
ピッティ・イマジネ・ウォモ(Pitti Immagine Uomo)は、イタリアはフィレンツェで毎年2回開催されるメンズファッションの見本市。世界中からファッション関係者が買い付けのために集まってきます。コンサバスタイルのためのファッションショー的な一面もあるといえるかな。
2016年秋冬の見本市が先日まで行われていましたので、その様子を見てみましょう。モードのショーと違って、実際にすぐ活用できそうな現実的な提案ばかりです。いまならセールで来年ぶんの先取り買いができるかも。
それでは、いつも頼りになりますビームス(Beams)の中村達也氏の記事から。まずは色・柄について。
- 今回のPITTIはグレーの提案が目立った
- 白黒のモノトーンの提案が新鮮
箇条書きにしてみました。ここ数年続いている傾向ですが、色遣いは地味めのようです。ポップな色遣いみたいなものの提案は少なそう。
個人的にとても気になるのが、グレンチェック(グレナカートチェック)や千鳥格子(ハウンドトゥース)のような白黒チェック柄。特に取り入れやすそうなのがパンツで、ネイビーやブラックのアウターやトップスに合わせたいですね。
次はパンツ。
確実にプリーツ入りのパンツが戻ってきていますね。
(中略)
これを一過性のトレンドと見る人もいると思いますが、元々ノープリーツが流行る前はプリーツ入りのパンツが主流だったので、その過程を見てきた自分にとっては、時代性を加味したプリーツ入りのパンツが戻って来たと言う印象です。
これは無視できない流れだと思いますよ。当ブログでは昔から主張していますが、少なくともヨーロッパ志向のビジネススーツならパンツはプリーツ入りを選ぶべきでしょう。アメトラのI型ならプレーンフロント(ノープリーツ)が基本ですけど。
プリーツ入りのパンツについては、後日改めて触れたいと考えています。
さて近年のピッティは、イギリスブランドの出店も目立つようです。
今回のPITTIで時代性を取り入れた英国ブランドが多くなってきているのを見ると、今後英国ブランドの存在と新たな展開が楽しみになってきました。
元々20年以上前は英国ブランドをメインにバイイングしていた私。 イタリア製にバイイングをシフトしてからは、“魂を売った” とか “流行りに乗った” とか、社内、社外から散々言わた時期もありましたが、実はそれにはヨーロッパのファッション業界の深い事情があった事はあまり知られていません。
と言いますか、自ら語っていません(笑)。
それを語ると、本が一冊書けるくらいになるので、今後英国製品に触れる際に少しづつお伝えできれば思っています。

その「深い事情」というのをぜひ教えていただきたいところです。まあ、大人の男性ファッションの中心がこの20年くらいはイタリアだったことは間違いないでしょう。
さて、こちらはファッションエディターの矢部克已氏がまとめたピッティ情報です。小ネタ集という感じ。
こちらは前回の記事です。
それでは。
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