
今日は、この記事。
綿谷寛画伯。この業界なら誰でもその名を知るウェルドレッサーでもあります。この間、そんな画伯とランチがてら打ち合わせ(という名の雑談)をしていたところ、とっても素敵なシューズを履いておられました。
(中略)
スリッパ風だけれどヒールがちゃんとあり、アッパーが真ん中で分かれているようなデザイン。僕も欲しかったけれど、製品化されなかったんだよなあ、これ・・・なんて言ったところ、驚くべき情報が。なんとこれ、ハルタなんですって!
(中略)
早速家に帰ってネット検索をかけてみると、どうやら今、ハルタというブランドは若者のあいだでたいそう流行っているブランドとのことで、しかもこの靴・・・「スポックシューズ」も、1LDKとかで扱われており、大人気だそうです。
ハルタ(Haruta)は、1917年創業の日本の靴ブランド。今では特に通学靴として有名ですけど、安価なトラッド靴が得意なブランドといえるでしょう。
そして、これが件のスポックシューズ(Spock)。医師などが履くことを想定した靴で、ドクターシューズとも呼ばれています。脱ぎ履きがラクで履き心地が軽いのが利点。1955年に発売開始され、発売当時の定価が850円だったから型番850だそうですよ。靴底は革底っぽい見た目のウレタンで、滑りにくいゴム底の860もあります。日本製。



50年代もしくは60年代っぽい端正さが魅力だと思います。オペラパンプスみたいな雰囲気がありますね。構造的に雨の日は難しいでしょうし、長距離を歩くのにも向いていないでしょうが。
ちなみに「スポック」という名前についてハルタに問い合わせたところ、「スポッと履ける様子から」命名されたという言い伝え(?)があるそうです(定かではないそうですが)。『スタートレック』とは関係ありません……。
この手のショートノーズで華奢な靴は、近年主流の裾幅の狭いパンツとの相性は良いですね。今年話題になっているユニクロとルメールのコラボ靴とも雰囲気がちょっと似ています。
ハルタの靴は基本的にセメント製法なのであまり靴好きの人向きではないのかもしれませんが、割り切って使うなら使えるでしょう。日本製が主。ポストマンシューズのような制服っぽい靴は得意だと思います。



さて、スポックシューズの話題に戻りますと。
ちなみにネットでこの靴の履きこなしをみると、白い靴下に合わせている若者がほとんどでしたが、私としてはダンヒルとか綿谷画伯みたいに、カラフルなソックスと合わせるのが格好いいと思います。
着こなしは、本当に自由に考えてよいと思います。ビジネススーツにももちろん合いますから、職場での室内履きとしても人気があるようです。
それでは。
人気Blogランキングなるものに参加することにしました。ご協力よろしくお願いいたします……。

この記事へのコメント