンシングウェア(Munsingwear)は、1955年創業のアメリカのゴルフウェアブランド。リトル・ピートと呼ばれるペンギンマークでおなじみ。若い人にはあまりなじみがないでしょうが、オジサン世代には有名なブランドなのです。トラッド復活に伴い、こういうブランドも復活してきました。
ポロシャツはいろいろありますが、復刻されたアメリカ製のものにこだわりたい。60年代(1960年代)のポロシャツの復刻版は、ラグランスリーブ(ラグラン袖)で胸ポケット付き、腋下がリブ編みになっています。アイビーシャツみたいに首の後ろにバックボタンが付いているのが泣かせますね。
70年代(1970年代)の復刻版は、セットインスリーブ仕様のオーソドックスな仕上がりです。
Scye Basics(サイ・ベーシックス)
Scye(サイ)は、2000年創業の日本のMasterpiece and Co.の1ブランド。ScyeのポロシャツやPコート(ピーコート)はすでに「セレクトショップ」などで大人気でして、なじみのある方も多いのでは。Scye Basics(サイ・ベーシックス)は、Scyeのベーシックラインです。
ポロシャツは毎季少しずつ仕様を変更していますが、こちらはフレンチラコステ風の鹿の子ポロシャツ。着丈は少し短めです。日本製。
Letroyes(ルトロワ、ルトロア)
丸編みのシームレス(縫い目のない)なつくりのカットソーを得意としているルトロワ(Letroyes、Le Troyes)は、2008年に誕生したフランスはシャンパーニュ地方製のニットブランド。
細身で美しいシルエットのパーカーがすこぶる好評ですが、ポロシャツもあります。やはり身体にフィットする細身の仕上がりです。
Drumohr(ドルモア)
英国王室御用達ブランドでもあるドルモア(Drumohr)は、1770年創業の世界最古(!)のニットブランド。
近年は、特に上品なツヤのあるマーセライズド(マーセライズ、シルケット)加工されたポロシャツに定評があります。大人っぽい仕上がりで、クール・ビズにも好適。
Guy Rover(ギ・ローバー、ギローバー、ギ・ローバ)
つくりの確かな中堅どころとして定評のあるギ・ローバー(ギローバー、ギ・ローバ、Guy Rover)は、1967年創業のイタリアはピアツェンツァのシャツブランド。
夏はポロシャツにも力を入れていまして、オススメはボタンダウンカラーのものとカッタウェイカラーのものかな。大人っぽく着こなせます。
Zanone(ザノーネ)
「セレクトショップ」の常連ブランドでもあるザノーネ(Zanone)は、1986年創業のイタリアの高級ニットブランド。
高級感を維持しつつ清涼感を追求した生地であるアイスコットンを使用したポロシャツは、ザノーネの十八番。ポロシャツらしさを残した台襟付きのポロシャツです。
Orian(オリアン)
「セレクトショップ」の常連ブランドでもあるオリアン(Orian)は、1968年創業のイタリアのシャツブランド。
ここのポロシャツは、台襟が高くまるでドレスシャツのような仕上がり。クール・ビズにも好適です。
Lands' End(ランズエンド)
アメリカのカジュアルウェア通販の雄であるランズエンド(Lands' End)は、このブログの常連です。
カットソー全般にも力を入れていまして、ポロシャツもお手尾頃価格で種類が豊富です。
他の記事も……
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追記
- (2005年8月2日)商品を一部入れ替え、追加。
- (2006年5月1日)全面的に記事を書き換え。
- (2006年6月3日)商品を追加、入れ替え。
- (2006年6月22日)商品を追加。
- (2006年9月24日)2006年度秋冬最初の更新。
- (2006年12月15日)商品を追加、入れ替え。
- (2007年6月16日)2007年春夏最初の更新。
- (2007年9月21日)商品を追加、入れ替え。
- (2008年6月10日)2008年春夏最初の更新。
- (2009年6月12日)2009年春夏最初の更新。
- (2010年5月22日)2010年春夏最初の更新。
- (2011年7月2日)2011年春夏最初の更新。
- (2012年6月20日)2012年春夏最初の更新。
- (2013年6月7日)2013年春夏最初の更新。
- (2014年5月30日)2014年春夏最初の更新。
- (2015年5月23日)2015年春夏最初の更新。
- (2016年6月3日)2016年春夏最初の更新。
- (2017年6月4日)2017年春夏最初の更新。
- (2018年6月1日)2018年春夏最初の更新。
- (2019年6月3日)2019年春夏最初の更新。
- (2020年5月20日)2020年春夏最初の更新。
この記事へのコメント
furukawa
ポロシャツ大好きなんですが毎年夏場はそれ一辺倒になってしまって悩んでおります。
麻のジャケットとか羽織ると変化が出るでしょうか。
夏服のバリエーションを教えていただけると嬉しいです。
blackwatch
ジャケットを羽織れるのなら、それが一番格好良いです。欧米では夏でもドレス寄りのスタイルならそれが基本ですし。ただ湿度の多い日本の夏では、結構ツラいのも事実なんですけどねぇ。
その他では、気の利いたドレスシャツを着るくらいでしょうか。ヨーロッパでは夏でも長袖シャツをまくって着ていますね。アメリカでは半袖シャツもよく着られているようです。
個人的に気になっているのが、鹿の子地のボタンダウンシャツ(長袖が好き)。ポロシャツとドレスシャツの中間のようなアイテムで、トラッド派にも着やすいと思います。